利用者がどんなにあまりいないとはいえ、本を読むのが仕事というのはありえない…。
それにかわった仕事をしている仲間もいる。’運び屋’語学屋’戻し屋ちゃん(ちなみに祖母も戻し屋です)’…。どの人にも名前がないのか…仕事名などが名前みたい。
主人公?はというと…服装・行動・言語がすごい。
服装は普通に洋服を着て、その上にこれでもかというほどにコートなどを着こんでいる。ものすご~く寒がりだそうです。
行動・言語は館長に対して「私仕事しませんよ」といった言語、ささやかな口論にもなているかな?迷路みたいな図書館で迷子になると火災報知機を鳴らす。などなど。
こんなとんでもない主人公?、かわった仕事の仲間、と館長たちが奇妙な図書館で繰り広げられる、仰天しつつも楽しいかわった味わいの本です。
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ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ) 文庫 – 2010/8/25
紺野キリフキ
(著)
つまらない本しか置いていないツクツク図書館は、職員も建物もへんてこぞろい。弱気な館長、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん。そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。仕事は図書館の蔵書をただ“読む”、それだけ。なのに女はまったく働かず、来る日も来る日もわがまま放題。だけど図書館にある≪伝説の本≫の話を聞いて・・・・? “図書館好き”の心を掴んだ作品、ついに文庫化!
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2010/8/25
- 寸法10.8 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-104840134979
- ISBN-13978-4840134972
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商品の説明
著者について
1979年、北海道生まれ。筑波大学卒業。2003年、『キリハラキリコ』で第4回小学館文庫小説賞の佳作を受賞し、デビュー。シュールな視点で独特の世界を生み出す。ほか著書に「昔は本でお家賃は払ったものだ」と大家さんののたまう、へんてこアパートを舞台にした『はじめまして、本棚荘』(メディアファクトリー)がある。
登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー; 一般文庫版 (2010/8/25)
- 発売日 : 2010/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 250ページ
- ISBN-10 : 4840134979
- ISBN-13 : 978-4840134972
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 958,967位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月6日に日本でレビュー済み
つまらない本しか収蔵していない図書館を舞台とした“おもしろい”本。
サラサラとあっという間に読めて心地よく、何故か時々キュンとする。
主要人物たちが発する言葉は深い意味を湛えているようにも思われる時もあれば
単に物語世界の雰囲気を醸し出すために散りばめられたデザインの様に思われるときもある。
「どんな本とはうまく説明できないけれど、とにかく読んでみてください。ご期待を裏切ることはありません。」としか言えない本です。
ところで本書のあとがきは吉田篤弘さんです✌
吉田篤弘さんの小説が好きな方には殊の外お勧めします。
サラサラとあっという間に読めて心地よく、何故か時々キュンとする。
主要人物たちが発する言葉は深い意味を湛えているようにも思われる時もあれば
単に物語世界の雰囲気を醸し出すために散りばめられたデザインの様に思われるときもある。
「どんな本とはうまく説明できないけれど、とにかく読んでみてください。ご期待を裏切ることはありません。」としか言えない本です。
