この手の本は数多くありますが、切り口がちょっと違っていて、個人的には面白く読みました。
書かれている通りにいくかどうかというのは別ですが。
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ダ・ヴィンチ渾身 本気で小説を書きたい人のためのガイドブック (ダ・ヴィンチブックス) 単行本 – 2007/3/16
ダ・ヴィンチ編集部
(編集)
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(メディアファクトリー)
- 発売日2007/3/16
- ISBN-104840118329
- ISBN-13978-4840118323
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(メディアファクトリー) (2007/3/16)
- 発売日 : 2007/3/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4840118329
- ISBN-13 : 978-4840118323
- Amazon 売れ筋ランキング: - 819,319位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 507位作家研究
- - 16,051位外国文学研究
- - 26,279位評論・文学ガイド (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年発売の本だが、2003年~2006年の間に雑誌に発表された文章をまとめたもので、書評家の江南亜美子が書いた「小説の書き方」やインタビューなどがメイン。メッタ斬りコンビも元気で、だいたい10年くらい前の文章と考えていいだろう。
資料的な意味で面白かった。意地悪な見方をするが、すでに「消えている」作家がインタビューに答えていたり、いかにもこの雑誌の、ちょっとポエミーで躁気味な文章だとか、古い言葉だが「スイーツ」っぽい感じで、
「そう、小説を書くことは、実は本能的な行為なのかもしれません」
と編集長が冒頭で語っていたりと、「ダ・ヴィンチ文学賞」を始める前のイケイケな感じというのが見て取れたのだ。
「本との出合いをセッティングするだけではなく、これからは出会いの向こうにある「表現したい」という気持ちを応援していこう、と。これがダ・ヴィンチ文学賞設立のきっかけです」
とのことだが、10年弱やって結果はどうだろうか?
やっぱり、人には向き不向きがあり、それは雑誌についても同じなのだろう。ダヴィンチという雑誌は現在でも12万部の発行部数で影響力はあるが、「本との出合いをセッティングする」というガイド誌として、だいたいの人は手に取るんじゃないかと思う。そして、それ以上の役割はあまり求められていない。
良い悪いではなく、「書評」はあっても、「批評」がない、というのがあの雑誌の特徴だろう。作品の好みは人それぞれだから、無難に良い点を挙げておくのが皆幸せになる、そういう処世術はわかる。
ただ、優劣をつけて、これは駄目、ここは良い、と突き詰めていくという姿勢がないと、たぶん良い作品というのは生まれないと思う。実際、筒井康隆や高村薫、福田和也にインタビューしてるのに、短いし浅い。この10倍の分量語らせてもいいくらいだろうが、読みやすさを優先したということか。もっと突っ込んで聞けば面白いだろうに。
ま、というわけで、批評という文化がないゆえに、ダヴィンチから作家が出てこないんだろうな、と思った。けど、あの雑誌は紹介に徹しておけばいいんですよ。
資料的な意味で面白かった。意地悪な見方をするが、すでに「消えている」作家がインタビューに答えていたり、いかにもこの雑誌の、ちょっとポエミーで躁気味な文章だとか、古い言葉だが「スイーツ」っぽい感じで、
「そう、小説を書くことは、実は本能的な行為なのかもしれません」
と編集長が冒頭で語っていたりと、「ダ・ヴィンチ文学賞」を始める前のイケイケな感じというのが見て取れたのだ。
「本との出合いをセッティングするだけではなく、これからは出会いの向こうにある「表現したい」という気持ちを応援していこう、と。これがダ・ヴィンチ文学賞設立のきっかけです」
とのことだが、10年弱やって結果はどうだろうか?
