作者のあとがきにも書いてある通り、1話完結の短編が4つの構成となっています。
端的なあらすじを言うと、
不思議な力の宿る道具「アンティーク」と、それを手にした人に起きる不思議に、
「アンティーク」の存在を知る骨董店の店員三人(主に二人だが)が関わる、という話です。
テンポがよく、読みやすい作品でした。
語り手が変わると一人称とともに文章の言い回しなども変わるので、
各人物の個性や感情、行動原理が把握しやすくてわかりやすかったです。
すっきりと読み終えられました!
その代償に展開が読めてしまう部分もあったので、「難しく捻った長編作品」的な期待はしない方がいいですね。
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“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 (電撃文庫 お 9-4) 文庫 – 2006/10/10
この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。 世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店~FAKE~。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。
では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話ししよう。
では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話ししよう。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2006/10/10
- ISBN-104840235945
- ISBN-13978-4840235945
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2006/10/10)
- 発売日 : 2006/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 312ページ
- ISBN-10 : 4840235945
- ISBN-13 : 978-4840235945
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,432,175位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年4月13日に日本でレビュー済み
よく良作短編と耳にするので手にとってみました。
特別すごいなと感じる部分や驚く場面はありませんが、全編「おっ」と思わせる部分が一つはあり、最後まで飽きずに読めました。また、文章も非常に読みやすく、ライトノベルのお手本であると感じました。
一方で表紙にもなっている女の子、咲が最後の話まで出番が少なかったのが不満です。
三章目までは、脇役? と勘違いするくらいに会話量が少ないですね。主人公(男)が身体を張って事件を解くのがメインなのはいいんですが、もうちょっとヒロインの見せ場が欲しかった、というのが本音です。可愛い子の活躍が見たいではありませんか、ラノベ読者としては……なんて。
まぁ、とにかくまとまりのある作品ですし、時間を潰すという用途にはもってこいかと思いますよ。
特別すごいなと感じる部分や驚く場面はありませんが、全編「おっ」と思わせる部分が一つはあり、最後まで飽きずに読めました。また、文章も非常に読みやすく、ライトノベルのお手本であると感じました。
一方で表紙にもなっている女の子、咲が最後の話まで出番が少なかったのが不満です。
三章目までは、脇役? と勘違いするくらいに会話量が少ないですね。主人公(男)が身体を張って事件を解くのがメインなのはいいんですが、もうちょっとヒロインの見せ場が欲しかった、というのが本音です。可愛い子の活躍が見たいではありませんか、ラノベ読者としては……なんて。
まぁ、とにかくまとまりのある作品ですし、時間を潰すという用途にはもってこいかと思いますよ。
2006年10月19日に日本でレビュー済み
素直に面白かったって思えた小説です。
