設定は面白いと思うし、ストーリーも二転三転して飽きさせない作りで、そこは評価できるところだと思いますが、文章が残念と言う一点でかなり損している作品だと思いました。
誤用も目立ちますし、表現がまったく的外れだったりして、内容を把握するにも時間がかかります。
その上回りくどい文章のためいったい何を書きたいのかわからなくなることもしばしば。
擬音の使い方もおかしいし、傍点も乱用しすぎている感が強いです。
またあまり一般的ではない熟語を多用しているせいか、同じく文章がいまいちなことで有名な某山田さんとくらべても悪印象でした。
また主人公の性格が悪い意味で子供っぽく、とても感情移入できるものではありませんでした(これは文章表現が原因とも言えますが)。
イラストはすばらしいだけに残念。
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ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫 み 7-4) 文庫 – 2006/2/10
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな 「連鎖」 の話だ。 少女の告白という何の変哲もない 「普通」 から生まれる、無意味な 「特別」 の連鎖――。 滅びた魔術種たち。 種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。 それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。 そして戦うために行い続ける。 哀しい微笑で、哀しい自傷を。 「普通」 と 「特別」 が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲な――。
- 本の長さ355ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2006/2/10
- ISBN-104840233136
- ISBN-13978-4840233132
登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2006/2/10)
- 発売日 : 2006/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 355ページ
- ISBN-10 : 4840233136
- ISBN-13 : 978-4840233132
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月8日に日本でレビュー済み
今ひとつ面白みがなかったです。
読み進むのがいささか苦痛でもありました。
代替魔術師というアイディアは悪くないし、主人公が魔術のごたごたに巻き込まれ、やがて悲惨で意外な結末を迎える、という筋立ても悪くない。
にもかかわらず、面白くない。
その理由を素人ながら考えてみると、次の二点です。
(1)主人公のキャラが悪い
要するに嫌な男なわけです。
美少女陵辱ものの主人公ならこれでよいかもしれませんが。
(2)語り口が悪い
なんだかもたついている印象があります。
うまく読者をのせてくれない、という感じ。
メガネっ娘がむりやりM字開脚させられているイラストにだまされ、ふらふらと買ってしまい、失敗しました。
皆さん、小説はイラストではなく、中身で買いましょう。
ちなみに、評価のうち、星ふたつが小説の分、星ひとつがイラストの分です。
お間違えのなきように。
読み進むのがいささか苦痛でもありました。
代替魔術師というアイディアは悪くないし、主人公が魔術のごたごたに巻き込まれ、やがて悲惨で意外な結末を迎える、という筋立ても悪くない。
にもかかわらず、面白くない。
その理由を素人ながら考えてみると、次の二点です。
(1)主人公のキャラが悪い
要するに嫌な男なわけです。
美少女陵辱ものの主人公ならこれでよいかもしれませんが。
(2)語り口が悪い
なんだかもたついている印象があります。
うまく読者をのせてくれない、という感じ。
メガネっ娘がむりやりM字開脚させられているイラストにだまされ、ふらふらと買ってしまい、失敗しました。
皆さん、小説はイラストではなく、中身で買いましょう。
