電撃文庫のページで、これが最終巻だと知り、えっ? と思いました。
11巻まで今までの通りの流れだったものですから、ラトロアと戦争をしながら、
このまま16巻か下手すると20巻くらいまで行って終わるのかなと、漠然と思っていたので。
でも実際読んで見ると、すばらしい! むしろ瞠目してしまう程の最終巻でした。
11巻までで語られた世界の謎が怒涛の如く氷解し、まさに快刀乱麻という心地よさ。
この作品は良くある「二人のメインヒロインに一人の男子主人公」という恋愛ものに当てはまりますが
その終わり方も凡百の作品とは比べ物になりません!!
この作者の底力だと思いました。
あと、私は作中の政治活動についても特筆すべきだと思います。
ネタバレになるので詳しくはかけませんが、ライトノベルに良くある煮え切らないような
作者の未熟な政治見識が導いた、どこか妙な政治観がこの作品には殆ど無いです。
適度にエンターテイメントしつつ、それでいて政治的本質を見事に織り込んでいて、とても読みやすい。
ここでこの作品は完結しましたが、とても面白い作品でした。
多分、こういう作品こそ、怒涛のように生産される作品に埋もれず、完結してから何年経っても懐かしまれ薦められる作品なのでしょう。
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空ノ鐘の響く惑星で(12) (電撃文庫 わ 4-22) 文庫 – 2006/10/10
メビウス達の手によって、突如、首都ラボラトリに漆黒の空間が出現! それは 「死の神霊(アービタ・スピリット)」 を奉る6番目の神殿 “終末の黒い神殿” だった。「古の書」 に記されたその忌まわしき存在は、この星の命運をかけた最後の戦いへと、フェリオとその仲間達をいざなう――!
- 本の長さ488ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2006/10/10
- ISBN-104840235899
- ISBN-13978-4840235891
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2006/10/10)
- 発売日 : 2006/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 488ページ
- ISBN-10 : 4840235899
- ISBN-13 : 978-4840235891
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,518,395位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1978年生まれ。第七回電撃小説大賞にて金賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『雪逢の狼―陰陽ノ京月風譚〈2〉』(ISBN-10:4048688219)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年12月1日に日本でレビュー済み
物語を完結するために、これまでの世界設定の説明と
敵を含めた主要人物達の心の葛藤を終わらせるべく駆け足の最終巻。
フェリオとウルクとリセリナの恋の行方は?
ライナスティの過去は一体何が?
ハーミットのシルヴァーナにたいする片思いの行方は?
イリスとエンジュの恋の行方は?
メビウスの行う恐怖の結末は?世界は一体どうなる?
他、気になるシズヤ達の動き、カトルの過去、パンプキンの子供達に大人気等
怒涛の展開にて描かれていました。
まだまだ描き足り無いと作者の声が聞こえてくるような内容です。
他の方も記載していますが、もう1冊外伝を希望したくなりますね。
作者の希望と反していなければ刊行して欲しいところです
最後に、パンプキン格好良すぎ!大好きでした★
敵を含めた主要人物達の心の葛藤を終わらせるべく駆け足の最終巻。
フェリオとウルクとリセリナの恋の行方は?
ライナスティの過去は一体何が?
ハーミットのシルヴァーナにたいする片思いの行方は?
イリスとエンジュの恋の行方は?
メビウスの行う恐怖の結末は?世界は一体どうなる?
他、気になるシズヤ達の動き、カトルの過去、パンプキンの子供達に大人気等
怒涛の展開にて描かれていました。
まだまだ描き足り無いと作者の声が聞こえてくるような内容です。
他の方も記載していますが、もう1冊外伝を希望したくなりますね。
作者の希望と反していなければ刊行して欲しいところです
最後に、パンプキン格好良すぎ!大好きでした★
2006年10月9日に日本でレビュー済み
RPGのエンディングみたいだ。第一の感想はそれ。良いとか悪いとかではなく、そう感じた。
いつの間にやらパンプキンが一番かっこいい役回りを演じていますね。道化師みたいなのに。仲間を優しく見守って、戦って、そして一人静かに去っていく。いったいどうしてあのカボチャをかぶることになったのか良くは分からなかったけれど、なぜ被り続けていたのかだけは良くわかった気がする。これからも、子供の笑顔のあるところにあの道化師は現れ続けるのでしょう。
しかし、フェリオのあっけらかんとしたあの選択はいったい…。周りが色々悩み続けたのをあっさり飛び越えていってしまいましたよ。神速の手腕がこんなところにも発揮されるとは…な最終巻でした。
