初めての作家、初めての作風、帯の掴みでなんとなく読み始めてしまったけど、どんどん惹き込まれて、一気読みでした!
読み終わった後で、「アレッ?」とか「オヤッ?」とか突っ込み所満載なのに、ついつい又々手が出てしまう、摩訶不思議な作家さんだな〜と思いました。
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はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1) 文庫 – 2010/2/23
紺野キリフキ
(著)
お家賃は、「本」でいただきます?
かつては「本」が家賃だったという本棚荘。だけどそこにいるのはへんてこな住人ばかりで……。
本棚荘の大家さんは言う。「昔はねえ、お家賃というのは本で払ったものですよ」と。中にも外にも本棚だらけのそのアパートに引っ越してきた〝わたし〟。出会ったのは、猫芝居をなりわいとする猫遣い師、本棚に捨てられていたサラリーマンなど、やっぱりへんてこの住人たち。どこかいびつで、とげを抱えた彼らに触れるうち、〝わたし〟のなかで少しずつ何かが変わり始めて……。不可思議で、キュートで、でも読後はじんわり。一度読んだらクセになる、キリフキワールドへようこそ。
かつては「本」が家賃だったという本棚荘。だけどそこにいるのはへんてこな住人ばかりで……。
本棚荘の大家さんは言う。「昔はねえ、お家賃というのは本で払ったものですよ」と。中にも外にも本棚だらけのそのアパートに引っ越してきた〝わたし〟。出会ったのは、猫芝居をなりわいとする猫遣い師、本棚に捨てられていたサラリーマンなど、やっぱりへんてこの住人たち。どこかいびつで、とげを抱えた彼らに触れるうち、〝わたし〟のなかで少しずつ何かが変わり始めて……。不可思議で、キュートで、でも読後はじんわり。一度読んだらクセになる、キリフキワールドへようこそ。
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2010/2/23
- ISBN-104840132283
- ISBN-13978-4840132282
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商品の説明
著者について
1979年、北海道生まれ。筑波大学卒業2003年、『キリハラキリコ』で第4回小学館文庫小説賞の佳作を受賞し、デビュー。受賞後第2作『ツクツク図書館』は、その不可思議な世界観が話題を呼んだ。
登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2010/2/23)
- 発売日 : 2010/2/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 4840132283
- ISBN-13 : 978-4840132282
- Amazon 売れ筋ランキング: - 994,487位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月17日に日本でレビュー済み
今回の舞台は至る所が空っぽの本棚で満たされたアパートです。
家賃を本で払うことができるという噂がありますがこのアパートで本を読むのは大家さんととある猫だけなので、実際に本で家賃を払った人は居ないようです。
「ツクツク図書館」よりは少しストーリー性があり、何かメッセージの片鱗が感じられますがやはり不思議な物語世界を楽しむことが主眼の小説だと思いました。
もう読みだしたら止まらないこと請け合い。
主人公は「山」から東京にやってきた「とげ抜き師」のうら若き女性。
主な登場人物は…
自分で解決しようとはこれっぽっちも考えず全てがいつの間にか解決することを望んでいる猫使い氏
心の狭さならだれにも負けない寝てばかりいる女子大生
かつては良い会社に勤めていたことが窺われる植物好きの野良リーマン
冷蔵庫からよく冷えた本を出して勧めてくれる大家さん
なんのこっちゃ判らないと思いますがこんな彼らによって繰り広げられる奇天烈ワールドに暑さも忘れる思いです。
とげ抜き師って?
野良リーマンって?
気になった方は是非手に取ってみてください。
私はヒナタさん同様に野良リーマンの悲哀にノックアウトされました。
会社員経験のある人ならば身につまされる哀れさに、爆笑しているうちに涙が滲んできました。
家賃を本で払うことができるという噂がありますがこのアパートで本を読むのは大家さんととある猫だけなので、実際に本で家賃を払った人は居ないようです。
「ツクツク図書館」よりは少しストーリー性があり、何かメッセージの片鱗が感じられますがやはり不思議な物語世界を楽しむことが主眼の小説だと思いました。
もう読みだしたら止まらないこと請け合い。
主人公は「山」から東京にやってきた「とげ抜き師」のうら若き女性。
主な登場人物は…
自分で解決しようとはこれっぽっちも考えず全てがいつの間にか解決することを望んでいる猫使い氏
心の狭さならだれにも負けない寝てばかりいる女子大生
かつては良い会社に勤めていたことが窺われる植物好きの野良リーマン
冷蔵庫からよく冷えた本を出して勧めてくれる大家さん
なんのこっちゃ判らないと思いますがこんな彼らによって繰り広げられる奇天烈ワールドに暑さも忘れる思いです。
とげ抜き師って?
野良リーマンって?
気になった方は是非手に取ってみてください。
私はヒナタさん同様に野良リーマンの悲哀にノックアウトされました。
会社員経験のある人ならば身につまされる哀れさに、爆笑しているうちに涙が滲んできました。
2010年4月27日に日本でレビュー済み
「昔はねえ、お家賃というのは本で払ったものですよ」という大家がいる
本棚だらけのアパート、、、という設定もさることながら、代理とげぬき師
のわたし、だったり、どうしようもない猫芝居師、だったり、捨てられた
サラリーマンだったり。。。「捨てられた」サラリーマンって、、、ひどい(笑)。
でも他人事ではないなぁ。
世の中や人々の滑稽さを摩訶不思議な世界観とほんわかした文体でシュールに描く
キリフキワールド全開の本です。装丁もかわいくていい感じです。
本棚だらけのアパート、、、という設定もさることながら、代理とげぬき師
のわたし、だったり、どうしようもない猫芝居師、だったり、捨てられた
サラリーマンだったり。。。「捨てられた」サラリーマンって、、、ひどい(笑)。
でも他人事ではないなぁ。
世の中や人々の滑稽さを摩訶不思議な世界観とほんわかした文体でシュールに描く
キリフキワールド全開の本です。装丁もかわいくていい感じです。
2010年7月18日に日本でレビュー済み
紺野キリフキ氏の『ツクツク図書館』は、主人公には゛おいおい゛とあきれながら読み進めてもなぜか面白く、温かさが感じる本。今回の『はじめまして、本棚荘』では、もし、「葉っぱ」「トゲ」が心に受けたことを思い出したら体に現われるものだとすれば、゛現実にも起こっていそう…゛と頭によぎりました。もちろん現実では体に「トゲ」とかは出てこないけれど、そう受け止めてもよい物語です。しかしやはり、面白味があり(主人公と住人との会話が面白いですよ)温かさがあります。本当に不思議な本を書く著者です。