ライトノベルを一ヶ月に数冊買って読んではいますが、
久々に、本当に久々にあっという間に読破してしまった一冊です。
そんな物語は4つのお話に分かれています。
それぞれ不思議なアイテムが登場し、
主人公たちを助けたり、時には混乱させたりといったお話。
何気に少々重みのある話も載せられており、
ページをめくる手が止まらなくなってしまったこともしばしば。
緩急っていうんですか。
非常に読みやすいと思いました。
ぜひ、続編が読みたいですね。
冒険物や推理物、アクションとは違い
派手なシーンもあるけれどなんだかほのぼのとした感覚が面白い(私はこう感じた)。
皆さんも、ぜひ一度読んでみられてはいかがでしょうか。
ライトノベルを一ヶ月に数冊買って読んではいますが、
久々に、本当に久々にあっという間に読破してしまった一冊です。
そんな物語は4つのお話に分かれています。
それぞれ不思議なアイテムが登場し、
主人公たちを助けたり、時には混乱させたりといったお話。
何気に少々重みのある話も載せられており、
ページをめくる手が止まらなくなってしまったこともしばしば。
緩急っていうんですか。
非常に読みやすいと思いました。
ぜひ、続編が読みたいですね。
冒険物や推理物、アクションとは違い
派手なシーンもあるけれどなんだかほのぼのとした感覚が面白い(私はこう感じた)。
皆さんも、ぜひ一度読んでみられてはいかがでしょうか。
2007年9月5日に日本でレビュー済み
何やら妖しそうな雰囲気の表紙とタイトルにひかれて購入したけど、とても面白かった。
第一章「偶然」
読みすすめていくと違和感が積み重なっていくが、その正体がわかると、その手で来たかと感嘆。 個人的にはあの子の無事を祈りたい…。
第二章「像」
咲のかわいらしいところと刻也の人物像が垣間見えた。同じ一つの像をめぐって100年以上前と現代で奔走している対比が読みやすく、かつ面白くしていたと思う。
第三章「記憶と記録」
すれちがった末の悲劇。なかなかに幸が薄そうな女性でした。たしかに忘れた(知らない)方が幸せという場合はあると思う。
第四章「ブレゼント」
咲と刻也のラブストーリーとも言えるかも。咲の女の子らしさがかなり全開したと思う。それと、なにげに都和子さんの「人をからかうのが好きで私生活がだらしないがやる時はすごい姉さん」的キャラが確立していた。
この本、何かと似ているなと思ったけど、「キノの旅」。キノよりはBADなところが和かいと感じた。それから細かい部分に難癖をつけると、表紙の近くの扉絵(だっけ?)の刻也の絵。それ以外の登場人物や本文中の挿し絵は文句ないのにあれだけは少し…。
この本はダークな部分とほのぼのした部分がうまく混ざりあってもいるので自信をもって推薦できます。
第一章「偶然」
読みすすめていくと違和感が積み重なっていくが、その正体がわかると、その手で来たかと感嘆。 個人的にはあの子の無事を祈りたい…。
第二章「像」
咲のかわいらしいところと刻也の人物像が垣間見えた。同じ一つの像をめぐって100年以上前と現代で奔走している対比が読みやすく、かつ面白くしていたと思う。
第三章「記憶と記録」
すれちがった末の悲劇。なかなかに幸が薄そうな女性でした。たしかに忘れた(知らない)方が幸せという場合はあると思う。
第四章「ブレゼント」
咲と刻也のラブストーリーとも言えるかも。咲の女の子らしさがかなり全開したと思う。それと、なにげに都和子さんの「人をからかうのが好きで私生活がだらしないがやる時はすごい姉さん」的キャラが確立していた。
この本、何かと似ているなと思ったけど、「キノの旅」。キノよりはBADなところが和かいと感じた。それから細かい部分に難癖をつけると、表紙の近くの扉絵(だっけ?)の刻也の絵。それ以外の登場人物や本文中の挿し絵は文句ないのにあれだけは少し…。
この本はダークな部分とほのぼのした部分がうまく混ざりあってもいるので自信をもって推薦できます。
2012年5月13日に日本でレビュー済み
アマゾンで「ビブリア」のページを見ていて、この本を知ることになった(この本をレビューしてくれた皆さん、ありがとう)。全く知らなかった本であり、作者なのに、本当に何故か全七巻一気買い。そして一気読み。
皆さんが書かれている様に、不思議な雰囲気の短編が4つ。すっと読めて、それなりにおもしろい。でも、所々になぜか「引っ掛かる」場所があり、あまり気にせずそのまま読み飛ばしていく。そして終盤怒濤の展開へ。プロの作家さんのお仕事は凄い。現在味わいながら二周目読んでます。