ちなみに、評価のうち、星ふたつが小説の分、星ひとつがイラストの分です。
お間違えのなきように。
2019年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の本を読むのは初めてです。
ほんのりとした生活臭をまとった実社会を舞台とし、能力者たちが死闘を繰り広げるヒーローバトルもの。
正義とか、人類とか、社会とか関係なく、登場するヒーローはみな利己だけを目的として存在しています。アンチヒーローものです。
ヒーローたちが利己を求めるのは、そうせざるを得ない物語世界の設定によるもので、本質的には悪人ではない彼らはその運命を呪いつつも、その宿命を受け入れざるをえず覚悟を決めて他のヒーローたちとの死闘に臨みます。
文字通り死闘でありそれが終わるときには勝者だけが残るわけです。
つまり死闘に参加するヒーローたちは、みな、死闘を勝ち上がり生き残ってきた者たちで、みな、自分が負けて無となることを考慮しない者たちです。
主人公は比較的物語冒頭で、このヒーローバトルの世界にいやおうなく巻き込まれ、自らもヒーローの一人となります。
物語の展開にはミステリーの要素があります。
相手のヒーローの正体や能力がわからないまま死闘に流れ込む展開で、謎は物語の佳境で明かされます。
クリスティの名作を初めて読むとき、明かされるトリックの妙に味わう驚きのようなものでは無いとはいえ、それなりにうならされました。
物語は主人公の一人称視点で進みます。
心情的に宿命を受け入れることができない主人公は運命にあらがおうとしつづけます。
主人公だけが決意や覚悟もないまま死闘の舞台に登り、その甘さはさらなる悲劇にもつながります。
死闘を避けたがる理由は、死闘で殺されたくないこと以上に、相手への同情が大体の理由です。
しかし結局はその同情を上回る主人公側の利己的な理由が優先され、死闘を演じそして生き残ります。
「自分はこんなに努力もしたのに、なぜ悲劇になってしまうんだ。運命はなんて残酷なんだ」
自分に対する言い訳を常に作るタイプの主人公です。加えて悲劇のヒロインならぬ悲劇のヒーローです。
相手側のヒーローや、仲間となるヒロイン(表紙の女の子)たちの、「理由なぞ不要」とばかりの信念に基づく決意や、宿命を受け入れた覚悟を見せる姿勢とは対極といえます。
呪われた運命を受け入れる決意があれば、行動に際し悩むこともないはずです。
悲惨極まる宿命を受け入れる覚悟があれば、結果に対し割り切れるはずです。
結局は、決意も覚悟もない主人公が、状況に流されるままに、受け身的に悲劇的な結論を選び、その結果をもたらさざるを得なかった自分を慰撫する文章が延々と続きます。
死闘に際し、計画性の乏しさと状況判断のまずさとで、ヒロインまでをも悲惨極まる状況に追いやってしまう自らの甘さに対する自棄と、宿命的に(そもそも)回避しようもなかった悲劇に対し、うだうだとした文章がうだうだうだうだとつらなります。
自分だけが、文字通りの悲劇の主人公と言わんばかりで、ヒロインの一本気で一途な決意を考えれば、唾棄すべき虫唾が走る男です。おっと、感情的な本音が出てしまいました。
と、同時に、主人公の無計画な思い付きに振り回されるヒロインとしてはたまったっものじゃないと思うのですが、彼女は彼女であくまでも主人公に従順です。なんといいますか、このあたりもなんだかなぁです。
ヒロインが主人公に寄せる想いの根拠はよくわからないし、主人公はそもそもヒロインを最初から特別な女性として見ていません。この2人は死闘に勝ち残るために共闘を目的としたパートナーで、男女の恋愛感情のようなものが存在するようには私には見えませんでした。特に主人公側。
悲劇の主人公の独りよがりな一人称文体と、主人公に盲従する弱気なヒロインの主人公よいしょ的なせりふ回しとが相まって、独特な濃い“うざさ”が堪能できる物語です。ベクトルは違えども、“リア充爆発しろ!”という感じといいましょうか。
以上のように納得も共感もしにくいキャラクター設定ではありますが、死闘の描写はすさまじいものがあります。
手に汗握る1巻、2巻の死闘シーンは圧倒されました。
1巻はヒロインの悲劇性(主人公への思いの強さと死闘への決意)が強くとても良かったです。
死闘を演じきった後の1巻の読後感はかなり良いものでした。
2巻を読む前にレビューを書こうかと思ったほどです。非常に読ませられた良作です。
