各々の話が、語る側の視点だったり、聴く側の視点であったりと、趣向が凝っていて新たな感覚を味わえます。
呪いや因縁に関わる話ばかりですが、作られた怖さというものはありません。個人的には、このシリーズを気に入りました。
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隣之怪 木守り (幽BOOKS) 単行本 – 2007/6/13
木原 浩勝
(著)
いつも、となりに怪がある。
怪異蒐集家・木原浩勝が記す、
体験者から聞き集めた、語りの怪異短編集。
怪異蒐集家・木原浩勝が、これまで封印していた因縁話をついに解禁する。『新耳袋』には収録でいなかった話、新たに聞き集めた体験談を、巧妙な語り口で収録した怪異短編集。日常に隣り合わせたすぐそこに、怪がある。
怪異蒐集家・木原浩勝が記す、
体験者から聞き集めた、語りの怪異短編集。
怪異蒐集家・木原浩勝が、これまで封印していた因縁話をついに解禁する。『新耳袋』には収録でいなかった話、新たに聞き集めた体験談を、巧妙な語り口で収録した怪異短編集。日常に隣り合わせたすぐそこに、怪がある。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2007/6/13
- ISBN-104840118671
- ISBN-13978-4840118675
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登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2007/6/13)
- 発売日 : 2007/6/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4840118671
- ISBN-13 : 978-4840118675
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,534,487位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,161位超心理学・心霊
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月29日に日本でレビュー済み
怖い話揃いでした。
何よりも怖いのは、解決もなければ救いもないことでした。決して経験したくない話ばかりでした。
何よりも怖いのは、解決もなければ救いもないことでした。決して経験したくない話ばかりでした。
2023年7月16日に日本でレビュー済み
新耳袋とは違う語りでお話を構成されるのは
本当にとても大変な作業だったであろうと思います。
予期はしていたけれど、オチは?その後はどうなったの?それで終わり?となる話ばかりです。狙いでもあるがゆえなのでしょうが。それが怪談じゃないか、と思う方には読み応えあるのかもしれません。怪異にあったことが無い者からしたら気になって仕方ないのです
本当にとても大変な作業だったであろうと思います。
予期はしていたけれど、オチは?その後はどうなったの?それで終わり?となる話ばかりです。狙いでもあるがゆえなのでしょうが。それが怪談じゃないか、と思う方には読み応えあるのかもしれません。怪異にあったことが無い者からしたら気になって仕方ないのです
2007年8月10日に日本でレビュー済み
本書は基本的に「新耳袋」シリーズの延長線に位置づく作品だと思います。
「新耳袋」シリーズより一本のエピソードが長く、
掲載のタブーとしていた「祟り」話も取り上げています。
その辺が新機軸。
木原氏も中山氏と同様に、一応、新耳でやれなかったことをやっています。
ただ語りのリズムやエンディングの余韻など、
「新耳袋」シリーズと同一で、
なんと言っても怪談の世界観(手ざわり)がまったく同じです。
中山氏の新作、「なまなりさん」が非「新耳袋」路線なのに対し、
本作「隣之怪」は「新耳袋」の新作と言ってもよい作品です。
意欲作、新境地という印象はありませんが、
定番の懐かしさ、安心感を感じさせてくれる佳作です。
「はじめてのお使い」が雰囲気のいい話でした。
怪談は短く終わることで怖さが増すことがあるのだと、本作を読んで発見。
「新耳袋」シリーズより一本のエピソードが長く、
掲載のタブーとしていた「祟り」話も取り上げています。