やっぱり、人には向き不向きがあり、それは雑誌についても同じなのだろう。ダヴィンチという雑誌は現在でも12万部の発行部数で影響力はあるが、「本との出合いをセッティングする」というガイド誌として、だいたいの人は手に取るんじゃないかと思う。そして、それ以上の役割はあまり求められていない。
良い悪いではなく、「書評」はあっても、「批評」がない、というのがあの雑誌の特徴だろう。作品の好みは人それぞれだから、無難に良い点を挙げておくのが皆幸せになる、そういう処世術はわかる。
ただ、優劣をつけて、これは駄目、ここは良い、と突き詰めていくという姿勢がないと、たぶん良い作品というのは生まれないと思う。実際、筒井康隆や高村薫、福田和也にインタビューしてるのに、短いし浅い。この10倍の分量語らせてもいいくらいだろうが、読みやすさを優先したということか。もっと突っ込んで聞けば面白いだろうに。
ま、というわけで、批評という文化がないゆえに、ダヴィンチから作家が出てこないんだろうな、と思った。けど、あの雑誌は紹介に徹しておけばいいんですよ。
2010年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これ、小説の書き方が記されてるわけじゃないですよね。とても紛らわしく微妙な本です。プロ作家の書いてることはそれなりに価値があると思いますが、編集者とかの座談会がひどい。頭の良さが欠片も感じられない戯言。どうも本さえ読めれば編集者は誰でもなれるらしいが、そのヌルイ関門からいい作家が果たして誕生するのかという疑問が残りました。
2008年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャンルにこだわらない、とてもバランスが取れ、中身も詳しく、なのに分厚すぎもしない、タイトル通り「本気で小説を書きたい人」に役に立つ本。
いろんな作家のインタビューや、編集者の対談などがあり、おもしろい。小説や「小説の書き方本」も多数紹介されている。巻末には多数の新人賞が紹介されていて、これも役に立つ。
たぶん9割9分の人は凄い凄い作品は書けない。現実的に小説家で生き残るのもとても難しい。でも、いろんなタイプの小説家の言葉が紹介されていたので、私はどこに近いのかな? というふうには考えられた。いろんなタイプの小説や小説家や小説家になった経緯などが紹介されているからだ。
純文学、ライトノベルを問わず、少なくとも「散文をベースにした小説」を本気で書きたい人にとっては、ほんとうにバランス良く書かれているので、おすすめします。
いろんな作家のインタビューや、編集者の対談などがあり、おもしろい。小説や「小説の書き方本」も多数紹介されている。巻末には多数の新人賞が紹介されていて、これも役に立つ。
たぶん9割9分の人は凄い凄い作品は書けない。現実的に小説家で生き残るのもとても難しい。でも、いろんなタイプの小説家の言葉が紹介されていたので、私はどこに近いのかな? というふうには考えられた。いろんなタイプの小説や小説家や小説家になった経緯などが紹介されているからだ。
純文学、ライトノベルを問わず、少なくとも「散文をベースにした小説」を本気で書きたい人にとっては、ほんとうにバランス良く書かれているので、おすすめします。
2012年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本気で勉強したい方はもっとベーシックな本を読むべきです。
この本は、それらを読んだ人が少し休憩がてら軽い気持ちで読むとよいかと思います。
なぜか? それはこの本で薦めてる手法が初心者向け小説解説本のべからずをもってきてる点、
トリッキーなことを良しとしてる部分です。 これを鵜呑みにして初心者が書き始めると大変危険です。
それと、他の方が触れてますが、編集者の座談会的な話とランキングの話、これが頭悪すぎで正直引きます。
谷○なにがしを色んな小説や資料を読み込んだ勉強家と評してるあたり、全然ダメです。
むしろこの人、うわべだけしか解ってないのに小説に書いてしまうような人です。
ですが、私自身は、その辺を差っぴいて読んでみて、まぁ買ってよかったとは思います。
たまに読み返すと意外な発見があるかもしれません。基本を無視してもいいんだなとちょっと安心します。
この本は、それらを読んだ人が少し休憩がてら軽い気持ちで読むとよいかと思います。
