『僕らはどこにも開かない』というタイトルに惹かれて買いました
タイトルからして精神に障害を持ったキャラが出てくるのかな~と思って読み始めると魔法とか出てきたんで
「何だ、いつものファンタジーか」
とか思いながら読んでいったんですが実に面白い
魔法を使えると言う少女。殺人願望がある友人
スキャニングという能力を持つ先輩。白色の主人公
そして鎖
ちなみに最後の方ににミステリーっぽい要素と恋愛っぽい要素があるんですが、私はどっちかというと要りませんでした
ですがこれは間違いなく『問題作』だと思います
一度お試しを
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僕らはどこにも開かない (電撃文庫 み 8-1) 文庫 – 2005/5/10
御影 瑛路
(著)
鎖の音がする。 高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。 世界という濁流の中に流れる様々な情報で、張りぼてでしかない見てくれを形成し、それを正解だと信じ切っている奴らを縛る、鎖の音。 ――がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。 その音から逃げ出したくて、俺は――。
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2005/5/10
- ISBN-104840230404
- ISBN-13978-4840230407
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2005/5/10)
- 発売日 : 2005/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 306ページ
- ISBN-10 : 4840230404
- ISBN-13 : 978-4840230407
- Amazon 売れ筋ランキング: - 698,627位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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小説家。株式会社ポストワールド(https://postworld.work/)代表取締役。「空ろの箱と零のマリア」は日本のアニメとマンガに特化した世界最大級のデータベースMyAnimeListのノベルスで長期間一位を獲得。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月6日に日本でレビュー済み
電撃文庫では異彩を放つ作風です。
一人称視点の主観的な文章で、どこか壊れた内面という
フィルターを通して現実の世界が描かれていきます。
客観的に見ると異常なようですが、たしかにこの感じは
思春期の頃に一度は抱えていた、社会の“鎖”に対する鬱屈した感情を思い出させてくれました。
明らかに電波系なリリ子先輩や
魔法を信じているイタい子にしか見えない香月さんだけでなく、
主人公の柊 耕太、友人の谷原 雅人といった全員が壊れています。
これは青春ミステリの一種といっていいのかどうか……
娯楽小説というよりは、純文学に近いような気もします。
この作風が面白いと思えるなら、
『 神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫) 』
『 神栖麗奈は此処に散る (電撃文庫) 』
もオススメですよ。
一人称視点の主観的な文章で、どこか壊れた内面という
フィルターを通して現実の世界が描かれていきます。
客観的に見ると異常なようですが、たしかにこの感じは
思春期の頃に一度は抱えていた、社会の“鎖”に対する鬱屈した感情を思い出させてくれました。
明らかに電波系なリリ子先輩や
魔法を信じているイタい子にしか見えない香月さんだけでなく、
主人公の柊 耕太、友人の谷原 雅人といった全員が壊れています。
これは青春ミステリの一種といっていいのかどうか……
娯楽小説というよりは、純文学に近いような気もします。
この作風が面白いと思えるなら、
『 神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫) 』
『 神栖麗奈は此処に散る (電撃文庫) 』
もオススメですよ。
2016年8月9日に日本でレビュー済み
本作品は第十一回電撃小説大賞の最終選考まで通過し、受賞こそ逃したもののどうにか出版まで至ったという経緯がある。
実はつい三年前の作者の発言で初めて明らかにされたのだが、なんと審査員がこれを大賞にするかしないかで真っ二つに割れたという本物の問題作だ。
