人によって好みが分かれる作風だと思います。
文章もそうですが、特にキャラクターの個性が独特で、受け付けない人には苦手かもしれません。
ですが、物語そのものは面白く、ベテランの貫禄を感じさせます。
主人公はレリックという少年の吸血鬼だと思われますが、
場面転換が多く、複数のキャラクターの行動に焦点が当てられて
事件が進んでいくので、群像劇のようなストーリーという印象を持ちました。
また、オチがシリアスなドラマのようで、
わかりやすい勧善懲悪の形で敵を倒すとか、白黒はっきりさせるものでないと
納得いかない人には向かないと思います。
こういうノリが楽しめれば、とても個性的でハマる作家さんだと思います。
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ヴぁんぷ! (電撃文庫 な 9-8) 文庫 – 2004/5/10
【親愛なる日本の紳士淑女諸君! 月並な問い事で申し訳ないが――諸君は吸血鬼の存在を信じるかね?】
【――失敬、名乗るのが遅れたようだ。我が名はゲルハルト・フォン・バルシュタイン! このグローワース島を預かる、子爵の称号を賜りし吸血鬼! 自己紹介代わりに、我が島で起こった一つの騒動について話をしようではないか! ……まあ語らせてくれたまえ。暇なのだ】
【君が私の話を信じるも信じぬも、私が人にあらざる存在という事は一目瞭然であろう? 何しろ私の身体は――】
【――失敬、名乗るのが遅れたようだ。我が名はゲルハルト・フォン・バルシュタイン! このグローワース島を預かる、子爵の称号を賜りし吸血鬼! 自己紹介代わりに、我が島で起こった一つの騒動について話をしようではないか! ……まあ語らせてくれたまえ。暇なのだ】
【君が私の話を信じるも信じぬも、私が人にあらざる存在という事は一目瞭然であろう? 何しろ私の身体は――】
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2004/5/10
- ISBN-104840226881
- ISBN-13978-4840226882
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2004/5/10)
- 発売日 : 2004/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 344ページ
- ISBN-10 : 4840226881
- ISBN-13 : 978-4840226882
- Amazon 売れ筋ランキング: - 685,414位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヴァッカーノ!の設定や複線の壮大さや、デュラララ!!の爽快感に比べると、どうしても負けてしまうが、面白い作品です。
特に、吸血鬼の特徴である、流れる水を横切れないという部分を、風呂には入れるがシャワーは浴びれないと解釈する、作者の脳味噌には感服しました。
そんなこんなで、氏の作品では異質ではありますが、面白い作品ですし、私のように氏の文体そのものが合う人には、これもどんどん読み進められると思います。
氏の他の作品があっているという方には、自身を持ってお勧めできます。
特に、吸血鬼の特徴である、流れる水を横切れないという部分を、風呂には入れるがシャワーは浴びれないと解釈する、作者の脳味噌には感服しました。
そんなこんなで、氏の作品では異質ではありますが、面白い作品ですし、私のように氏の文体そのものが合う人には、これもどんどん読み進められると思います。
氏の他の作品があっているという方には、自身を持ってお勧めできます。
2008年12月29日に日本でレビュー済み
すごーく期待していた分、う〜ん↓という印象。でも成田さんファンなら一度は目を通してみたらいいと思います。子爵のなんでも軽〜く話す(書く)かんじとか、どろどろなこととか、すごく全体を把握しているところなんかはすごくキャラクターとして魅力的です★
ただ、キャラクターの魅力がギラギラ光る成田作品としては少し大人しめだったようなかんじ。次回作以降からごろごろいかついのがでてくるので、ヴぁんぷ1で「やーめた」とするよりは、とりあえず4作品目を通してからやめたほうがいいかも。とりあえず、私は成田作品大好きです!!だからあえて辛口の星3つ!
ただ、キャラクターの魅力がギラギラ光る成田作品としては少し大人しめだったようなかんじ。次回作以降からごろごろいかついのがでてくるので、ヴぁんぷ1で「やーめた」とするよりは、とりあえず4作品目を通してからやめたほうがいいかも。とりあえず、私は成田作品大好きです!!だからあえて辛口の星3つ!
2004年5月14日に日本でレビュー済み
現在の電撃文庫の作家さんの中で成田さんは個々の作品自体の魅力より
作者の文章自体のほうに魅力が大きい典型的な方だと思いますが
今作でもその特徴がよくでていると思います。
ただ、あとがきでご本人も触れられていますが、これは本当に吸血鬼モノ
なのか?という疑問は確かについてくる作品ですね。
この点、ジャンルで選択すると意表を突かれると思います。
唯我独尊とでも言いましょうか、マイペースなキャラクター達が織り成す
成田さんの素敵軽快ワールドに惚れ込んでいる方は是非読んでみてください。
個人的には未だバッカーノシリーズを超える作品はその後出ていない
気がするのでその点を加味して星よっつにしてみました。
作者の文章自体のほうに魅力が大きい典型的な方だと思いますが
今作でもその特徴がよくでていると思います。
ただ、あとがきでご本人も触れられていますが、これは本当に吸血鬼モノ
なのか?という疑問は確かについてくる作品ですね。
この点、ジャンルで選択すると意表を突かれると思います。
唯我独尊とでも言いましょうか、マイペースなキャラクター達が織り成す
成田さんの素敵軽快ワールドに惚れ込んでいる方は是非読んでみてください。
個人的には未だバッカーノシリーズを超える作品はその後出ていない
気がするのでその点を加味して星よっつにしてみました。