高水準の記事満載で、すこし驚きました。特集は「ムーミンを生んだ作家トーベ・ヤンソン ―― 物語、小説、漫画の世界を探訪する」です。
冨原眞弓 『ムーミン』を7つの異世界キーワードで読み解く
門賀美央子 異世界の怪しい住人たち ムーミンキャラクター紹介
トーベ・ヤンソン＝文 冨原眞弓＝訳 再訳「エンメリーナ」
杉江松恋 考察 ブックリンク ―― トーベ・ヤンソン作品×名作
フィンランドの絵本作家、ユリア・ヴォリさんインタヴュー
インタビュー トーベ・ヤンソンさんの魅力を語る 森下訓子さん
トーベ・ヤンソンの原風景を辿る バイオグラフィ＆エピソード
トーベ・ヤンソンの作品紹介
ムーミンの世界を訪ねる
の内訳です。
ヤンソン作品は、背後にある二次的意味を解読してから筋をたどり直すと物語の全体の意味も変わってきます。長く読者であるひとも、短期で、その深みに到達しているひとも、ともに気づいていることでしょう。つまり、ヤンソン作品は、多層の意味構造を持ちますので、もう1度見ると、異なる発見があるものなのです。
むかし、チビ公たちが、ムーミンの時計のからくりの前から動こうとしませんでした。次に動き出すのは1時間のちなので、おとなたちは、「もう1度見たい」という希望をあきらめてもらうことにしました。こちらは、いいあらわしがたい、ムーミン世界の魅力のお話です。
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