急展開です。二巻まで一人ずつ戦った城姫も二人出てきますし、今まで名前しか出て来なかった人も登場します。物語の核心に迫る話ですし、内容は充実していると思います。
ただ少し勇み足だったようです。内容的にはまだまだ終わらないはずなのに、この巻全体の雰囲気がクライマックスのような感じでした。最後に欲しい勢いを早く出しすぎてしまったような、そんな気がします。これで最後はあっさり終わる、なんてことにならないように作者の奮闘を願うばかりです。
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白銀の城姫 3 (MF文庫 J し 4-6) 文庫 – 2010/7/21
ひとつの伝説があった――崇高な建造物にのみ宿ると語り継がれる存在、<城姫>。城姫の加護を得た城砦は難攻不落。千の兵をなぎ払い、万の軍を打ち倒す ――。偉大なる建築士、マイスター・ストランゼンのただ一人の弟子リンツ=レンハイトは土竜技師団の団長・レティーツィアと、幼なじみであるエリッセとの再会を果たす。そこにかつて刃を交えた水の<城姫>ミシェルが、傷ついた姿で現れて――。迷宮化したパリの街で、リンツとシャトレアが見たものは!? そして二人の前に立ちはだかる禍々しき<城姫>アーシェラ=ゴーメンガースト。激動の城ファンタジー第3弾!
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2010/7/21
- ISBN-104840134561
- ISBN-13978-4840134569
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登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2010/7/21)
- 発売日 : 2010/7/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 263ページ
- ISBN-10 : 4840134561
- ISBN-13 : 978-4840134569
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,611,138位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 282,131位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年8月9日に日本でレビュー済み
展開の質は、前巻から大きく改善されている。
冒頭から新キャラ投入による城姫戦が2連戦。両戦とも内容が色分けされている上、
レギュラー陣の行動が無駄なく織り込まれており、上々のツカミだ。
その後も、旧敵の味方化、温泉ラブコメ、ヒロインに差す死の影、意外な再会と、
王道だが贅沢で緩急のついた畳み掛けで退屈させない。
ただ、大きく惜しまれるのは「駆け足で畳みすぎ」という点だ。
シリーズの背骨をなす伏線の一斉回収のため、後半はさながら粗筋を読む感触。
本来なら当然見せ場にすべき要素も大量に打ち捨てられている。
…何か事情があったのかも知れない。
それを想像させる箇所は多数あるが、中でも、ヴェルサイユの城姫を
著者が望んでこの扱いにした筈は絶対にないと感じる。
―――
ところで、本作には1巻当初から「城姫の箔付けが史実依存なのに舞台が異世界」
という乖離から「読者が城名を知らないと終了(異世界の体裁でいくら説明されても
史実か設定か分からず、箔の裏打ちにならない)」という問題があった。
これは、本作が描こうとするものにとって致命的欠陥であり、心臓に開いた穴だ。
これの解決には、異世界の同名建築ではない「実在の城」を直に説明できる解説者が
必須で、恐らく、現実世界を単なるモチーフとせず「設定によって実際に繋げる」
しか手はない。
たとえば「建奏術や名建築のインスピレーションの源は、実は他世界(=現実)」
とでもし、現実世界から誰か来るか、または逆に、事実を並外れた知性によって
感づいているキャラが現れる…などの対処があり得るだろう。
後者でいくなら「アレキサンドリア図書館の城姫」のようなキャラだと面白いかも
知れない。この著者の力量なら、もっとずっと面白く料理できる筈だ。
「城の擬人化」という本シリーズのアイディアは、明快かつ直感的で、
拡張性が高く、知的挑発性もあり、ライトノベルの着想として実に素晴らしい。
だが同時に、プロならば、他者に後塵を拝する事しか出来なくさせた責任を、
作品のクォリティをもって取るべきだ。
続刊での大きな躍進に期待したい。
冒頭から新キャラ投入による城姫戦が2連戦。両戦とも内容が色分けされている上、
レギュラー陣の行動が無駄なく織り込まれており、上々のツカミだ。
その後も、旧敵の味方化、温泉ラブコメ、ヒロインに差す死の影、意外な再会と、
王道だが贅沢で緩急のついた畳み掛けで退屈させない。
ただ、大きく惜しまれるのは「駆け足で畳みすぎ」という点だ。
シリーズの背骨をなす伏線の一斉回収のため、後半はさながら粗筋を読む感触。
本来なら当然見せ場にすべき要素も大量に打ち捨てられている。
…何か事情があったのかも知れない。
それを想像させる箇所は多数あるが、中でも、ヴェルサイユの城姫を
著者が望んでこの扱いにした筈は絶対にないと感じる。
―――
ところで、本作には1巻当初から「城姫の箔付けが史実依存なのに舞台が異世界」
という乖離から「読者が城名を知らないと終了(異世界の体裁でいくら説明されても
史実か設定か分からず、箔の裏打ちにならない)」という問題があった。
これは、本作が描こうとするものにとって致命的欠陥であり、心臓に開いた穴だ。
これの解決には、異世界の同名建築ではない「実在の城」を直に説明できる解説者が
必須で、恐らく、現実世界を単なるモチーフとせず「設定によって実際に繋げる」
しか手はない。
たとえば「建奏術や名建築のインスピレーションの源は、実は他世界(=現実)」
とでもし、現実世界から誰か来るか、または逆に、事実を並外れた知性によって
感づいているキャラが現れる…などの対処があり得るだろう。
後者でいくなら「アレキサンドリア図書館の城姫」のようなキャラだと面白いかも
知れない。この著者の力量なら、もっとずっと面白く料理できる筈だ。
「城の擬人化」という本シリーズのアイディアは、明快かつ直感的で、
拡張性が高く、知的挑発性もあり、ライトノベルの着想として実に素晴らしい。
だが同時に、プロならば、他者に後塵を拝する事しか出来なくさせた責任を、
作品のクォリティをもって取るべきだ。
続刊での大きな躍進に期待したい。
2010年7月28日に日本でレビュー済み
お話の肝になるところも解決しちゃったしあとは実際にお城を建てるだけとか?
よかったのになー
よかったのになー