2巻は、1巻を踏まえた悲劇の主人公ぶりが強まり、それが鼻につきまくるものの、もう一人のヒロイン(エルフ)の宗教的なまでの美しさが際立ち、これもとても良かったです。
3巻は、1巻、2巻を踏まえた悲劇の主人公ぶりが、、、いや、これ以上はもう語りますまい。いや、3巻にはそもそも語るものもない。
2巻で終わってほしかった物語です。
2人のヒロインの透明で崇高な決意と覚悟に心を打たれた主人公が、決意と覚悟を持って生きていこうと頑張ってくれるだろうことを想像しつつ読了したかった。
なんだよ。。。。この3巻。誰得なんだ?これ。
ほんのりとした生活臭をまとった実社会を舞台とし、能力者たちが死闘を繰り広げるヒーローバトルもの。
正義とか、人類とか、社会とか関係なく、登場するヒーローはみな利己だけを目的として存在しています。アンチヒーローものです。
ヒーローたちが利己を求めるのは、そうせざるを得ない物語世界の設定によるもので、本質的には悪人ではない彼らはその運命を呪いつつも、その宿命を受け入れざるをえず覚悟を決めて他のヒーローたちとの死闘に臨みます。
文字通り死闘でありそれが終わるときには勝者だけが残るわけです。
つまり死闘に参加するヒーローたちは、みな、死闘を勝ち上がり生き残ってきた者たちで、みな、自分が負けて無となることを考慮しない者たちです。
主人公は比較的物語冒頭で、このヒーローバトルの世界にいやおうなく巻き込まれ、自らもヒーローの一人となります。
物語の展開にはミステリーの要素があります。
相手のヒーローの正体や能力がわからないまま死闘に流れ込む展開で、謎は物語の佳境で明かされます。
クリスティの名作を初めて読むとき、明かされるトリックの妙に味わう驚きのようなものでは無いとはいえ、それなりにうならされました。
物語は主人公の一人称視点で進みます。
心情的に宿命を受け入れることができない主人公は運命にあらがおうとしつづけます。
主人公だけが決意や覚悟もないまま死闘の舞台に登り、その甘さはさらなる悲劇にもつながります。
死闘を避けたがる理由は、死闘で殺されたくないこと以上に、相手への同情が大体の理由です。
しかし結局はその同情を上回る主人公側の利己的な理由が優先され、死闘を演じそして生き残ります。
「自分はこんなに努力もしたのに、なぜ悲劇になってしまうんだ。運命はなんて残酷なんだ」
自分に対する言い訳を常に作るタイプの主人公です。加えて悲劇のヒロインならぬ悲劇のヒーローです。
相手側のヒーローや、仲間となるヒロイン(表紙の女の子)たちの、「理由なぞ不要」とばかりの信念に基づく決意や、宿命を受け入れた覚悟を見せる姿勢とは対極といえます。
呪われた運命を受け入れる決意があれば、行動に際し悩むこともないはずです。
悲惨極まる宿命を受け入れる覚悟があれば、結果に対し割り切れるはずです。
結局は、決意も覚悟もない主人公が、状況に流されるままに、受け身的に悲劇的な結論を選び、その結果をもたらさざるを得なかった自分を慰撫する文章が延々と続きます。
死闘に際し、計画性の乏しさと状況判断のまずさとで、ヒロインまでをも悲惨極まる状況に追いやってしまう自らの甘さに対する自棄と、宿命的に(そもそも)回避しようもなかった悲劇に対し、うだうだとした文章がうだうだうだうだとつらなります。
自分だけが、文字通りの悲劇の主人公と言わんばかりで、ヒロインの一本気で一途な決意を考えれば、唾棄すべき虫唾が走る男です。おっと、感情的な本音が出てしまいました。
と、同時に、主人公の無計画な思い付きに振り回されるヒロインとしてはたまったっものじゃないと思うのですが、彼女は彼女であくまでも主人公に従順です。なんといいますか、このあたりもなんだかなぁです。
ヒロインが主人公に寄せる想いの根拠はよくわからないし、主人公はそもそもヒロインを最初から特別な女性として見ていません。この2人は死闘に勝ち残るために共闘を目的としたパートナーで、男女の恋愛感情のようなものが存在するようには私には見えませんでした。特に主人公側。
悲劇の主人公の独りよがりな一人称文体と、主人公に盲従する弱気なヒロインの主人公よいしょ的なせりふ回しとが相まって、独特な濃い“うざさ”が堪能できる物語です。ベクトルは違えども、“リア充爆発しろ!”という感じといいましょうか。
以上のように納得も共感もしにくいキャラクター設定ではありますが、死闘の描写はすさまじいものがあります。
