純愛小説だと思って手にとったが
ことごとく裏切られた
いい意味で・・・
後半の盛り上げ方は凄く上手だと思います。
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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 善意の指針は悪意 2 (2)(電撃文庫 い 9-2) 文庫 – 2007/9/10
入院した。 僕は殺人未遂という被害の末に。 マユは自分の頭を花瓶で殴るという自傷の末に。
二人が入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。数日後に起きた出来事のほうがよっぽど衝撃的だったからだ。数日後。 マユは、頭部と花瓶を再度巡り会わされた。自傷じゃなく、誰かの手によって。マユは病室で血塗れになり、今回も気絶することなく自前の足で歩き、医者に治療を依頼した。そして、治療から帰ってきたマユは、本題とは関係の無いことを僕に発表した。死体を見つけた、と。また、はじまるのかな。 ねえ、まーちゃん。
二人が入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。数日後に起きた出来事のほうがよっぽど衝撃的だったからだ。数日後。 マユは、頭部と花瓶を再度巡り会わされた。自傷じゃなく、誰かの手によって。マユは病室で血塗れになり、今回も気絶することなく自前の足で歩き、医者に治療を依頼した。そして、治療から帰ってきたマユは、本題とは関係の無いことを僕に発表した。死体を見つけた、と。また、はじまるのかな。 ねえ、まーちゃん。
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2007/9/10
- ISBN-10484023972X
- ISBN-13978-4840239721
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2007/9/10)
- 発売日 : 2007/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 484023972X
- ISBN-13 : 978-4840239721
- Amazon 売れ筋ランキング: - 584,325位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1986年生まれ。アスキー・メディアワークス刊の電撃文庫にて活躍する若手小説家。同社が主催する、第13回電撃小説大賞に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』を投稿、最終選考で惜しくも受賞を逃す。その後、数度の改稿を経て電撃文庫にてデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 六百六十円の事情 (ISBN-13: 978-4048685832 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月16日に日本でレビュー済み
人は誰にでもなれる、翻って、人は誰かにしかなれない。
それがこの小説の主題。
「……ほんと、僕は誰なんだろうねえ」
まさにこのひとことこそが小説のハイライトとなる。
ついに名の明かされることのない僕の前に現れる元カノ、長瀬透。彼女と僕との間で
交わされるコミュニケーションはすべて名前を入れ替えるかたちで行われる。こうして、僕は
「透」を引き受けることによって、辛うじて、僕でいられる。
彼女の登場によって、マユと僕との関係もたちまちにして明かされる。
つまり、僕は道真の「みーくん」を引き受けることによって、辛うじて、僕でいられる。
そして、マユはマユで、「みーくん」の存在によって、辛うじて、「まーちゃん」として、
「壊れた」相を抑え込むことができる。
僕がなぜ「嘘つき」であらねばならぬのか、という問題もこの構造によって説明がつく。
つまり、語るべき真実、僕を僕として語りうる人格などというものがそもそも僕にはない
のだから、必然的に僕は嘘つきであるほかない。だからこその「嘘つきみーくん」。
実によく練られた構造だ。
別にこれは「心の闇」などという抽象論ではない。人格というものはすべからく、他者に
対する共依存性、可塑性において成り立つ。そのことをエキセントリックな舞台装置で表現
しているに過ぎない。この大風呂敷をどう回収するのか、入間氏の腕の見せ所。
それがこの小説の主題。
「……ほんと、僕は誰なんだろうねえ」
まさにこのひとことこそが小説のハイライトとなる。
ついに名の明かされることのない僕の前に現れる元カノ、長瀬透。彼女と僕との間で
交わされるコミュニケーションはすべて名前を入れ替えるかたちで行われる。こうして、僕は
「透」を引き受けることによって、辛うじて、僕でいられる。
彼女の登場によって、マユと僕との関係もたちまちにして明かされる。
つまり、僕は道真の「みーくん」を引き受けることによって、辛うじて、僕でいられる。
そして、マユはマユで、「みーくん」の存在によって、辛うじて、「まーちゃん」として、
「壊れた」相を抑え込むことができる。
僕がなぜ「嘘つき」であらねばならぬのか、という問題もこの構造によって説明がつく。
つまり、語るべき真実、僕を僕として語りうる人格などというものがそもそも僕にはない
のだから、必然的に僕は嘘つきであるほかない。だからこその「嘘つきみーくん」。
実によく練られた構造だ。
別にこれは「心の闇」などという抽象論ではない。人格というものはすべからく、他者に
対する共依存性、可塑性において成り立つ。そのことをエキセントリックな舞台装置で表現
しているに過ぎない。この大風呂敷をどう回収するのか、入間氏の腕の見せ所。
2009年6月21日に日本でレビュー済み
前作と内容的には変わらない。
相変わらず壊れているまーちゃんと、嘘の塊であるみーくんの物語。
そこに殺人事件だか傷害事件だかが発生し、その根幹ではやはりまーちゃんの過去の誘拐事件が関わってくる、という感じの。
