21世紀に入って13年目。ライトノベルも爛熟気味で新刊はどれもこれも多過ぎる刊行作品数の中で
少しでも目立とうとコテコテの味付けが基本。少々うんざりしていたので古き良き時代の作品を探し求めていたのだけど
7年以上遡ったらあるじゃないの!あっさり気味の味付けで読ませる作品が!
物語は両親不在の家庭で姉と二人暮らしのこれといって特徴の無い少年が地球人と宇宙人のハーフの少女と出会い頭に衝突した翌日
何故か彼女を国の諜報機関から留学生として預かるよう要請される所からスタート
この作品の何が良いかと言えば、登場人物の感情がリアル!最近のライトノベルにありがちなテンプレっぽいキャラの造形を
感じさせない「天然物」のリアルな感情が丁寧に描写されている。ヒロインの絹は確かに過剰な警戒心から暴力的ではあるけど
その警戒心の原因を読者が納得できる形で作中で描いているから不快感は感じませんでした。同様に主人公・望も初対面の人間に
警戒心=取るべき距離を忘れない姿勢をきっちりとっている自然な描き方をしていた点に好感を覚えます
特に絹が周りに対して過剰と言えるほどの警戒心や不安定過ぎるアイデンティティを持つに至った過程なども明らかにされている為に
毛嫌いされがちな主人公への暴力や尊大な態度もある程度納得いく形になっています
4巻シリーズという事ですが、本作はその開幕編としてキャラを立てて物語の背景となる世界観の描写をストーリーの中で完全に
読者に理解させる役割を果たしています。二巻以降の展開を予想させながらも嫌味を感じさせない作者の力量は非常に興味深く感じました
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彼女は帰星子女 (電撃文庫 う 3-1) 文庫 – 2005/10/11
「人類を代表し、宇宙人と友好条約を締結した」――アメリカ大統領の突然の発表に、世界に激震が走った。彼ら三種族連合移民船団―トリオンの宇宙船は数十年前から地球人類の調査を行い、各国政府と接触をしていたというのだ。だが平凡な高校生・芹沢望にとって、それは「直接は関係ない大ニュース」のはずだった。トリオンと地球人の間に生まれた美少女・絹が芹沢家にやって来るまでは…。地球の常識を知らないうえ負けず嫌いの絹と、ことあるごとに衝突してしまう望。だが絹の心の内に触れるうちに…。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2005/10/11
- ISBN-104840231834
- ISBN-13978-4840231831
登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2005/10/11)
- 発売日 : 2005/10/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4840231834
- ISBN-13 : 978-4840231831
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年10月29日に日本でレビュー済み
「人類を代表し、宇宙人と友好条約を締結した」―アメリカ大統領の突然の発表に、世界に激震が走った。
平凡な高校生・芹沢望にとって、それは「直接は関係ない大ニュース」のはずだった。
トリオンと地球人の間に生まれた美少女・絹が芹沢家にやって来るまでは…。
ヒロインの絹が堅苦しいのは著者の狙い通りなのでしょうか。
そういう部分でヒロインの個性付けして欲しくなかったと感じる。へんに壁を感じてしまう。
むしろ絹より穂高の方が強く印象に残っている。理子とのコンビのせいもあるのかもしれませんが。
個人的に読み終わって残るものがあまりなかった作品だと感じる。
それだからといって、ノリで楽しめるような作品でもなく評価に困る作品。
望が絹に向ける感情も好きや愛ではなく、むしろ同情のような感情だということに複雑な気持ちになってしまった。
イラストは巧いし、今後の続編としての展開があれば評価も違うのでしょうが、この一巻だけの評価なら星三つが限界でした。
個人的にはこのイラストではなく、穂高がいなかったら平気で星一つをつける作品でした。
イラストが気に入って、尚且つ主人公とヒロインが急接近しないので気長に待てる方限定でオススメします。
平凡な高校生・芹沢望にとって、それは「直接は関係ない大ニュース」のはずだった。
トリオンと地球人の間に生まれた美少女・絹が芹沢家にやって来るまでは…。
ヒロインの絹が堅苦しいのは著者の狙い通りなのでしょうか。
そういう部分でヒロインの個性付けして欲しくなかったと感じる。へんに壁を感じてしまう。
むしろ絹より穂高の方が強く印象に残っている。理子とのコンビのせいもあるのかもしれませんが。
個人的に読み終わって残るものがあまりなかった作品だと感じる。
それだからといって、ノリで楽しめるような作品でもなく評価に困る作品。
望が絹に向ける感情も好きや愛ではなく、むしろ同情のような感情だということに複雑な気持ちになってしまった。
イラストは巧いし、今後の続編としての展開があれば評価も違うのでしょうが、この一巻だけの評価なら星三つが限界でした。
個人的にはこのイラストではなく、穂高がいなかったら平気で星一つをつける作品でした。
イラストが気に入って、尚且つ主人公とヒロインが急接近しないので気長に待てる方限定でオススメします。
2005年12月23日に日本でレビュー済み
「自分」というルーツを捜し求めるヒロイン。
主人公はその居場所となり得るのか?