その辺が新機軸。
木原氏も中山氏と同様に、一応、新耳でやれなかったことをやっています。
ただ語りのリズムやエンディングの余韻など、
「新耳袋」シリーズと同一で、
なんと言っても怪談の世界観(手ざわり)がまったく同じです。
中山氏の新作、「なまなりさん」が非「新耳袋」路線なのに対し、
本作「隣之怪」は「新耳袋」の新作と言ってもよい作品です。
意欲作、新境地という印象はありませんが、
定番の懐かしさ、安心感を感じさせてくれる佳作です。
「はじめてのお使い」が雰囲気のいい話でした。
怪談は短く終わることで怖さが増すことがあるのだと、本作を読んで発見。
2009年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小学生の頃、父親が買ってきた木原浩勝・中山市朗共著、扶桑社版『新耳袋』を読んで以来、このシリーズは自分の中の「怖い話レベル」の頂点を支配し続けていました。この本より怖く、新しい怪談専門書をわたしは知りません。
その新耳袋シリーズを完結したのちの、木原浩勝さんお一人による「新耳袋的、怖い話」シリーズの第1巻です。
ようやく文庫落ちしてくださいました。しかし、ソフトカバー版(?)に加え書き下ろしが増えています。高価な本を買わされた方々に配慮して、★四つ。
事情はあるのでしょうが、個人的には文庫におまけ・書き下ろしを付録するのは反対です。
どうせならハードカバーと文庫は両方同時に出版していただきたい。文庫を読んで面白かった人は、記念にハードカバーを購入するかもしれません。
さて、新耳袋には載せられなかった、載せるのを避けた、と著者本人が語る「呪い」や「因果」にまつわる話が多く収録されています。
長い怪談ブームもあいまってか、「てのひら怪談」など新耳袋的な派生作品は多いのですが、
共通することは「どれだけ読者をこわがらせることができるか」という基準を自発的に設けて製作されているように感じています。
その基準を設けたかのようにみえる作品群の中で、これぞ本家!と思うほど「イヤな」本でした(ほめ言葉です)。読んでいる間、急に外の風鳴りが耳についたり、恐怖で自分の感覚が鋭くなってくるのが如実にわかります。
一歩踏み外せば、自分もこの本の主人公のような体験をしてしまうのでは……。
決して怪我をしたりとか、命にかかわる恐怖ではないけれど、それでも絶対そんな体験はしたくないような、そんな話ばかりが集められています。
そう思わせることが怪談の醍醐味で、基準をパーフェクトにクリアしているようなイメージで仕上げられているように思いました。
その新耳袋シリーズを完結したのちの、木原浩勝さんお一人による「新耳袋的、怖い話」シリーズの第1巻です。
ようやく文庫落ちしてくださいました。しかし、ソフトカバー版(?)に加え書き下ろしが増えています。高価な本を買わされた方々に配慮して、★四つ。
事情はあるのでしょうが、個人的には文庫におまけ・書き下ろしを付録するのは反対です。
どうせならハードカバーと文庫は両方同時に出版していただきたい。文庫を読んで面白かった人は、記念にハードカバーを購入するかもしれません。
さて、新耳袋には載せられなかった、載せるのを避けた、と著者本人が語る「呪い」や「因果」にまつわる話が多く収録されています。
長い怪談ブームもあいまってか、「てのひら怪談」など新耳袋的な派生作品は多いのですが、
共通することは「どれだけ読者をこわがらせることができるか」という基準を自発的に設けて製作されているように感じています。
その基準を設けたかのようにみえる作品群の中で、これぞ本家!と思うほど「イヤな」本でした(ほめ言葉です)。読んでいる間、急に外の風鳴りが耳についたり、恐怖で自分の感覚が鋭くなってくるのが如実にわかります。
一歩踏み外せば、自分もこの本の主人公のような体験をしてしまうのでは……。
決して怪我をしたりとか、命にかかわる恐怖ではないけれど、それでも絶対そんな体験はしたくないような、そんな話ばかりが集められています。
そう思わせることが怪談の醍醐味で、基準をパーフェクトにクリアしているようなイメージで仕上げられているように思いました。
2009年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「新耳袋」から足かけ十数年、この著者の書籍を読み続けています。