結果として〈金賞〉どころか一切の肩書きを得られなかったのが残念でならない。これを押しのけてまで受賞すべき作品など、第十一回には無かったように思う。この年から電撃大賞がおかしく感じた、というのはさすがに個人的意見だろうか。
内容については多くのレビューがあるので深くは書かない。ただ、中二病を好む人ほど強く勧めたい。
全体的に薄暗くて読者を暗黒へと引きずり込む内容なのに、人間関係や心の繋がりを考えさせられる不思議な作品である。私も、ある意味ではこの作品で人間関係に答えを見付けることができた。
理不尽な経緯や万人受けしない作風を持つが、今でも全く色褪せることのない真の〈大賞〉受賞作だ。
是非とも一人でも多くの読者に、若き御影瑛路の壮絶な世界観を楽しんでもらいたい。
願わくは、『神栖麗奈』と『空ろの箱と零のマリア』も楽しめることを祈って。
実はつい三年前の作者の発言で初めて明らかにされたのだが、なんと審査員がこれを大賞にするかしないかで真っ二つに割れたという本物の問題作だ。
結果として〈金賞〉どころか一切の肩書きを得られなかったのが残念でならない。これを押しのけてまで受賞すべき作品など、第十一回には無かったように思う。この年から電撃大賞がおかしく感じた、というのはさすがに個人的意見だろうか。
内容については多くのレビューがあるので深くは書かない。ただ、中二病を好む人ほど強く勧めたい。
全体的に薄暗くて読者を暗黒へと引きずり込む内容なのに、人間関係や心の繋がりを考えさせられる不思議な作品である。私も、ある意味ではこの作品で人間関係に答えを見付けることができた。
理不尽な経緯や万人受けしない作風を持つが、今でも全く色褪せることのない真の〈大賞〉受賞作だ。
是非とも一人でも多くの読者に、若き御影瑛路の壮絶な世界観を楽しんでもらいたい。
願わくは、『神栖麗奈』と『空ろの箱と零のマリア』も楽しめることを祈って。
2006年3月23日に日本でレビュー済み
他人を完全に理解してしまう少年、人の思考を誘導する少女、「優等生」という枠の中で間違いを知らないまま成長した少年…。
彼らは物語の序盤で死亡する「殺人を志向する少年」に関してそれぞれの思惑を持って行動し、それが各々の主観で描かれています。
彼らの持つ様々な想いが錯綜して交差し、最後には綺麗に締めくくられます。
物語の最後まで、序盤で死亡した人物が登場人物全体に大きな影響を与え続けるという構図に不気味で斬新な印象を受けました。
彼らは物語の序盤で死亡する「殺人を志向する少年」に関してそれぞれの思惑を持って行動し、それが各々の主観で描かれています。
彼らの持つ様々な想いが錯綜して交差し、最後には綺麗に締めくくられます。
物語の最後まで、序盤で死亡した人物が登場人物全体に大きな影響を与え続けるという構図に不気味で斬新な印象を受けました。
2012年4月21日に日本でレビュー済み
斬新でした。そしてとても面白かったです。
全体的に非常にダークで、鬱です。読んでて鬱です。まさに斬新でした。
最近のラノベに飽きてきていたので、余計に衝撃が強かったです。
まず登場人物にまともな奴がいない、ってくらいぶっ飛んだ人達ばっかりですが、なにより主人公のぶっ壊れかたがハンパじゃないと思いました。
普通に壊れている。
主人公の特異な点については作中ではさほど多く描かれていませんが、自分はこの物語に出てくるキャラクター達の中で群を抜いてぶっ壊れていたと思います。
なのでもう少し主人公のぶっ壊れてるところを推しても良かったかなと思います。
物語が最後で全部繋がってスッキリ…ということは無かった気がしますが、これはこれで良いかも。この読んだ後のスッキリしない感じが鬱っぽいこの作品と通ずる所があるし、何よりもう一度読みたくなります。
視点がコロコロ変わって少し読みにくいなーという印象は受けます。しかしその分キャラクターの個性を出しきれてない気もします。なので上下巻にするとかでもっとしっかり描き込めば、どのキャラクターももっとしっかり形ができて良かったんじゃないかなーと思いました。
読み手を選ぶ作品だと思うので、賛否両論色々あると思います。
心理描写がドロドロで重いのが許せる方は、是非読んでほしいです。
全体的に非常にダークで、鬱です。読んでて鬱です。まさに斬新でした。
最近のラノベに飽きてきていたので、余計に衝撃が強かったです。
まず登場人物にまともな奴がいない、ってくらいぶっ飛んだ人達ばっかりですが、なにより主人公のぶっ壊れかたがハンパじゃないと思いました。
普通に壊れている。
主人公の特異な点については作中ではさほど多く描かれていませんが、自分はこの物語に出てくるキャラクター達の中で群を抜いてぶっ壊れていたと思います。
なのでもう少し主人公のぶっ壊れてるところを推しても良かったかなと思います。
物語が最後で全部繋がってスッキリ…ということは無かった気がしますが、これはこれで良いかも。この読んだ後のスッキリしない感じが鬱っぽいこの作品と通ずる所があるし、何よりもう一度読みたくなります。
