1980年というから、今から27年前!立ち読みしたあの本を、何度買っておくべきだったと後悔したことか!あの名作を、あの巨匠が、他の人物に描くことを許すなんて、余程、その人物の力を買っていないとあり得ないことですよね・・・。
当時、巨匠と言われつつ、手塚治虫としての絵としてこれからの進め方にもしかしたら悩まれていたかも知れぬ人物と、当時、若手の劇画画力No.1として期待された人物の奇跡のコラボレーション!御厨氏は、当時、ノーラの箱舟やら、裂けた旅券でその画力で知られていましたが、映画「火の鳥2772愛のコスモゾーン」では、あくまでメカデザインとして参加。(アニメ自身も、「口の動き方が、手塚アニメの割には、妙に実写ぽい所が、違和感。」という評価があったように記憶。この頃は、皆試行錯誤の頃だったのかも・・・。)
しかし、その御厨氏が劇画家として、劇画のページ数のしがらみに縛られつつも、一つの作品としてこの作品を仕上げています。掲載されたインタビューを見ると、「やはり手塚氏は、御厨氏にとっても神様なのだったな。」とは思いますが、それでも、油が乗って、これからも伸びていくのだろうなと思われた頃の御厨氏の劇画が拝見できるのはファンとしては有難い。
初見の方も、手塚氏が、モンスターあるいは美しい火の鳥の二面で描く火の鳥が、劇画風に描くとこうなるのかという一例を見ることができるだけでも一見の価値ありかと思います。
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火の鳥2772 (MF文庫 9-11) 文庫 – 2007/10/1
- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(メディアファクトリー)
- 発売日2007/10/1
- ISBN-10484012065X
- ISBN-13978-4840120654
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(メディアファクトリー) (2007/10/1)
- 発売日 : 2007/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 194ページ
- ISBN-10 : 484012065X
- ISBN-13 : 978-4840120654
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1928年、大阪府豊中市生まれ。本名・治。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。翌年、ス トーリー漫画の単行本『新宝島』がベストセラーになり、注目される。以後、幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、子どもたちに夢を与えつづけてきた。『ネ オ・ファウスト』など3作連載中の89年2月9日に胃ガンのため死去。無類の昆虫好きとして知られ、「オオムラサキを守る会」の理事や「日本昆虫倶楽部」 の初代会長を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 手塚治虫の昆虫博覧会 (ISBN-13: 978-4900963474)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これを見つけたときは「やっと出たー!」と嬉しく思ってすぐに買ったが、他人のペンによる手塚作品は手塚作品じゃない、と私は断言したい。「プルートゥ」や「ガロン」など別に描いた人たちの絵が下手だとか言うようなものではなく、手塚作品は手塚先生のペンのタッチであるから物語にフィットするのであって、これは誰にも真似できない。だから、御厨さんに「描いてよ」と言ってしまった手塚先生を恨みたくもなる。私は「もう一つの火の鳥」というオビをはずして、本当の「火の鳥」シリーズの一部としてこの「火の鳥2772」を手塚先生に描いて欲しかった。なにせ、私がアニメにのめりこむきっかけとなった作品が「火の鳥2772」なのであるから……。
2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
火の鳥を恐怖の存在的に描いた映画のコミカライズです。絵柄が手塚作品らしくないとの声もありますが、逆に重いテーマに合っていると思います。リアル劇画系ですから、ほのぼのキャラがホラーに見えてしまうのはご了承ください。
2008年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ版の華麗な絵をイメージしたまま買ってしまったので本を開いて見て「濃いめ」の絵柄に驚いた。当時のマンガとしてはよくできているとは思うけど。キャラクターの顔がアニメ版とは全く違うので注意