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火目の巫女 (電撃文庫 す 9-1) 文庫 – 2006/2/10

3.0 5つ星のうち3.0 12個の評価

その国は、“化生” と呼ばれる異形の怪物に脅かされていた。化生に対抗できるのは、「火渡」 という弓を預かるただひとりの “火目” だけ。火目を目指すものたちが集う、宮中の火垂宛──。そこには “御明かし” と呼ばれる三人の火目候補、化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能溢れる常和がいた。化生との遭遇と戦い、火垂宛からの脱走。三人はさまざまな苦難を経験し、時に諍い、時に助け合いながら絆を深めていく。そんな折、化生の勢力が増し、当代の火目の衰えが囁かれるようになった。そして伊月は、御明かしと化生の奇妙な共通点を見つけるが……。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ メディアワークス (2006/2/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/2/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 325ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4840233039
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4840233033
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 12個の評価

著者について

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杉井 光
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1978年東京生まれ。『火目の巫女』で第12回電撃大賞“銀賞”を受賞、デビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 剣の女王と烙印の仔 5 (ISBN-13: 978-4840134040 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3つ
5つのうち3つ
12グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実は杉井光の作品が好きで追いかけ続けながらも、デビュー作品である火目の巫女だけは後回しにしていた。というのも、杉井光は現代を舞台にして内気青年主人公で青春する作品のイメージが強く、女主人公で古風な世界観で怪異物語というのがまったく想像できなかったのだ。それに、電撃大賞で銀賞だった、というのもある。金賞は面白いものが多いが銀賞はあまりないと思っている。更に言うと、同年はキャラ紹介だけで終わるお留守バンシーが大賞、面白いが荒削りな印象を受ける哀しみキメラが金賞である。杉井光の初作品は読みたかったが、デビュー当時はまだ素人くささがあって面白くないのかもしれないというのは、杉井信者的には恐怖だった。だが、杞憂であった。この時点で既に杉井は完成している。読みやすくて情景が浮かんでくるような文章、よく練られた世界観、説明くささのない説明文、かわいらしい女性登場人物、そして巧みに伏線を張り、後半の怒涛の盛り上がりをより高める演出と構成。とても処女作とは思えない。個人的には特大賞である。唯一気になった点は、終わり際にもっと長く余韻を残してほしかったというくらい。続編はもちろんすべて読む。
2011年6月3日に日本でレビュー済み
ライトノベルとしては異色の部類に入る作品です。
萌えではなく燃え。ご都合主義は一切なく、ヒロイン級の人物ですら死にます。
でもだからこそ、私としては大変面白かった。
1巻のラストで明かされる火目の真実を知った時は鳥肌が立ちました。

「――だから、こんな都は灰になればいいのです」

あるキャラのセリフですが、個人的最も共感できた人物です。
2,3巻でも活躍するしねっ!

そしてもう一人。不死の体を持つ帝も大好きなキャラです。
国を守る為に少数の犠牲を選ばざるを得なかった苦悩が、死を渇望するこころが、意味深なセリフが…もうグッときます!

惜しむらくは、続編が出るような繋ぎのまま3巻で打ち止めになったこと。
著者の作品ではコレが一番好きなのにな〜><

興味を引きそうな範囲で各巻の概要を書きます。以下、勘の鋭い人には微ネタばれかも。

●1巻……火目を目指す3人の御明かしを中心に、火目の真実を知るまでの話。
●2巻……火目の代替わりが終わった後。先代火目が謎の化生堕ちを遂げ、その真実を探る話。
●3巻……火目に宿るとされる火乃神が地上に降りようとしたことによって起こった異変を鎮めようとする話。

どの巻も甲乙付けがたい面白さでした。
共通していたテーマが、小を犠牲にして大を生かすことは正しいのか? という命題ですね。
もし犠牲になる人が自分の大切な人だったら?
反対に犠牲を強いる人の想いに共感してしまったら?

あなたならどうしますか?

『総評』
ダークで燃えな展開が好きな人は読んで損なし!
ハッピーエンド至上主義者は回れ右!

