「３・１１以降、一番必要な色は緑だ。被災地に対して無力なものかきは、せめて緑の森のような本をつくろう。びっくりするほどいろいろな緑がつまった本を。」
たいへん大雑把にいうと、こういうコンセプトの本書。基本の部分は“みどり”についてのいつもの考察、あいだに様々な世界の書き手による２〜４ページの緑についての教養記事がはいっています。
誤り、たしかにあります。他の方がおっしゃっているクワゴ怪人以外にも、イラストのほうにサブカル史誤認が。ミドレンジャーのナゾナゾは当時の大学生発の流行で、子供のものではなかったのです。でも、本文ではない小さな部分なので、読んだあと探してなんとなく気になる程度のものです。自分としてはちょっと気になったので星ひとつ減。
コンセプトはよく伝わる、あたたかくて楽しい本だと思います。
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