自衛隊というのは不思議な存在です。どう見ても軍隊なのに、法律はそうではないという。軍隊ならば戦闘部隊がエリートであるはずだが、自衛隊で実際に活躍するのはむしろ後方部隊だったりする…
この本で描かれているのは、そんな後方部隊の一つ、航空救難隊の物語です。存在自体を否定されたり、税金で食っているんだからこき使われて当たり前、なんて思われている彼らのカッコよさと悩める姿を綿密な取材で浮き彫りにした作品だと思います。
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ファイナルシーカー レスキューウイングス (MF文庫J) 文庫 – 2006/1/25
- 本の長さ291ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2006/1/25
- ISBN-104840114900
- ISBN-13978-4840114905
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登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2006/1/25)
- 発売日 : 2006/1/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 291ページ
- ISBN-10 : 4840114900
- ISBN-13 : 978-4840114905
- Amazon 売れ筋ランキング: - 597,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1975年岐阜県生まれ。1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で長篇デビュー(河出智紀名義)。
2003年発表の月面開発SF『第六大陸』が第35回星雲賞日本長編部門を受賞して以降、骨太な本格SFの書き手として活躍を続けている。また、2005年の短篇集『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」国内篇第1位を獲得、収録作の「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞した。
他の作品に『復活の地』『天涯の砦』『時砂の王』『フリーランチの時代』(以上、ハヤカワ文庫JA)、『導きの星』など。
ホームページは、小川遊水池 http://homepage1.nifty.com/issui
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年3月7日に日本でレビュー済み
十代にさよならして早四半世紀、本屋に蔓延するあのライトノベルの大群に好奇心はあるものの、手を出すたびに有川浩的表現なら、体中が痒くなって断念していました。
でも、あの「よみがえる空」の関連本、えー小川一水!やっぱ買いでしょー!さすがにライトノベル特有のマル秘設定にちょっと気後れがしましたが、現代日本の中の自衛隊まで考えた真面目なスタンスに好感。
彼はいつもドラマもなく働く人間たちに元気を与えてくれますよね。土木業界だったり、航空業界だったり、郵便業界?だったり。官僚もありか。平凡に働く私たちにももしかしたら…なんて夢が膨らむ一冊。
でも、あの「よみがえる空」の関連本、えー小川一水!やっぱ買いでしょー!さすがにライトノベル特有のマル秘設定にちょっと気後れがしましたが、現代日本の中の自衛隊まで考えた真面目なスタンスに好感。
彼はいつもドラマもなく働く人間たちに元気を与えてくれますよね。土木業界だったり、航空業界だったり、郵便業界?だったり。官僚もありか。平凡に働く私たちにももしかしたら…なんて夢が膨らむ一冊。
2006年1月31日に日本でレビュー済み
「回転翼の天使〜ジュエルボックス・ナビゲイター 」でのヘリレスキュー話が気に入って、私の愛読書となっていました。今回、空自の救難隊のアニメのメディアミックス小説化と聞き、早速購入しました。
相変わらず、作者の綿密な取材によるプロフェッショナルの仕事ぶりの描写には、一般には知られていない現場をかいま見るようで興味深く読み進めることができます。
ですが、本作では主人公の救難員のある「設定」が(ネタバレなので書けませんが)そのリアリスティックな描写と相容れないものがあり、残念ながらいまひとつ「回転翼〜」ほど爽快な読後感を得ることができませんでした。
相変わらず、作者の綿密な取材によるプロフェッショナルの仕事ぶりの描写には、一般には知られていない現場をかいま見るようで興味深く読み進めることができます。
ですが、本作では主人公の救難員のある「設定」が(ネタバレなので書けませんが)そのリアリスティックな描写と相容れないものがあり、残念ながらいまひとつ「回転翼〜」ほど爽快な読後感を得ることができませんでした。
2006年7月13日に日本でレビュー済み
主人公のシーカーたる由縁の設定が却って邪魔している感じがする。個人的にこういう設定(特殊な力の源)は好きでないこともあってすっきりしない読後感。題材といい、取材の中身といい、優れた作品であると思うが、その分減点大。折角の素材と腕なのに余計なものが混ざって味が落ちた気がしてもったいないなという感じ。