あと、あとがきが面白いです(笑) 作者の赤貧っぷりがww
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年3月11日に日本でレビュー済み
 まず、この著者の方は、とても表現力があると思います。

 情景描写が、それぞれ一、二文ですが的確で、ずばっとその場の雰囲気を伝えてくれます。

 ストーリーに関しては、自分もこういう感じに和風、古代風で少し似たものを作ろうかとしているので、ちょっとやられたな、という感じは正直ちょっとしましたが、

『火目』という役職(といえばいいのか)があり、またその下にも、固有の位が設定されていて、きっとこれは実際にはなかったと思いますが、その他『化生』など、

登場する全てがオリジナリティにあふれたネーミング、設定だと思われます。

この技術は本当に優れたものだと感じさせます。

 主な登場人物3人のキャラクターはそれぞれが対照的で、とても読む方には分かりやすい。

 とはいえ、厳しく見ると、若干中盤あたりは、弓の修練や競射などの

連続でかったるくなってしまう嫌いはあります。

 しかし、後半に入る前あたりから、一気に急展開し、最後まで休まず読ませる内容でした。

 文章力も、後半で特に光っていると思います。大きなことを書く一方で、細かい描写(前半にもありましたが)……が、恐ろしいほど冴えていて(いい意味で冷めてる)

このあたりに非常に才能を感じます。

 おそらくライトノベルにはありがちだと思われる、大げさすぎる展開にもならず、適度な動乱のクライマックスです。

 書評にあるとおり、作者の「スケールの大きさ」を非常に感じます。

 細かい欠点を挙げるとすれば少しはあるとは思いますが、そこまで完璧にするよりは、先に進むのが作家としてはよい方向だと思われます。

ですので、この作品のレベルはもうこれで充分といえる高さだと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年7月26日に日本でレビュー済み
『火目の巫女』です。第12回電撃小説大賞銀賞。
長所と短所を述べていきます。
長所。
・後半の展開が怒濤で、たしかに凄い。
・その展開にかかわる設定が、ありがちとも言えそうだけど、ネーミングなど練り込まれていて雰囲気もある。
・きっちりと一冊で物語として完結している。
・専門用語が多く、巫女、弓の部分についてはかなり詳しい。

短所。
・主人公が未熟なタイプで、色々やってはいるけど実はあまり活躍していない。試みとしては面白いけど感情移入はしにくい。
・描写が専門用語でされているので、ちょっと想像しにくい部分がある。
・後半の展開は怒濤だけど、中盤あたりまではもうちょっと。
・巫女さん萌えを期待している向きにはあまり添えませんのでご注意ください。
・一巻できちんと終わっているので、続編は無くても良かったような……

良い部分が光る印象的な作品でしたが、短所もあるので相殺で☆3です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月17日に日本でレビュー済み
なんでしょう。伝奇もの?

若いうちにはこういう雰囲気憧れる時期ありますね。

うん。それだけ。

キャラなどはほんとアニメですね。ラノベキャラというか。深みがないというか。

世界は深みありそうですけどそういうのが好きな人にはいいんじゃないでしょうか?

ゲーム世代向け? という感じです。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年3月11日に日本でレビュー済み
「良い意味でも悪い意味でも、電撃らしくない」という帯の橋本紡の言葉がこの作品を非常にうまく説明していると思う。

元気印、幼女、黒髪清楚の三人巫女姿に萌える作品かと思いきや、

作者自ら意図的ともとれるような形でそれを崩してあったり、

反面、文章や言語感覚が研ぎ澄まされており、

淡泊で短い文にも情景や心情がすっと浮かび上がってくる技術は、

これがデビュー作とは思えない技術的なレベルの高さだと思う。

電撃やライトノベルという枠に収まりきらずに羽ばたいていくか、

マーケットを掴みきれないような格好でしぼんでいくか、

次回作以降に希代と興味が持てる作家だと思った。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年2月28日に日本でレビュー済み
独特な世界観を、古代日本と重ねて描き切ってるのが巧いです。

描き切って、と書きましたが、それぞれの情景が瞼に浮ぶような描写力が凄いのです。

その場の空気を感じるような情景描写が、とても美しく絵になる話でした。

各キャラクターも、その外観だけでなく、在り方が美しいです。

巻数を跨ぐ長編小説だと、もっと良くなったんじゃないかと思われますが、小説大賞応募作としては仕様がない所ですね。ヘタに続編とか出すと、やはり綺麗な読後感が台無しになりそうです。

色々なファンタジー作品を読ませて欲しいです。今後に期待大。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年2月26日に日本でレビュー済み
 男が死ぬのはどうでもいいが、少女が燻り殺されたり怪物になって幽閉されるというラストはやはり哀しい。

 小説の形にはなっているが、前受賞作「インフィニティ・ゼロ」にストーリーが似ている。同時受賞作「お留守バンシー」とともに、選考基準に疑念を抱かせる作品である。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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