偶然この本に出会った方は、まずはこの世界を楽しんでみては。でも自分にとっては必然、出会えたことに感謝。最高の物語をありがとう。
皆さんが書かれている様に、不思議な雰囲気の短編が4つ。すっと読めて、それなりにおもしろい。でも、所々になぜか「引っ掛かる」場所があり、あまり気にせずそのまま読み飛ばしていく。そして終盤怒濤の展開へ。プロの作家さんのお仕事は凄い。現在味わいながら二周目読んでます。
偶然この本に出会った方は、まずはこの世界を楽しんでみては。でも自分にとっては必然、出会えたことに感謝。最高の物語をありがとう。
2008年11月9日に日本でレビュー済み
本作では『アンティーク』を、いわゆる古美術ではなく特殊な能力を有した道具、怨念や霊力が宿り、力を持ったものとしている。これら『アンティーク』を手にした人間の悲喜こもごもを綴った物語である。派手さはないがじっくり考えさせられる含蓄ある話が続く。ただ、これだけでは地味に過ぎる感想になるのところを、異彩を放つ【第4章】で大きく変化をつけることに成功している。主人公【来栖刻也】とヒロイン【舞野咲】のちょっとした恋物語になっており、これがまた実に良いのである。何が良いって、無表情な咲の内面に隠された純情乙女振りである。刻也からプレゼントと称して渡される数々の物品に驚き、狼狽え、いろいろ想像し、そしてちょっぴり喜んじゃう様が咲のモノローグで綴られる。しかも表情には出さない、態度には決して表さない。その姿は新手のツンデレか?という可愛らしさである。「迂闊だったわ」という、咲が内心動揺した時のセリフが微笑ましい。この第4章に至るまで、正直本作の方向性がイマイチ見えなかったのだが、これで最後のピースが填まった気がした。こんな胸キュン物語なら出し惜しみせず全編で読ませて欲しいものである。ちなみに、あとがきから読むのは避けた方がいいかも。作者が各章のあらすじを割りと丁寧に書いているからである。
2008年6月8日に日本でレビュー済み
1巻が出てしばらくして買いました。実はそれほど期待していなかったのですが、意外にすごく楽しめました。アンティークという不思議な能力を持った道具のお話なのですが、特に奇抜な設定というわけではありません。普通だけど面白いです。
アンティークがメインというよりそれを取り巻く人間性を描いていて、主人公とバイト仲間の関係は見ていてもどかしいですね。
欠点と言えば、1人称の文章で人物の感情が素直に伝わってくるのはいいんですが、素直すぎて先の展開が読めてしまったことです。まあだけど全体の雰囲気はとても気に入りました。お勧めの1冊です。
アンティークがメインというよりそれを取り巻く人間性を描いていて、主人公とバイト仲間の関係は見ていてもどかしいですね。
欠点と言えば、1人称の文章で人物の感情が素直に伝わってくるのはいいんですが、素直すぎて先の展開が読めてしまったことです。まあだけど全体の雰囲気はとても気に入りました。お勧めの1冊です。
2006年10月24日に日本でレビュー済み
「付喪堂骨董店」という店でアルバイトをしている安倍刻也、舞野咲、オーナーの摂津都和子
が、曰く付きの「アンティーク」という不可思議な力を持った「物」にまつわる短編を4編収
録したものだが、ライトノベルでここまでおもしろいものがあったか、と感心した作品。
文章、表現力などのしつこさ、ややあざとい狙った設定、展開など、欠点は見受けられるもの
の、作品そのものの読み応えは十分で、特にラストの言葉、余韻は秀逸。
評価を下げる部分も、これだけ評価できる部分があれば気にはならないだろう。
文句なし、オススメ。
是非、続きを読んでみたい作品と言える。
が、曰く付きの「アンティーク」という不可思議な力を持った「物」にまつわる短編を4編収
録したものだが、ライトノベルでここまでおもしろいものがあったか、と感心した作品。
文章、表現力などのしつこさ、ややあざとい狙った設定、展開など、欠点は見受けられるもの
の、作品そのものの読み応えは十分で、特にラストの言葉、余韻は秀逸。
評価を下げる部分も、これだけ評価できる部分があれば気にはならないだろう。
文句なし、オススメ。
是非、続きを読んでみたい作品と言える。