いつの間にやらパンプキンが一番かっこいい役回りを演じていますね。道化師みたいなのに。仲間を優しく見守って、戦って、そして一人静かに去っていく。いったいどうしてあのカボチャをかぶることになったのか良くは分からなかったけれど、なぜ被り続けていたのかだけは良くわかった気がする。これからも、子供の笑顔のあるところにあの道化師は現れ続けるのでしょう。
しかし、フェリオのあっけらかんとしたあの選択はいったい…。周りが色々悩み続けたのをあっさり飛び越えていってしまいましたよ。神速の手腕がこんなところにも発揮されるとは…な最終巻でした。
2006年10月25日に日本でレビュー済み
これでシリーズ完結ですので全体を通しての感想です。
細かい世界観と読者をすんなりと世界に引き込むナチュラルな文章使いがとてもよい。
キャラクターも生き生きと描かれ、役割がきっちりしていてストレートに入ってくる。
全体的にとても良質のSFファンタジーですね。
ただ、敵役のカシナートやジェラルドが悪辣ぶりを発揮してもっと主人公達を苦しめてくれたほうが面白かったかな。
後半、影が薄くて彼らの敵役としての存在意味が……
シア・パンプキン・イリスとエンジュ・シルヴァーナとハーミットとかのサブストーリーも気にはなりますが、作者が物語りの全てを描く必要はないのでこれで良いかなと思います。
広義でのファンタジー小説が氾濫している中、これだけしっかりと設定を作りこんでいるのに窮屈さがない小説は珍しいです。
久しぶりに素直に面白いと感じるシリーズでした。
細かい世界観と読者をすんなりと世界に引き込むナチュラルな文章使いがとてもよい。
キャラクターも生き生きと描かれ、役割がきっちりしていてストレートに入ってくる。
全体的にとても良質のSFファンタジーですね。
ただ、敵役のカシナートやジェラルドが悪辣ぶりを発揮してもっと主人公達を苦しめてくれたほうが面白かったかな。
後半、影が薄くて彼らの敵役としての存在意味が……
シア・パンプキン・イリスとエンジュ・シルヴァーナとハーミットとかのサブストーリーも気にはなりますが、作者が物語りの全てを描く必要はないのでこれで良いかなと思います。
広義でのファンタジー小説が氾濫している中、これだけしっかりと設定を作りこんでいるのに窮屈さがない小説は珍しいです。
久しぶりに素直に面白いと感じるシリーズでした。
2006年10月11日に日本でレビュー済み
東方の蛮族と思われていたジラーハの代表としたウルクとフェリオ達のラトロア議員との会談が始まる。
会談が盛り上がる中、ジェラルド元首の口からリセリナの安否が、とまどうフェリオ・・・
そしてフェリオの告発?(反撃)が始まったとき、街の北側で異変が・・・
怒涛の展開で始まる最終巻!
しかしメビウスの設定って某ガンダ○SE○Dのクルーゼにかぶっていますね。(声のイメージを関さんで読んでしまいました(笑))
最終エピソードが後日談で終わる話は個人的に大好きなので大満足です。
最終エピソードのメインがあのキャラで、素顔で登場するあの人物の本名があんなに長いなんて・・・まさに大サービスなエピソードですね。
最終巻のサービスなのか、挿絵にフェリオ×ウルク、フェリオ×リセリナそれぞれのキスシーンが入っているのが印象的ですね。
会談が盛り上がる中、ジェラルド元首の口からリセリナの安否が、とまどうフェリオ・・・
そしてフェリオの告発?(反撃)が始まったとき、街の北側で異変が・・・
怒涛の展開で始まる最終巻!
しかしメビウスの設定って某ガンダ○SE○Dのクルーゼにかぶっていますね。(声のイメージを関さんで読んでしまいました(笑))
最終エピソードが後日談で終わる話は個人的に大好きなので大満足です。
最終エピソードのメインがあのキャラで、素顔で登場するあの人物の本名があんなに長いなんて・・・まさに大サービスなエピソードですね。
最終巻のサービスなのか、挿絵にフェリオ×ウルク、フェリオ×リセリナそれぞれのキスシーンが入っているのが印象的ですね。
2007年6月14日に日本でレビュー済み
とにかくすばらしい物語です。
イラストの綺麗さに引かれて、1巻から読み始めましたが、
物語の奥深さ、個性的なキャラクター等々で、12巻を5日間で読み終えてしまいました。
ただ、11巻までのストーリー展開では、最終巻は、16巻頃になると思っていましたが、
本巻(12巻)で大団円を向かえた事が非常に残念です。
12巻に載せれなかった各キャラクターのその後の物語を、3巻程の外伝で読んで見たいです。
7月に外伝が出版されるのが今から楽しみです。
イラストの綺麗さに引かれて、1巻から読み始めましたが、
物語の奥深さ、個性的なキャラクター等々で、12巻を5日間で読み終えてしまいました。
ただ、11巻までのストーリー展開では、最終巻は、16巻頃になると思っていましたが、
本巻(12巻)で大団円を向かえた事が非常に残念です。
12巻に載せれなかった各キャラクターのその後の物語を、3巻程の外伝で読んで見たいです。
7月に外伝が出版されるのが今から楽しみです。
2006年10月8日に日本でレビュー済み
11巻のあとがきで「次が最終巻」と知ったときは綺麗に終われるのかどうか不安を感じていたのですが、個人的にはとても満足のいく美しい終幕だと思いました。今までの登場人物のほとんどに誤魔化しのない見事な結末が用意されています。
最終巻は何も知らない状態で読んだ方が面白いと思うので、多くは語りません。
ここまで読んできて良かったと思わせてくれた、また終わってしまったのが寂しいと感じさせてくれた、素晴らしい作品です。
最終巻は何も知らない状態で読んだ方が面白いと思うので、多くは語りません。
ここまで読んできて良かったと思わせてくれた、また終わってしまったのが寂しいと感じさせてくれた、素晴らしい作品です。