平安の時代から日本の闇を生きてきた吸血鬼、使い魔の黒い化猫、惨殺された少女の幽霊、そして魔物を狩ることを使命としたシスターの物語。こう書いてしまうと、間違ってはいなんだけど、この本の内容とは異なったイメージになってしまうのが、この本のおもしろいところかもしれない。
見た目は普通、というより青白い顔色が病気持ちのようにみえなくもない若い男がいちおう主人公。実は二千年の時を生きる吸血鬼だったりするんだけど、今は人のように生きていて、夜のバイトで日銭をかせぎ、24時間営業のコンビニができたことにうれしくて涙していたりする。昔はともかく、いまはやさしく、ぼけぼけな性格で、ぜんぜん吸血鬼っぽくない。
使い魔の黒猫は、化け猫のくせにあたりいったいのボス猫として君臨していて、人間の世界のわきで、猫のドラマが進んでいく。
魔物を狩りをめざすシスターは、箱入りで世間知らずな15歳の少女にすぎなくて、なりゆきで吸血鬼とはしらずに主人公の家に転がり込むことに。
前半は、ちょっと変わった登場人物たちのほのぼの?とした出会いと日常。そして徐々に忍び寄る非日常。主人公の力に引き寄せれた魔物にシスターの少女がさらわれて、ぼけた主人公が重い腰をあげて久しぶりにその力のすごさをみせつけたり、久しぶりにみる吸血鬼としての主人の姿に使い魔の黒猫くんが大喜びしたり。そして少し予定調和な結末がまっていたり。
何よりもキャラが魅力的です。主人公はちょっと情けないけど、それをおぎなってあまりある使い魔の黒猫のボスねこっぷりとか。幽霊の少女・舞、シスターも。くるくるかわる表情が目に浮かびます。
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吸血鬼のおしごと The Style of Vampires (電撃文庫 す 5-1) 文庫 – 2002/4/10
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- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2002/4/10
- ISBN-104840220727
- ISBN-13978-4840220729
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2002/4/10)
- 発売日 : 2002/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 328ページ
- ISBN-10 : 4840220727
- ISBN-13 : 978-4840220729
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,805,732位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2002年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年5月30日に日本でレビュー済み
読み終えてから、著者の先生が、当時18歳でこの作品を書き上げたということを知って驚愕しました。
もちろん、タイトルを初め、電撃小説大賞に投稿した際とは大幅に加筆修正が行われているようですが、それでもすごい。
特筆すべき点として、まず読みやすさ。
さらさらと字を追っていけるのに、しかし情景や心情はしっかりと伝わってきます。
次に、個性の確立した文章。
なかなかにクセのある文章、なのにそれをしっかりと自分のスタイルとして確立させてます。
そして何より、キャラクターの魅力。
頼りない吸血鬼、天真爛漫な幽霊、ドジで泣き虫なシスター、果てには猫の各々まで……、
狙ったようなキャラが多いにも関わらず、それを全く嫌味に感じさせないところに、著者の先生のセンスを感じます。
ギャグも良質。何度か吹き出してしまいました。
星を平均よりも一つプラス。四つで。
もちろん、タイトルを初め、電撃小説大賞に投稿した際とは大幅に加筆修正が行われているようですが、それでもすごい。
特筆すべき点として、まず読みやすさ。
さらさらと字を追っていけるのに、しかし情景や心情はしっかりと伝わってきます。