手に汗握る1巻、2巻の死闘シーンは圧倒されました。
1巻はヒロインの悲劇性(主人公への思いの強さと死闘への決意)が強くとても良かったです。
死闘を演じきった後の1巻の読後感はかなり良いものでした。
2巻を読む前にレビューを書こうかと思ったほどです。非常に読ませられた良作です。
2巻は、1巻を踏まえた悲劇の主人公ぶりが強まり、それが鼻につきまくるものの、もう一人のヒロイン(エルフ)の宗教的なまでの美しさが際立ち、これもとても良かったです。
3巻は、1巻、2巻を踏まえた悲劇の主人公ぶりが、、、いや、これ以上はもう語りますまい。いや、3巻にはそもそも語るものもない。
2巻で終わってほしかった物語です。
2人のヒロインの透明で崇高な決意と覚悟に心を打たれた主人公が、決意と覚悟を持って生きていこうと頑張ってくれるだろうことを想像しつつ読了したかった。
なんだよ。。。。この3巻。誰得なんだ?これ。
2007年11月9日に日本でレビュー済み
内容】普通を嫌う少年が、クラスでも目立たない女の子から告白される。
その子は実は魔女で、命を奪い合わなければならない立場にあった。
少年は普通ではない女の子に興味をもち・・・・・・・
批評】思春期の男女の明るい恋愛や
友人、妹との楽しい様子も描かれ日常も楽しめます。
また、それとは相反する
少年少女の葛藤や逃避、グロい描写も見受けらました。
極端から極端に 幸せから地獄に 笑いが涙に
ゆえに感動しました。
その子は実は魔女で、命を奪い合わなければならない立場にあった。
少年は普通ではない女の子に興味をもち・・・・・・・
批評】思春期の男女の明るい恋愛や
友人、妹との楽しい様子も描かれ日常も楽しめます。
また、それとは相反する
少年少女の葛藤や逃避、グロい描写も見受けらました。
極端から極端に 幸せから地獄に 笑いが涙に
ゆえに感動しました。
2006年11月29日に日本でレビュー済み
一冊に凝縮された内容が詰まって、かなり読み応えのある本だ。
人によってはきついと思われる描写もあるが、設定や文体が自分は非常に好みだった。
久々に「読んだ」と満足できる本に出会えたと思う。
2007年1月に2巻が出るそうなので、続きが非常に楽しみである。
人によってはきついと思われる描写もあるが、設定や文体が自分は非常に好みだった。
久々に「読んだ」と満足できる本に出会えたと思う。
2007年1月に2巻が出るそうなので、続きが非常に楽しみである。
2006年5月6日に日本でレビュー済み
いやぁ、久々にこういう感じの本読んだ。
電撃いつも読んでる人なら普通に読めると思う。
拒絶と逃避と孤立と祝福の物語。
是非その甘苦さを楽しんでみてください。
電撃いつも読んでる人なら普通に読めると思う。
拒絶と逃避と孤立と祝福の物語。
是非その甘苦さを楽しんでみてください。
2006年2月18日に日本でレビュー済み
結界師のフーガという本を出されていますが、新たにこの本を出しました。主人公の曲がりに曲がった性格がとても面白かったです。また、いろいろと驚くようなことがあったりして、読み応えありました。このお話は、大昔に存在したとされる「魔女」や「エルフ」といった者たちが、自分たちが滅ぶ前にある選択をしたことによって引き起こした戦いに巻き込まれていくものです。自分の種を、ある条件によって見つけ出した人に渡すことによって、自分たちの代わりに戦ってもらい、互いの力の元になる種を奪い合わせるというものです。他にも代償やらいろいろと制約があったりして、面白い設定なのですが、少し単語が難しかったりして理解するのに時間かかったのが残念でした。しかし、その分細かくあったりして良かったです。
続きがでることを祈って(笑)とこれらをふまえて☆5つとさせていただきます。
続きがでることを祈って(笑)とこれらをふまえて☆5つとさせていただきます。
2006年6月5日に日本でレビュー済み
二泊三日の旅を日帰りでやり遂げたようなお話でした。本の厚み以上に中身が濃くて読むのに時間が掛かりました。キャラも役割分担がはっきりしてて、それがかえって途中でエンディングを見えなくさせてますし、中だるみとか物語を引き延ばさせるように思えるシーンもすべて伏線入りとくれば、読み飛ばすわけにはいきません。それ以上に文脈が、細かいネタが面白くて。一冊分以上の物語が詰まっています。