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MAMA (電撃文庫 こ 10-2) 文庫 – 2008/2/10

4.5 5つ星のうち4.5 45個の評価

海沿いの王国・ガーダルシア。 トトと呼ばれるその少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋・サルバドールに生まれた。 しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。 ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。 扉の奥から呼ばれているような、そんな気がしたから。 果たしてそこには、数百年前に封印されたという<人喰い>の魔物が眠っていた。 トトは魔物の誘いにのった。 魔物はその封印から解き放たれ、トトは耳を失った。 そして、強い強い魔力を手に入れた――。 これは、孤独な<人喰い>の魔物と、彼のママになろうとした少女の儚くも愛しい歪んだ愛の物語。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ メディアワークス (2008/2/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/2/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 296ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4840241597
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4840241595
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 45個の評価

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紅玉 いづき
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年5月17日に日本でレビュー済み
儚くも歪んだ愛のお伽噺。きらびやかな幻想的な世界観の中、現実を生きようとする人間の強かさが印象的だ。魔術師の家系に生まれながら、才能がない少女が、神殿の書庫で封印されていた人喰いの魔物と契約し、その代償として体の一部を失いながらも、彼のママになろうと足掻き、世界を広げていく。主従関係を超えた、血縁にもまさる純朴なまでに捧げ尽くし、また起こりうる苦難から、傷一つつかないよう大切に守り抜く少女と魔物の信念と愛情の深さに、歪だろうとぎこちなかろうと、これも真実の愛なのだと染み渡る温かさに胸がいっぱいになった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月13日に日本でレビュー済み
紅玉いづきさんはミミズクと夜の王で知りました。
そちらが有名だったのは前々から知ってました。
たまたま古本屋でセット(ミミズク、毒吐姫、MAMA、雪蟷螂)で売っていたので買ってきました。
上記の順に読みました。
ミミズクを読んだ時、すごく好きだな、と思いました。久々に心に何かを感じた物語でした。
その勢いで毒吐姫を読みました、が、ミミズクが傑作すぎたせいかそこまでひびきませんでした。
しかし、とてもいいものだと思いました。
他の作品についてはここではそれくらいにしておきましょう。
それから3冊目にこのMAMAを読みました。これは読み始めた瞬間からグッときました。
設定、世界観が大好きです。ドストライクでした。これは人それぞれかと思います。
紅玉さんの作品はどれも孤独が主だと思います。
それが自分と重なったのでしょう。とても入り込めました。
兎にも角にも、始めから吸い込まれました。
そしてどんどん読み進め、普段なら空いた時間に少しずつ読んでいたのですが、1日で読んでしまいました。
ネタバレになってしまうので詳しいことは書きませんが。
痛く切ない、けれど暖かい物語です。
度々他の作品を出してすみませんが、私は"人間失格"と"こころ"が大好きです。
他の作品とは比べものにならないほどです。誰かにおススメの本を聞かれたら必ずそう答えます。
そして読まずに死んで行くのは損だ、と言います。
この2冊だけは墓まで持ってく、と本当に他の作品とは全然違う位置にいました。
しかし、このMAMAを読み、少し変わりました。
2冊には及ばないものの、ほぼ同じ位にいます。
墓まで持って行きたい、と思った本、3冊目です。
言葉だけでは1割も伝えられないような気持ちになります。
是非、読んでみてください。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月10日に日本でレビュー済み
4年ぶりくらいにラノベを読みました。
切なかったなぁ。
永遠を願うのに、トトもホーイチも心のどこかでこの関係の限界を感じとっていて、
その関係の終わりと限界が近付いていることに気付きつつも、
必死にお互いを守ろうとするところがもう切なくて切なくてしょうがなかった。

人間って、愚かで意地汚くてずるくて自分勝手だけど、トトのその人間らしい部分があまりにも純粋だったからホーイチは彼女を選んだのでしょうか。
ホーイチはだんだん人間に近づいて行ってるように感じた。
近づくほど辛いのに、トトの傍に居続けたいと願った彼と、
間違っていることを知りつつ彼の手を離さなかった彼女の間にあるものは、
母性か恋か友情かわからないけど、間違いなく愛だと思いました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月14日に日本でレビュー済み
落ちこぼれの少女が人喰いの魔物のママになろうとした
歪んでいながらもとても純粋で優しい愛の物語。