ところで本書のあとがきは吉田篤弘さんです✌
吉田篤弘さんの小説が好きな方には殊の外お勧めします。
2010年11月13日に日本でレビュー済み
他の方のレビューを見ても判るのですが、
これは好き嫌いが分かれる本だと思います。
とても独特なものです。
つまらない本しかない図書館。
それは、ありえない図書館であり、
ありえない役割があり、
ありえない人物がいて、
ありえないことが本に起こり、
そこに理解しがたい主人公がいます。
この主人公はまったく愛しがたい主人公です。
でもこのシュールな世界をしっかり濃く彩ってくれる
主人公です。
この本を読んだ後は
図書館の存在や、そこにある本について
今まで考えなかったような部分を考えたりすると思います。
特に「焚書の庭」の章は
本の存在や、書いた人の存在、
出版に関わった人の存在について考えてしまい、
本好きの人はしんみりしてしまうと思います。
これは好き嫌いが分かれる本だと思います。
とても独特なものです。
つまらない本しかない図書館。
それは、ありえない図書館であり、
ありえない役割があり、
ありえない人物がいて、
ありえないことが本に起こり、
そこに理解しがたい主人公がいます。
この主人公はまったく愛しがたい主人公です。
でもこのシュールな世界をしっかり濃く彩ってくれる
主人公です。
この本を読んだ後は
図書館の存在や、そこにある本について
今まで考えなかったような部分を考えたりすると思います。
特に「焚書の庭」の章は
本の存在や、書いた人の存在、
出版に関わった人の存在について考えてしまい、
本好きの人はしんみりしてしまうと思います。
2008年5月16日に日本でレビュー済み
確かに速めに読んだけれど、30分以内に読み終わってしまう小説にはなかなかお目にかからない。これは、文字数も少ないショートショート形式だったからか、異常な速さで読めてしまいました。
あまりの淡白さとおもしろさがわからなくて、これは2作目で、しかも番外編とかかな?って思ったほど。
最初読み始めは、会話中心の描写とも言えないような稚拙で淡白な説明文だったから、もしかして舞台の脚本を小説化した物かな? と思ったら、著者の経歴に「主に戯曲を手がける」と書いてあって納得。
これは戯曲の台本を詰める前か、小説のプロット段階のようでした。
正直小説としては、まるっきりおもしろさがわからなかった。
つまらない本しか置いていない不思議な図書館。はて、その理由や需要はなんだったのでしょう?
他にも部屋がたくさんあったり、図書館を見つけられない人が居たり。全ての不思議を不思議で終わらせてしまった。
設定のみで理由もないのでは、読んでいてしらけるだけな上に、どうもその設定自体が生かされていなかった。
核になる設定やアイディアだけで、それ以上を練られていないのが残念でした。
他にも色々設定はあるけれど、視覚的な要素や、登場人物の個性、独創的な雰囲気を文章で表せていないと思った。
上記の部分が補われていたら面白くなりそうな要素がたくさんあって、もったいないと思いました。
あまりの淡白さとおもしろさがわからなくて、これは2作目で、しかも番外編とかかな?って思ったほど。
最初読み始めは、会話中心の描写とも言えないような稚拙で淡白な説明文だったから、もしかして舞台の脚本を小説化した物かな? と思ったら、著者の経歴に「主に戯曲を手がける」と書いてあって納得。
これは戯曲の台本を詰める前か、小説のプロット段階のようでした。
正直小説としては、まるっきりおもしろさがわからなかった。
つまらない本しか置いていない不思議な図書館。はて、その理由や需要はなんだったのでしょう?
他にも部屋がたくさんあったり、図書館を見つけられない人が居たり。全ての不思議を不思議で終わらせてしまった。
設定のみで理由もないのでは、読んでいてしらけるだけな上に、どうもその設定自体が生かされていなかった。
核になる設定やアイディアだけで、それ以上を練られていないのが残念でした。
他にも色々設定はあるけれど、視覚的な要素や、登場人物の個性、独創的な雰囲気を文章で表せていないと思った。
上記の部分が補われていたら面白くなりそうな要素がたくさんあって、もったいないと思いました。
2012年11月7日に日本でレビュー済み
物語は、「読むことが仕事」という求人募集を見た着膨れの女が図書館を訪れるところから始まります。