物語的に完結していた前作を、どうやって続編繋ぐのかな、と思っていたので、正直なところは感心した。
巧い、と表現した前作に比べればやや小ぶりながらも、繋ぎの作品と見れば素晴らしいの一言に尽きる。
ただやはり前作の圧倒的破壊力に比べてしまうと、どうしても纏まって見える。
それは悪くないのだけれど、決して良いと呼べるものでもない。
ぜひとも、前作をぶち抜ける、アッパーなロゥテンションを見せてほしいものだ。
相変わらず壊れているまーちゃんと、嘘の塊であるみーくんの物語。
そこに殺人事件だか傷害事件だかが発生し、その根幹ではやはりまーちゃんの過去の誘拐事件が関わってくる、という感じの。
物語的に完結していた前作を、どうやって続編繋ぐのかな、と思っていたので、正直なところは感心した。
巧い、と表現した前作に比べればやや小ぶりながらも、繋ぎの作品と見れば素晴らしいの一言に尽きる。
ただやはり前作の圧倒的破壊力に比べてしまうと、どうしても纏まって見える。
それは悪くないのだけれど、決して良いと呼べるものでもない。
ぜひとも、前作をぶち抜ける、アッパーなロゥテンションを見せてほしいものだ。
2015年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丁度帯で隠れているところにとても大きな傷(汚れ)がありました。大きさ的にはまーちゃんの胴体よりすこし大きい程です。帯で隠れているからいいと思ったんでしょうか
2007年10月22日に日本でレビュー済み
とりたてて面白いことも無かったけれど、
続きが気になる程度の面白さはあって
一気に読めた。
ただ気になることには、
主人公がマユの行動をしっかり制限しているため、
飼いならされた獣のようになっている。
手に負えない危険な女ではなく、
困ったちゃんにとどまっているのは物足りない。
重要な登場人物である元カノもいまいち。
変な女と付き合ってたんだな程度の印象しか与えない。
看護婦さんも特に個性的でも魅力的でもなく。
でも病院内で発生した問題に対処するという状況設定は単純に面白いし、
魅力的な人物がもっとガツガツ動いてくれたら良かったと思う。
雰囲気は1と同じで良かったよ。
続きが気になる程度の面白さはあって
一気に読めた。
ただ気になることには、
主人公がマユの行動をしっかり制限しているため、
飼いならされた獣のようになっている。
手に負えない危険な女ではなく、
困ったちゃんにとどまっているのは物足りない。
重要な登場人物である元カノもいまいち。
変な女と付き合ってたんだな程度の印象しか与えない。
看護婦さんも特に個性的でも魅力的でもなく。
でも病院内で発生した問題に対処するという状況設定は単純に面白いし、
魅力的な人物がもっとガツガツ動いてくれたら良かったと思う。
雰囲気は1と同じで良かったよ。
2007年12月6日に日本でレビュー済み
一巻から少し面白さは落ちましたけど、つまらないかと言われたらそうではないです。どちらかと言えば、というか面白い。
独特な文体と緩慢なストーリー展開でもやもやとした雰囲気を作り上げています。この雰囲気が僕は大好きなんですけど。
買って損はないと思います。
独特な文体と緩慢なストーリー展開でもやもやとした雰囲気を作り上げています。この雰囲気が僕は大好きなんですけど。
買って損はないと思います。
2009年3月3日に日本でレビュー済み
前巻でかなり閉じた結末を迎えたので、正直言ってどのように展開させるのか分からなかったのだが、新たな人物が登場してきました。長瀬透。みーくんの元彼女という設定。
こうなると、みーくんは幼少期の事件後、どういう立ち位置で生きて来たのか良く分からなくなってくるなあ。まーちゃんらぶと言いながらも、浩太&杏子誘拐事件が起きるまではその存在と関わることなく、長瀬らぶで生きていた時代もあったことになってしまう。そうなると、みーくんは本心では今でも普通の生活がしたいのだけれど、色々な事情があってそれができないから、代替案としてまーちゃんとの暮らしを求めているんじゃないの、とも思えてくる。でもそれって、まーちゃんの記憶が戻ることを恐れていることと矛盾するしねぇ。まあ、透が登場してくるのには、それなりの理由があるわけだけど。まだまだ過去にとらわれ続けます。
お話的には、(恋日先生の実家の病院に)入院中のみーくんと、後追い入院したまーちゃんが病院で(自然死ではない)死体に遭遇する、というもの。
過去の事件に関係する展開もあり、新たなキャラとして看護師さん(おそらく、らぶみさんと言う名前だろう、きっと)も登場するという、前巻の正統的な続編。
こうなると、みーくんは幼少期の事件後、どういう立ち位置で生きて来たのか良く分からなくなってくるなあ。まーちゃんらぶと言いながらも、浩太&杏子誘拐事件が起きるまではその存在と関わることなく、長瀬らぶで生きていた時代もあったことになってしまう。そうなると、みーくんは本心では今でも普通の生活がしたいのだけれど、色々な事情があってそれができないから、代替案としてまーちゃんとの暮らしを求めているんじゃないの、とも思えてくる。でもそれって、まーちゃんの記憶が戻ることを恐れていることと矛盾するしねぇ。まあ、透が登場してくるのには、それなりの理由があるわけだけど。まだまだ過去にとらわれ続けます。
お話的には、(恋日先生の実家の病院に)入院中のみーくんと、後追い入院したまーちゃんが病院で(自然死ではない)死体に遭遇する、というもの。
過去の事件に関係する展開もあり、新たなキャラとして看護師さん(おそらく、らぶみさんと言う名前だろう、きっと)も登場するという、前巻の正統的な続編。
2007年9月13日に日本でレビュー済み
雰囲気は前作と変わりません。
トリック性やその精度も大した変化はありませんが、
過度な期待をしなければ満足できます。
一部描写に相当グロテスクな部分が有ります。
想像しながら読んだらしばらく後味が悪いです。
前作で語られなかった背景も明かされるのでファンは必読かと。
トリック性やその精度も大した変化はありませんが、
過度な期待をしなければ満足できます。
一部描写に相当グロテスクな部分が有ります。
想像しながら読んだらしばらく後味が悪いです。
前作で語られなかった背景も明かされるのでファンは必読かと。