ライトノベルブームの中に埋もれてしまいそうですが
ライトノベル好きには是非、読んでもらいたいです。
最近の秋山瑞人作品の主人公よりは甲斐性がありますしw
主人公はその居場所となり得るのか?
ライトノベルブームの中に埋もれてしまいそうですが
ライトノベル好きには是非、読んでもらいたいです。
最近の秋山瑞人作品の主人公よりは甲斐性がありますしw
2005年10月10日に日本でレビュー済み
なかなかおもしろいです。主人公が食事の準備をしていると宇宙人と外交を結んだというニュースが流れてくる。それだけならまったく主人公と関係ないのだがその宇宙人の一人が主人公の家で住むことになってしまう。第一巻なのでまだ序章といったところなんですがとにかく面白い。早く次が読みたいです。このシチュエーションからどう発展するか見ものです!!
2007年3月9日に日本でレビュー済み
全体的にかなりあっさりしてます。
近年の「萌え」を前面に押し出した恋愛ものとは趣向が異なります。
本当に「普通の男女の恋愛小説」という感じです。宇宙人というSF要素もありますが、恋愛面ではあまり活かされていないような。
そのせいか、主人公と宇宙人であるヒロインがなかなか恋愛関係にまで発展しません。ストーリーの進む早さは普通ですが恋愛的な面でいえば若干遅いです。まぁそれが当たり前なのかもしれませんが。
おそらく「萌え」を期待して読むと物足りなく感じるかと思います。
恥ずかしながら私はそういった点を少なからず期待していたので、肩透かしを喰らった感じでした。
だからといって物語自体がつまらないワケではありません。どちらかと言えばむしろ良作に入る作品でしょう。
興味がある方は1度読んでみてはどうでしょうか。過度な期待は禁物ですが予想を裏切ることはまず無いと思いますので。
近年の「萌え」を前面に押し出した恋愛ものとは趣向が異なります。
本当に「普通の男女の恋愛小説」という感じです。宇宙人というSF要素もありますが、恋愛面ではあまり活かされていないような。
そのせいか、主人公と宇宙人であるヒロインがなかなか恋愛関係にまで発展しません。ストーリーの進む早さは普通ですが恋愛的な面でいえば若干遅いです。まぁそれが当たり前なのかもしれませんが。
おそらく「萌え」を期待して読むと物足りなく感じるかと思います。
恥ずかしながら私はそういった点を少なからず期待していたので、肩透かしを喰らった感じでした。
だからといって物語自体がつまらないワケではありません。どちらかと言えばむしろ良作に入る作品でしょう。
興味がある方は1度読んでみてはどうでしょうか。過度な期待は禁物ですが予想を裏切ることはまず無いと思いますので。
2009年12月7日に日本でレビュー済み
よくあるボーイミーツガールストーリーである。
突飛な世界設定だが、いい意味で説明が簡素なので、読んでいく上での弊害にはならない。
ただ、今後の展開がどうなるのかはわからないが、起伏もなく淡々と進んでいくので、劇的なものを期待すると肩透かしをくらってしまうかもしれない。
良くも悪くも序章という印象である。
突飛な世界設定だが、いい意味で説明が簡素なので、読んでいく上での弊害にはならない。
ただ、今後の展開がどうなるのかはわからないが、起伏もなく淡々と進んでいくので、劇的なものを期待すると肩透かしをくらってしまうかもしれない。
良くも悪くも序章という印象である。