着膨れの女、館長、運び屋・戻し屋・語学屋と呼ばれる職員たち、そして不思議な猫に、図書館そのもの。果たして主人公は図書館なのか、着膨れの女なのか、猫なのか。それ以外の何かなのか……。
私は猫が一番好きでしたね。大体、猫なのに文字を読めるなんて可愛らしいではないですか。それに、前の飼い主が書いたと思う本を読みたい一心で、毎日、着膨れの女が持ち帰る本をひっそり読む。
何故か「ふぎ」としか鳴けないところも可愛らしいのです。
自分の感情に素直すぎる着膨れの女、ふぎとしか鳴けない猫、遠視で近くがまったく見えない戻し屋、あらゆる語学に堪能なのに日本語だけ苦手な語学屋……きっと好きになれる、もしくは憎めない人が一人はいると思います。この物語は、図書館という日常的な世界の出来事のはずなのに、いびつで、不思議で、静かで愛おしいものだと、私は感じました。
まあ、一言で語るなら、「ふぎ」と鳴く猫が可愛い!――なんですけどね。
着膨れの女、館長、運び屋・戻し屋・語学屋と呼ばれる職員たち、そして不思議な猫に、図書館そのもの。果たして主人公は図書館なのか、着膨れの女なのか、猫なのか。それ以外の何かなのか……。
私は猫が一番好きでしたね。大体、猫なのに文字を読めるなんて可愛らしいではないですか。それに、前の飼い主が書いたと思う本を読みたい一心で、毎日、着膨れの女が持ち帰る本をひっそり読む。
何故か「ふぎ」としか鳴けないところも可愛らしいのです。
自分の感情に素直すぎる着膨れの女、ふぎとしか鳴けない猫、遠視で近くがまったく見えない戻し屋、あらゆる語学に堪能なのに日本語だけ苦手な語学屋……きっと好きになれる、もしくは憎めない人が一人はいると思います。この物語は、図書館という日常的な世界の出来事のはずなのに、いびつで、不思議で、静かで愛おしいものだと、私は感じました。
まあ、一言で語るなら、「ふぎ」と鳴く猫が可愛い!――なんですけどね。
2010年10月24日に日本でレビュー済み
自分は「はじめまして本棚荘」で紺野キリフキさんを知りました。
ありふれた日常の中に独自のファンタジー性を入れた作りがとても独特です。
本作もその期待を裏切らないキリフキワールド満載です!
「つまらない本しかない」という一風変わったツクツク図書館を舞台に、そこで働く個性豊かな登場人物たちの物語。
この図書館は、すべての部屋に「○○な××の部屋」といった風な名前がつけられており、作品もその部屋ごとに進められていく。
章ごとのタイトルにもなっている部屋名を見るたびに「ここではどんなお話になっているんだろう」とまさに自分がツクツク図書館にいるような気持ちで読み進めていくことが出来ます。
「ちょっと」変わった物語が好きな方にはきっとお楽しみいただける作品だと思います。
ありふれた日常の中に独自のファンタジー性を入れた作りがとても独特です。
本作もその期待を裏切らないキリフキワールド満載です!
「つまらない本しかない」という一風変わったツクツク図書館を舞台に、そこで働く個性豊かな登場人物たちの物語。
この図書館は、すべての部屋に「○○な××の部屋」といった風な名前がつけられており、作品もその部屋ごとに進められていく。
章ごとのタイトルにもなっている部屋名を見るたびに「ここではどんなお話になっているんだろう」とまさに自分がツクツク図書館にいるような気持ちで読み進めていくことが出来ます。
「ちょっと」変わった物語が好きな方にはきっとお楽しみいただける作品だと思います。
2014年3月8日に日本でレビュー済み
面白い設定。くせのある個性的な登場人物たち。なのにわかりやすくスラスラ読めてしまう文章力。
その文章力は読み手をこの意味不明な、だけどどこか現実的な世界に引き込み、シュールなコメディで笑いを誘ってくれることでしょう(人を選ぶけどね)。
こんなにいいことずくめなのに、どうしても我慢できないのが謎を残して終わるところ。ムキー!!
こんなにモヤモヤさせておいて、お気に入りの本にさせるのだか、なんとも憎いです(笑)
その文章力は読み手をこの意味不明な、だけどどこか現実的な世界に引き込み、シュールなコメディで笑いを誘ってくれることでしょう(人を選ぶけどね)。
こんなにいいことずくめなのに、どうしても我慢できないのが謎を残して終わるところ。ムキー!!
こんなにモヤモヤさせておいて、お気に入りの本にさせるのだか、なんとも憎いです(笑)