「みょんくん(大阪)」さんと「トケイ」さんのレビューに同感です。
刊行から11年後に初めて読みましたが、古くもなんともない、出会えて良かったと思える本でした。
難しい病気で入院が長い妹と兄とその幼馴染の女の子。夏休みに妹がなぜか一時退院して自宅で誕生日を祝う予定、となればストーリーは予想できます。序章の18行で確信に。
そして、第一章が始まって最初の15ページぐらいまでは、こんなの最後まで読めるかよ、とイライラはつのるし、大変不安でした。が、これは兄が退院した妹をたったひとりで迎えていらだっているのが伝わってきていたからでした。兄はスーパーヒーロー的なところは何もない高校生ですが、それなりにしっかり他人を思いやれる男子で、彼の言動を読んでいる内に、作品に引き込まれました。こういった相手の考えていることを読んで発言するのは、ノリとツッコミを常に考えて会話している関西の人達の美点なのでしょうか。
どんでん返しもなく、淡々と進んでいってしまうストーリー。でも、普通は人生ってそんなものでしょう。抗えない。当然ながら人間は悩み、じたばたするしかありません。それをばかにしないで正面から書いた小説。妹のためにしてやることを考える、兄と兄の幼馴染の真摯な姿勢に惹かれ、引っ張っられます。
未来を変えようと非日常の限りを尽くす2010年上映の劇場版「涼宮ハルヒの消失」でキョンが入院したのは「甲南病院」。その8年前におなじ神戸市の高台にある「硬軟病院」で、逃れられない現実を受け入れながらも立ち向かう由香たちのこんな日常の物語があり、有希も由香も実は天涯孤独の身で「思う彼女有りの男の子」を思っていたとは感慨深い。どちらも胸が痛む話ですね。とはいえ、ハルヒが好きか嫌いかは関係なく、全ての人にLAST KISSはお勧めです。
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LAST KISS (電撃文庫 さ 4-7) 文庫 – 2002/8/10
「私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――」 重い病気を患っている中学ニ年生の井崎由香。夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘と、“かんネェ”こと夏尾とともに過ごした夏の想い出を日記帳に綴る。 兄に帽子を買ってもらったこと、神戸の高山植物園に行ったこと、お弁当を持って須磨海岸に海水浴に行ったこと……。 だが、何気ない日々の中で少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。揺れ動く淡い恋心を知るべくもない智弘。そして由香の気持ちを知ってしまった夏尾。結末は悲しい出来事とともに訪れた……。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2002/8/10
- ISBN-10484022160X
- ISBN-13978-4840221603
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2002/8/10)
- 発売日 : 2002/8/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 360ページ
- ISBN-10 : 484022160X
- ISBN-13 : 978-4840221603
- Amazon 売れ筋ランキング: - 687,712位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2ちゃんのSSなら許せるけど、お金出して読むものではない…。
2011年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は良くて王道、悪くてありきたり
もしもこういった作品の第一号ならばきっと高く評価されたことでしょう。
タイトルからしてネタバレ過ぎるのですが最後は期待を裏切らずに王道的展開を進みます。
どうせならIFルートでそうはならなかった展開が読みたかったものです・・・
主人公のお父さんが可哀想です。そこまで頑張ってそりゃないよという気持ちにさせられました。
あと読んでるとどうしても加奈妹がちらつくのですがまあそれには目を瞑りましょう・・・
もしもこういった作品の第一号ならばきっと高く評価されたことでしょう。
タイトルからしてネタバレ過ぎるのですが最後は期待を裏切らずに王道的展開を進みます。
どうせならIFルートでそうはならなかった展開が読みたかったものです・・・
主人公のお父さんが可哀想です。そこまで頑張ってそりゃないよという気持ちにさせられました。
あと読んでるとどうしても加奈妹がちらつくのですがまあそれには目を瞑りましょう・・・
2017年10月24日に日本でレビュー済み
「病弱な妹」という直球勝負な妹萌え小説。
佐藤ケイ 著
高梨ひつじ 作画
『LAST KISS』
電撃文庫
~霧名亜夜斗の「この小説を読みなさい!!!」~
《内 容》
“私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います―”
重い病気を持つ中学二年の井崎由香(いざき ゆか)。
夏休みに一時退院した彼女は、これまで殆ど接触の無かった兄の智弘(ともひろ)とともにひと夏を過ごす。
生まれて初めて兄に買ってもらった帽子、
二人で出かけた六甲山上の植物園、
兄の幼なじみのかんネェ(姉)に連れ行ってもらった須磨の海。
何気ない日々の中で、少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。
やがて訪れる悲しい結末は変えられないと知りながら・・・・・・・・・
『天国に涙はいらない』でお馴染みの佐藤ケイが贈る、オリジナル新作登場!!