なぜか? それはこの本で薦めてる手法が初心者向け小説解説本のべからずをもってきてる点、
トリッキーなことを良しとしてる部分です。 これを鵜呑みにして初心者が書き始めると大変危険です。
それと、他の方が触れてますが、編集者の座談会的な話とランキングの話、これが頭悪すぎで正直引きます。
谷○なにがしを色んな小説や資料を読み込んだ勉強家と評してるあたり、全然ダメです。
むしろこの人、うわべだけしか解ってないのに小説に書いてしまうような人です。
ですが、私自身は、その辺を差っぴいて読んでみて、まぁ買ってよかったとは思います。
たまに読み返すと意外な発見があるかもしれません。基本を無視してもいいんだなとちょっと安心します。
2010年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ダヴィンチ編集部となっているが、実質的には、ダヴィンチに掲載された書評家の江南亜美子の連載と文芸ルポライターの岡田芳枝の記事をまとめたもの。ダヴィンチだけあって、採り上げている作品の幅も広く、用例としても適切で、昨今の受賞作やヒット作の全体的な傾向と特徴がコンパクトに概観できる。
もっとも、ダヴィンチ好みに、本格派純文学より奇矯な一発屋ものに偏っている。岡田のインタヴューのまとめ方は、いつもながら秀逸で、的を外さない。一方、江南の連載した小説の書き方講座は、あまりにもシロウトっぽい思いつき。人に書き方を教える以前に、致命的に物書きとしての才が無い。「いわゆる「負け犬」っぷりがはなはだしい30代女性の奮闘ぶりが、悲壮感のない、洒脱なナレーションで語られている点が大きな魅力になっていますが、」(P.40)のように、どこもかしこも無神経な「が」の氾濫。できた作品を考察する視点で、人に作り方を説くのは無理だ。登場人物を増やそう、古典をパクろう、などという指南は、学生向けの一般教養の練習問題ならともかく、本気で小説を書こうとしている人間には有害無益。よほどの力量がないと、こんな手法を使ったら、話が水っぽくなるに決まっている。
やたら数ばかり読んでいいのは、書評家だけ。いくら書かれた文字の表面づらをなでてみても、何も自分では書けるようにはならない。自分で書きたいなら、ここに採り上げられているような限られた数の特徴的な作品を、一字一句まで徹底的に吟味して、そこにしかけられ、はりめぐらされた高度な技をうまく自分のものとして盗むことの方が大切だと思う。
もっとも、ダヴィンチ好みに、本格派純文学より奇矯な一発屋ものに偏っている。岡田のインタヴューのまとめ方は、いつもながら秀逸で、的を外さない。一方、江南の連載した小説の書き方講座は、あまりにもシロウトっぽい思いつき。人に書き方を教える以前に、致命的に物書きとしての才が無い。「いわゆる「負け犬」っぷりがはなはだしい30代女性の奮闘ぶりが、悲壮感のない、洒脱なナレーションで語られている点が大きな魅力になっていますが、」(P.40)のように、どこもかしこも無神経な「が」の氾濫。できた作品を考察する視点で、人に作り方を説くのは無理だ。登場人物を増やそう、古典をパクろう、などという指南は、学生向けの一般教養の練習問題ならともかく、本気で小説を書こうとしている人間には有害無益。よほどの力量がないと、こんな手法を使ったら、話が水っぽくなるに決まっている。
やたら数ばかり読んでいいのは、書評家だけ。いくら書かれた文字の表面づらをなでてみても、何も自分では書けるようにはならない。自分で書きたいなら、ここに採り上げられているような限られた数の特徴的な作品を、一字一句まで徹底的に吟味して、そこにしかけられ、はりめぐらされた高度な技をうまく自分のものとして盗むことの方が大切だと思う。
2010年6月9日に日本でレビュー済み
事細かな技巧に関するハウツー本だったらたくさんありますが、
新人賞の選考者、編集者の率直な意見が載っているのはめずらしいです。
それこそ純文学から、エンターテイメント系の出版社、レーベル、
…色々な人の意見が載ってます。
ダヴィンチだからこそ、作れた本ではないでしょうか。
あと印象に残ったのは、現役の作家さんの経験談です。
これは必読!
小説を書くための心構えをガツンッとたたき込まれます。
「書く」という仕事を絶対にナメてはいけない。
あなたは本当に「書く」覚悟があるか?