視点がコロコロ変わって少し読みにくいなーという印象は受けます。しかしその分キャラクターの個性を出しきれてない気もします。なので上下巻にするとかでもっとしっかり描き込めば、どのキャラクターももっとしっかり形ができて良かったんじゃないかなーと思いました。
読み手を選ぶ作品だと思うので、賛否両論色々あると思います。
心理描写がドロドロで重いのが許せる方は、是非読んでほしいです。
2010年8月14日に日本でレビュー済み
特徴的で独特な文章
思考がおかしい、常識的ではない主人公の周りの人達
など、どこか西尾維新や佐藤友哉の雰囲気があり、電撃文庫よりもメフィスト系に近いのでは、とかんじました
話のテンポが良く、キャラもたち、物語の構成も素晴らしい
この作者は近年あふれかえっている没個性になりがちなライトノベルの中でも、間違いなく本物をもっています
一読の価値あり
思考がおかしい、常識的ではない主人公の周りの人達
など、どこか西尾維新や佐藤友哉の雰囲気があり、電撃文庫よりもメフィスト系に近いのでは、とかんじました
話のテンポが良く、キャラもたち、物語の構成も素晴らしい
この作者は近年あふれかえっている没個性になりがちなライトノベルの中でも、間違いなく本物をもっています
一読の価値あり
2005年5月23日に日本でレビュー済み
全然問題作じゃない。
私の場合ね。
客観的に見れば「問題作」かもしれないけど。別に、問題的なストーリーではないと思うのだが。むしろ、同出版社の『ド●ロちゃん』のほうが問題作だと思う。あれはやりすぎだ。
あっさり系。ライトノベルには見当たらないダークなところもあったけど。ただ、同じ場面を複数の人間の視点で描いたのは「ページ数を稼ぐ」みたいな感じもする。でも、その新鮮さというかリアル感はあるし、個性豊かな文章だと思う。他のだれにも真似できやしないし、しないだろうから。
続編は希望しない。出たら失望する。
最近の電撃文庫はいわゆる「萌え」に触れた内容のものがよく出回っている。むしろその方が厄介じゃないのかなと私は思う。だから、この作品は私にとっていい刺激になった。
問題作? そんなの筋書きだ。
ただ、中学生以下の人が読むにはちょっと抵抗があると思うし、メディアワークスさんの出版方針とやらにも触れてみないと「問題作」か否かは判断できない。客観的には。
私の場合ね。
客観的に見れば「問題作」かもしれないけど。別に、問題的なストーリーではないと思うのだが。むしろ、同出版社の『ド●ロちゃん』のほうが問題作だと思う。あれはやりすぎだ。
あっさり系。ライトノベルには見当たらないダークなところもあったけど。ただ、同じ場面を複数の人間の視点で描いたのは「ページ数を稼ぐ」みたいな感じもする。でも、その新鮮さというかリアル感はあるし、個性豊かな文章だと思う。他のだれにも真似できやしないし、しないだろうから。
続編は希望しない。出たら失望する。
最近の電撃文庫はいわゆる「萌え」に触れた内容のものがよく出回っている。むしろその方が厄介じゃないのかなと私は思う。だから、この作品は私にとっていい刺激になった。
問題作? そんなの筋書きだ。
ただ、中学生以下の人が読むにはちょっと抵抗があると思うし、メディアワークスさんの出版方針とやらにも触れてみないと「問題作」か否かは判断できない。客観的には。
2006年10月29日に日本でレビュー済み
自分がない少年、魔法使いを自称する少女、殺人衝動の少年などなど、
ありがちだが目をひくキーワードがちりばめられており、
ぱらぱらめくる分には面白そうに見える。
が、その実まるで設定を生かしきれていない。
生かしきれていないと言うか、あまりに適当な扱い。
この話、確かに出てくる登場人物はみんな壊れている。
なぜなら、巧く描かれておらず行動に一貫性がないから。なんだそりゃという行動ばかりする。
展開もプロットを決めずにその場の感覚で書いてるのではと疑うくらいご都合主義。
描写もいまいち。また、風景描写がほぼ皆無なのは演出なのか。
非難するばかりでは何だから良いところもあげたいのだが、申し訳ないが何も思いつかない。
まさに外見だけ飾り立てたが中身はすかすかの張りぼて小説。
おすすめできません。
ありがちだが目をひくキーワードがちりばめられており、
ぱらぱらめくる分には面白そうに見える。
が、その実まるで設定を生かしきれていない。
生かしきれていないと言うか、あまりに適当な扱い。
この話、確かに出てくる登場人物はみんな壊れている。
なぜなら、巧く描かれておらず行動に一貫性がないから。なんだそりゃという行動ばかりする。
展開もプロットを決めずにその場の感覚で書いてるのではと疑うくらいご都合主義。
描写もいまいち。また、風景描写がほぼ皆無なのは演出なのか。
非難するばかりでは何だから良いところもあげたいのだが、申し訳ないが何も思いつかない。
まさに外見だけ飾り立てたが中身はすかすかの張りぼて小説。
おすすめできません。