次に、個性の確立した文章。
なかなかにクセのある文章、なのにそれをしっかりと自分のスタイルとして確立させてます。
そして何より、キャラクターの魅力。
頼りない吸血鬼、天真爛漫な幽霊、ドジで泣き虫なシスター、果てには猫の各々まで……、
狙ったようなキャラが多いにも関わらず、それを全く嫌味に感じさせないところに、著者の先生のセンスを感じます。
ギャグも良質。何度か吹き出してしまいました。
星を平均よりも一つプラス。四つで。
2002年10月20日に日本でレビュー済み
中弛みがない。いいことです。
表現が豊富なことと、テンポの良さが読みやすいです。
登場人物(?)に猫が混ざるのも斬新です。喋りますし。
但し文章量は多めです。読み飛ばしそうになるところに笑いが入ってます。
なんだ、吸血鬼物語かよと思わないで読んで欲しいと思います。
幽霊と猫とシスター物語ですから。
表現が豊富なことと、テンポの良さが読みやすいです。
登場人物(?)に猫が混ざるのも斬新です。喋りますし。
但し文章量は多めです。読み飛ばしそうになるところに笑いが入ってます。
なんだ、吸血鬼物語かよと思わないで読んで欲しいと思います。
幽霊と猫とシスター物語ですから。
2007年1月28日に日本でレビュー済み
鈴って名前ですが、著者は男性です…←なにやら不満らしいw
基本的に吸血鬼ものの映画を見た後は必ず悪夢を見るんですが、今回この本を寝る前に読んでいたにも関わらず、なにやら楽しい夢が見られましたv
主人公の月島は吸血鬼なんですが、人から吸血することなく、パック入りの血液をストローでちゅうちゅう飲みますw
そして吸血鬼ならではの怪力を利用し、建築現場での夜間アルバイトに精を出します。
おっとりというよりは鈍重なキャラで、まるでキレがない彼ですが、使い魔ツキ(黒猫)のぼやきによると、過去はぞっとするほど怜悧な吸血鬼だったそうで、ふっと垣間見られる冷ややかさが素敵です( '艸`)
彼の過去のエピソードや経緯を、ぜひ知りたいです。
シスターと幽霊はどうでもいい感じですw
ヒロインですが、むしろいらないくらいw
続きが楽しみ(≧ω≦)b
基本的に吸血鬼ものの映画を見た後は必ず悪夢を見るんですが、今回この本を寝る前に読んでいたにも関わらず、なにやら楽しい夢が見られましたv
主人公の月島は吸血鬼なんですが、人から吸血することなく、パック入りの血液をストローでちゅうちゅう飲みますw
そして吸血鬼ならではの怪力を利用し、建築現場での夜間アルバイトに精を出します。
おっとりというよりは鈍重なキャラで、まるでキレがない彼ですが、使い魔ツキ(黒猫)のぼやきによると、過去はぞっとするほど怜悧な吸血鬼だったそうで、ふっと垣間見られる冷ややかさが素敵です( '艸`)
彼の過去のエピソードや経緯を、ぜひ知りたいです。
シスターと幽霊はどうでもいい感じですw
ヒロインですが、むしろいらないくらいw
続きが楽しみ(≧ω≦)b
2007年2月24日に日本でレビュー済み
狼・蝙蝠・霧に姿を変え、鏡には姿が映らず、水に触れられず、日光に弱く、十字架を嫌い、にんにくも苦手、ほぼ無敵の再生力を持つが胸に杭を打たれれば滅びる
また、血を吸い尽くされた人間も吸血鬼となる
……と、典型的でベタで王道をいく"吸血鬼"の設定を踏んでいながら
血を吸うときは輸血パックでチュウチュウ吸い、夜間はハードなバイトに精を出し、使い魔の黒猫に文句ひとつ言い返さない
吸血鬼のストーリーとは思えない、ゆるいストーリー展開と笑いが意外と魅力だと思います(苦笑
個人的には、特に主人公の吸血鬼・月島亮史のキャラクターが気に入っています。普段は抜けてる感じてのに、時折、冷たいほど冷静な発言をするあたりなんかも良いですね♪
また、血を吸い尽くされた人間も吸血鬼となる
……と、典型的でベタで王道をいく"吸血鬼"の設定を踏んでいながら
血を吸うときは輸血パックでチュウチュウ吸い、夜間はハードなバイトに精を出し、使い魔の黒猫に文句ひとつ言い返さない
吸血鬼のストーリーとは思えない、ゆるいストーリー展開と笑いが意外と魅力だと思います(苦笑
個人的には、特に主人公の吸血鬼・月島亮史のキャラクターが気に入っています。普段は抜けてる感じてのに、時折、冷たいほど冷静な発言をするあたりなんかも良いですね♪