「わたくしには貴方だけ。」
そう言いつつも変わり始めるトトに対して
ホーイチのかけた言葉と取った行動は
あまりにも優しさに溢れていて、
読むたびに切なさと愛おしさに包まれます。

短すぎと言う声もあるようですが、
私的にはあえて深く掘らなかったところが
綺麗にまとまった感じがしてツボでした。

紅玉いづき先生の人喰い三部作の中で一番好きな作品です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年1月19日に日本でレビュー済み
目を引くイラスト、癖があるけど優しい文章やストーリーは私好みでした。
キャラクターたちも可愛くて情のある魅力的な人物が多い。
でも全体的に短いので所々やや駆け足な印象を受けました。

私がこの作品をローティーン向けだと思う理由ですが
この作品を通して作者が伝えたかったんだろうと思われる、この小説テーマが若干安っぽいような気がしました。
失礼だとは思いますがこれが私の率直な感想です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年5月3日に日本でレビュー済み
前作の「ミミズクと夜の王」を読み終え、この作品も読んでみようと思い購入しました。

まず、文章が格段に上達していることに(失礼ですが)驚きました。
どのような状況なのか、風景、登場人物の感情と思考。それらが読んでいる自分に伝わってきました。
(「ミミズクと夜の王」は、お伽噺のような単調とした文章でしたので、自分としては少し物足りなかったんです)

そして、今回も「愛」がテーマでした。
人喰いの魔物と落ちこぼれの少女が作り出すのは、兄弟のような、恋人同士のような、友達同士のような、そして親子のような「愛」。
読んでいて、この二人の「愛」が羨ましく、そして妬ましいと思う自分がいました。
ファンタジーや「愛」といったテーマが好みの人に、ぜひお勧めします!
それぐらい夢中になって読みました。

表紙のイラストも魅かれました。
2008年2月20日に日本でレビュー済み
前作を読んだ方はご記憶のことかと思いますが、本作も人と人ならざる者─魔物─の愛を描いた物語。
ひとつ違う点としては今回は時間の枠がとても広いです。
人喰いの魔物と誓いを交わした少女の数十年に及ぶ半生が綴られています。
以下、その概要です。

魔術師の血筋に生まれ、魔術師を育む学院に居ながらもまったく魔術の才なき落ちこぼれの少女トト。
そんな彼女が出会ったのが数百年も昔に封じられた強き強き魔物。
彼女は決して強い魔力を欲したわけではないが、彼女は何よりもこれから己が身に降りかからんと迫る孤独を懼れ、孤独な時を静かに行き続けた魔物に心を寄せ、名を与え、そしてある誓いを果たしてしまう。
「トトが貴方のママになってあげる」と…。
こうして愛にも似た二人の依存の生涯が始まり、そして二十年の後に、気付かないのではなく気付こうとしてこなかった真実
─本当は自分は独りなどではなかった。彼だけが唯一彼女に許された人ではなかった─
を認め、二人は別れと新たな始まりを迎える…。

ちょっと概念的で漠然としすぎな書き方になりましたが、要するに、本当は開けているのに閉じた世界を二人で生きる少女と魔物のおはなし、ということです。

尚、本作は雑誌掲載済みの表題作『MAMA』の他に文庫化にあたって書き下ろしの後日談的物語『AND』も収録されています。
文章量としては6:4といったところであり、主役こそ異なれど『AND』も「時を共に生きる二人の絆」というコンセプトは変わらぬ一作となっています。
どちらも激しさのない文章や流れで形作られた物語ではありますが、訥々と紡がれるものには心に染み入ってくるものがあるかと思います。
じんわり広がる深い趣きをぜひご堪能下さい。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年2月19日に日本でレビュー済み
あとからあとから、胸に何かが溢れてくるような話でした。

世界観もキャラクターも、確かにキチンと説明はしていないのだけれど、だからこそ、まるで御伽噺のような、暖かで静かで緩やかで、この話を形作るには充分過ぎるほどの力を持っています。

このお話は、「流れ」を読むんじゃなくて、「中身」を感じるんだと思います
この本に出合えてよかったなと、しみじみ思える本です。

言い回しも上手く、文章がとても綺麗だと思いました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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