内容は、いつものように「創作怪談」ではなく、取材を基にした「実話怪談」。新耳袋と違うのは、因果・因縁を解禁していることでしょうか。
同じタイトルの単行本も出ています。
そちらも買って読んでいるのに、なぜ文庫本版を購入したかというと・・・加筆、修正がスゴい。単行本に掲載されているのと同じ話が、全然ちがう印象に変わっているものまで。
おまけに、書き下ろしも1編加わって、単行本を読んでいる方にもオススメです。
内容は、いつものように「創作怪談」ではなく、取材を基にした「実話怪談」。新耳袋と違うのは、因果・因縁を解禁していることでしょうか。
同じタイトルの単行本も出ています。
そちらも買って読んでいるのに、なぜ文庫本版を購入したかというと・・・加筆、修正がスゴい。単行本に掲載されているのと同じ話が、全然ちがう印象に変わっているものまで。
おまけに、書き下ろしも1編加わって、単行本を読んでいる方にもオススメです。
2007年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いくつかの実話怪談集と読み比べると、どうも今回の本は怪異を体験した語り手が複数いるのに話し方が同じに思えてしまい、正直不満を感じる。これは文章に問題があると言える。
封印していた話を解禁、と謳うのであれば、なぜ封印したのか、なぜ解禁したのかが語られていないので物足りなさというか居心地の悪さを感じる。
その辺りの経緯がどこかに書かれているのではないかとカバーを外して見た程、何かが足りない。
先駆者であれ、とは言わない。木原氏はかつて確実に先駆者だったからだ。だが、敢えて言いたい。
ヒットした曲を歌い続けているうちに歌に心をこめる事を別れてしまった演歌歌手のようになっては、先駆者であった功績まで失ってしまう。メロディと歌詞は合っているし音程も外していないが、心に届かない歌を平気で歌うようになったら終わりである。
だから怪談ファンはこの本を買おう。買って、中に挟まっているハガキに思いを乗せて出版社に、そして木原氏に届けよう。
我々が求める怪異をビンタをするように、背中に何かがよじ登ってくるように伝えてくれと。
これから季節は夏だ。大量の怪異譚が我々の背筋を凍らせにやってくる。その中のライターの一人に埋もれるのはまだ早いのではないか、と。
封印していた話を解禁、と謳うのであれば、なぜ封印したのか、なぜ解禁したのかが語られていないので物足りなさというか居心地の悪さを感じる。
その辺りの経緯がどこかに書かれているのではないかとカバーを外して見た程、何かが足りない。
先駆者であれ、とは言わない。木原氏はかつて確実に先駆者だったからだ。だが、敢えて言いたい。
ヒットした曲を歌い続けているうちに歌に心をこめる事を別れてしまった演歌歌手のようになっては、先駆者であった功績まで失ってしまう。メロディと歌詞は合っているし音程も外していないが、心に届かない歌を平気で歌うようになったら終わりである。
だから怪談ファンはこの本を買おう。買って、中に挟まっているハガキに思いを乗せて出版社に、そして木原氏に届けよう。
我々が求める怪異をビンタをするように、背中に何かがよじ登ってくるように伝えてくれと。
これから季節は夏だ。大量の怪異譚が我々の背筋を凍らせにやってくる。その中のライターの一人に埋もれるのはまだ早いのではないか、と。
2007年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで「新耳袋」では決して書かれなかった“呪い・祟り”系の話が本作「隣之怪」で初めて書かれています。
そのため、怪異のみに焦点を合わせて書かれた「新耳袋」とは、かなり違ったアプローチで書かれており「新耳袋」を期待すると、驚かされる事になります。
しかし、取材されたネタのバラエティさや、全体の雰囲気など充分満足でした。
ただ、残念なのは、これまでのような大きなネタが無かった分、読後の物足りなさを感じました。
来年は、木原・中山両氏共著での新作を期待しています。
そのため、怪異のみに焦点を合わせて書かれた「新耳袋」とは、かなり違ったアプローチで書かれており「新耳袋」を期待すると、驚かされる事になります。
しかし、取材されたネタのバラエティさや、全体の雰囲気など充分満足でした。
ただ、残念なのは、これまでのような大きなネタが無かった分、読後の物足りなさを感じました。
来年は、木原・中山両氏共著での新作を期待しています。