《解 説》
本作のテーマは、そのものズバリ「病弱な妹」です。
例えば、「病弱な妹」と・・・いうと少年向けの熱血ヒーロー物では、レギュラーキャラに妹がいる場合など、
“大人しくてブラコンで病弱”という設定が少し前までの定番でした(少し古いのかな??)。
本作では、そういう
「病弱な妹を中心に据えたら、どんな物語になるか」
という観点で書かれています。
物語は、兄・智弘の「俺」という一人称で進み、後半になると、妹・由香の日記帳の文章で話は進みます。
智弘は、妹に対して苦手意識を持っています。
理由は、「無口な人間は、何を考えているか、わからないから怖い」からです。
一方、妹の由香ちゃんは本当に大人しいコで、物静かな…どちかといえば、無口な女の子です。
そしてお兄ちゃんに嫌われていると思い込んでいます。
そんな二人が、由香ちゃんの一時退院に伴い、一週間ほど兄妹で夏休みを過ごすことになります。
渋々ながら、妹の面倒をみるうちに、智弘には、由香ちゃんが「守るべき大切な存在」だという自覚が芽生えてきます。
そして、ぎこちないながらも、仲良し兄妹になっていくのですが・・・・由香ちゃんに残された時間は、ほんの少ししかなかったのです・・・・
「兄妹愛」物が好きな方、純愛小説が好きな方
あるいは、泣きたい小説が好きな方に、本作を強く推薦いたします。
佐藤ケイ 著
高梨ひつじ 作画
『LAST KISS』
電撃文庫
~霧名亜夜斗の「この小説を読みなさい!!!」~
《内 容》
“私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います―”
重い病気を持つ中学二年の井崎由香(いざき ゆか)。
夏休みに一時退院した彼女は、これまで殆ど接触の無かった兄の智弘(ともひろ)とともにひと夏を過ごす。
生まれて初めて兄に買ってもらった帽子、
二人で出かけた六甲山上の植物園、
兄の幼なじみのかんネェ(姉)に連れ行ってもらった須磨の海。
何気ない日々の中で、少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。
やがて訪れる悲しい結末は変えられないと知りながら・・・・・・・・・
『天国に涙はいらない』でお馴染みの佐藤ケイが贈る、オリジナル新作登場!!
《解 説》
本作のテーマは、そのものズバリ「病弱な妹」です。
例えば、「病弱な妹」と・・・いうと少年向けの熱血ヒーロー物では、レギュラーキャラに妹がいる場合など、
“大人しくてブラコンで病弱”という設定が少し前までの定番でした(少し古いのかな??)。
本作では、そういう
「病弱な妹を中心に据えたら、どんな物語になるか」
という観点で書かれています。
物語は、兄・智弘の「俺」という一人称で進み、後半になると、妹・由香の日記帳の文章で話は進みます。
智弘は、妹に対して苦手意識を持っています。
理由は、「無口な人間は、何を考えているか、わからないから怖い」からです。
一方、妹の由香ちゃんは本当に大人しいコで、物静かな…どちかといえば、無口な女の子です。
そしてお兄ちゃんに嫌われていると思い込んでいます。
そんな二人が、由香ちゃんの一時退院に伴い、一週間ほど兄妹で夏休みを過ごすことになります。
渋々ながら、妹の面倒をみるうちに、智弘には、由香ちゃんが「守るべき大切な存在」だという自覚が芽生えてきます。
そして、ぎこちないながらも、仲良し兄妹になっていくのですが・・・・由香ちゃんに残された時間は、ほんの少ししかなかったのです・・・・
「兄妹愛」物が好きな方、純愛小説が好きな方
あるいは、泣きたい小説が好きな方に、本作を強く推薦いたします。
2006年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は感動して泣いたことは人生の中で一度もない。だが、これは少々目が潤んだ。泣きはしなかったがすごく感動した。普通は泣いてしまうだろう。
グダグダ書いたが要するに、この本大好きです。
グダグダ書いたが要するに、この本大好きです。
2007年3月24日に日本でレビュー済み
この作品を読んで感動した人で、否定されたくない人は読まないで下さい。
タイトル通りです。
イラスト:いただけないランクです。素人が描いたとしか思えない下手さ。適当な個人イラストサイトで発見したよていど。これで萎えさせられたシーンが多数。
設定:妹がひどい。すごく、なんというか、自己中? 違うな、「勘違いさん」です。すごくイタイ。切ないイタさではないです。なんか主人公の心理とかなり食い違っています。
「私が死んだら、お兄ちゃんは泣くと思います。」
このフレーズに惹かれて読んだのですが、これが酷いもんですよ。悲劇ヒロイン気取った勘違いとした考えられない設定でした。惹かれるフレーズが生きてない。
あとは、最後の日記。いらないいらない。読んでてダルイのなんの、邪魔です。
エピローグも変。シリアスシーンで宿題? なにいってんだって怒りたくなります。
長所は知りません。わかる人にはわかるでしょうが、僕にはわかりません。以上です。
タイトル通りです。
イラスト:いただけないランクです。素人が描いたとしか思えない下手さ。適当な個人イラストサイトで発見したよていど。これで萎えさせられたシーンが多数。
設定:妹がひどい。すごく、なんというか、自己中? 違うな、「勘違いさん」です。すごくイタイ。切ないイタさではないです。なんか主人公の心理とかなり食い違っています。
「私が死んだら、お兄ちゃんは泣くと思います。」
このフレーズに惹かれて読んだのですが、これが酷いもんですよ。悲劇ヒロイン気取った勘違いとした考えられない設定でした。惹かれるフレーズが生きてない。
あとは、最後の日記。いらないいらない。読んでてダルイのなんの、邪魔です。
エピローグも変。シリアスシーンで宿題? なにいってんだって怒りたくなります。
長所は知りません。わかる人にはわかるでしょうが、僕にはわかりません。以上です。
2010年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々とツッコミ所はあるかもしれませんが、
この手の小説は、あまり深く考えずに淡々と読むのが良いでしょう。
そうすれば感動できます。僕は良い小説だと感じましたよ。
まぁテーマとしてはとても有りがちなものですが、
それを貫き通すと、こうも感動できるものなんだな、と感心しました。
ただ、2回目は読もうと思いませんね。
ストーリーのボロが出てきそうで怖いので。
この手の小説は、あまり深く考えずに淡々と読むのが良いでしょう。
そうすれば感動できます。僕は良い小説だと感じましたよ。
まぁテーマとしてはとても有りがちなものですが、
それを貫き通すと、こうも感動できるものなんだな、と感心しました。
ただ、2回目は読もうと思いませんね。
ストーリーのボロが出てきそうで怖いので。