冒頭のダラダラと書き連ねられた尻取りネタ。
「またつまらんネタを延々と引っ張りおって……」
何度本を投げ捨てようと思ったことか。
ところが、そこを乗り越えると「脇役からの主人公いじり」「アナスタシアの過去」等、それなりに楽しめました。
アナスタシアについては、本巻でようやく存在意義が伝わってきました。
何というか、「彼女も正常な人間だったんだな」という不思議な安堵感？
この「安堵感」は、1巻から献身的に読み続けている者にしか感じ得ないことだと思いますが(苦笑)
まあ、それにしたって「変人」か、オブラートに包めば「不思議ちゃん」に違いはないけれど、本巻のエピソードで多少好感が持てました。
今後は、他の脇役にもスポットを当ててほしい。
眼鏡の下りは、先が見えてしまいつまらなかった。
もうちょっと捻りがほしかった。
捻り−−それは決して意味不明な行動や言動ではありません。
ちゃんと筋の通った捻りです。
「そうきたか」と、思わずニヤニヤさせられる捻りです。
そういう要素が、この作者さんには欠けているように思えます。
がしかし本巻は、「秋子との絡み」も増え個人的には納得のいく巻でした。
ただし冒頭の尻取りは 本 当 に つまらない。
「掴み」をまったく果たしていないどころか、作品そのものを無き物とする破壊力。
これから読む人は、一に忍耐、二に忍耐、覚悟して取りかかった方がよろしいかと。
いや、むしろ読み飛ばすことをオススメしm
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