…静かに、そんな問いかけをされます。
この本には喝を入れてもらいましたし、励ましや勇気ももらいました。
小説家を目指している人だけでなく、
本が好きな人にも是非読んでもらいたいです。
何気なく本屋さんに並んでいる本だって、
誰かの夢だったり、心の叫びだったり、静かな怒りだったり、
…途方もないプロセスや時間の結晶なんだって気付かされます。
新人賞の選考者、編集者の率直な意見が載っているのはめずらしいです。
それこそ純文学から、エンターテイメント系の出版社、レーベル、
…色々な人の意見が載ってます。
ダヴィンチだからこそ、作れた本ではないでしょうか。
あと印象に残ったのは、現役の作家さんの経験談です。
これは必読!
小説を書くための心構えをガツンッとたたき込まれます。
「書く」という仕事を絶対にナメてはいけない。
あなたは本当に「書く」覚悟があるか?
…静かに、そんな問いかけをされます。
この本には喝を入れてもらいましたし、励ましや勇気ももらいました。
小説家を目指している人だけでなく、
本が好きな人にも是非読んでもらいたいです。
何気なく本屋さんに並んでいる本だって、
誰かの夢だったり、心の叫びだったり、静かな怒りだったり、
…途方もないプロセスや時間の結晶なんだって気付かされます。
2016年6月9日に日本でレビュー済み
映画だったらまず間違いなくラジー賞が贈られているであろう一冊。
一般応募者の作品を足蹴にしているさまを堂々と書き上げ、「サヨナラ箱」(要するにゴミ箱)行きですね(笑)などと小馬鹿にしくさっている。
編集者の相手にする量が多いからブラッシュアップして出してくれないと困る、と言うのならわかる。しかし「綿矢りさを見て自分も書けると勘違いした人が〜」などと、勝手な偏見で作品でなく作者そのものを罵り、それを「捨てる様子をわざわざ書いている」というのがまさに編集者として下の下。本気でこれで指導しようと思っているのか?ましてや、本にして金を取ろうと思っているのか?
未熟な作品をこき下ろすことなどそれこそ「一般人でもできる」のではないだろうか。膨大な量の応募作すべてに全力で当たれとは言わない、その苦労はわかる、だが、伸びるかもしれない芽を摘んで幼稚園児のように悪びれずキャッキャと喜んでいるサマにはプロとしての責任が全く感じられない。嘲りこそできてもとても褒めることなどできない。
下馬評のくだりにしてもそうだが、よくもまあこんなものを書けたなという印象。
ああ、あなたはそういう編集者なんですね。ダ・ヴィンチってこういう人を雇っていらっしゃるのね。
こんなもの、サヨナラ箱にポイッですね(笑)
一般応募者の作品を足蹴にしているさまを堂々と書き上げ、「サヨナラ箱」(要するにゴミ箱)行きですね(笑)などと小馬鹿にしくさっている。
編集者の相手にする量が多いからブラッシュアップして出してくれないと困る、と言うのならわかる。しかし「綿矢りさを見て自分も書けると勘違いした人が〜」などと、勝手な偏見で作品でなく作者そのものを罵り、それを「捨てる様子をわざわざ書いている」というのがまさに編集者として下の下。本気でこれで指導しようと思っているのか?ましてや、本にして金を取ろうと思っているのか?
未熟な作品をこき下ろすことなどそれこそ「一般人でもできる」のではないだろうか。膨大な量の応募作すべてに全力で当たれとは言わない、その苦労はわかる、だが、伸びるかもしれない芽を摘んで幼稚園児のように悪びれずキャッキャと喜んでいるサマにはプロとしての責任が全く感じられない。嘲りこそできてもとても褒めることなどできない。
下馬評のくだりにしてもそうだが、よくもまあこんなものを書けたなという印象。
ああ、あなたはそういう編集者なんですね。ダ・ヴィンチってこういう人を雇っていらっしゃるのね。
こんなもの、サヨナラ箱にポイッですね(笑)