新刊で読む物が無くなったので読み逃していた作家として高遠豹介氏が気になったので過去作を
掘り出して拝読してみました
ハテシナという神様たち(ハテビトと呼ばれる)の住まう世界(といいつつ現代日本とあまり変わらんという描写)から
一人の少年を守るという使命を帯びた二人がやってくる所から物語は始まります。主人公の一人神一郎はクサナギという
三種の神器を持っているのに鞘から抜けない。彼のパートナー美琴は指令書を読んでなかったので慌てて出てくる事になり
デッキブラシしか持ってきていないという始末。この二人の着任後の適当さ加減がまた酷く、住む場所は護衛対象の家に強引に
住み込み、生活費は基本カツアゲをやっているヤンキーを締め上げて財布を奪うという極悪非道ぶりw
襲撃してくる相手も同じハテビトという事で北欧神話の神や吸血鬼などが襲ってきます。何故か一巻の表紙なのに表紙絵は
主人公たちと戦う北欧神話の神の方というのが謎。ロリキャラが描きたかったんだろうか?そして絵の話題を続けるとこの本は
巻頭のカラー絵を読んではいけません。壮大なネタバレが含まれています…編集者はもうちょっと気を配って欲しい
ギャグパートの方は中々センスを感じる部分が在り、安易なパロネタやオタクにしか通用しないネタに頼らない点が好ましい
ただ、ギャグで重要な部分であるギャグを入れるタイミングはもう少し考えて欲しい所。緊張感をもって読んでいる場面で
空気を読めないギャグを入れられると少々萎える
ただ、キャラクタの立て方は本当に上手い。作者はこれがデビュー作という事らしいが、それでここまでキャラクターを立てられるならお見事
無駄キャラもほとんど出てこないので一人ひとりのキャラは十分掘り下げられているし、ストーリー面も起承転結がはっきりしていて
中だるみを感じさせないままサクサク進む。埋もれていた作品でしたが、掘り出して良かったと思いました
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藤堂家はカミガカリ (電撃文庫 た 21-1) 文庫 – 2008/2/10
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2008/2/10
- ISBN-104840241643
- ISBN-13978-4840241649
登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2008/2/10)
- 発売日 : 2008/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 312ページ
- ISBN-10 : 4840241643
- ISBN-13 : 978-4840241649
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月5日に日本でレビュー済み
2008年2月15日に日本でレビュー済み
第14回電撃小説大賞銀賞受賞作。
「ハテシナ」の住人<ハテビト>であるタケシロ(建代神一郎)とアマギリ(天霧美琴)は任務の都合コンビを組み、人間界のとある少年の護衛することに。藤堂家での同居に成功し、護衛対象の双子の姉、春菜とともに4人で生活をする。だが護衛の理由は謎だし、護衛対象の藤堂周慈にしても不思議な点が。またタケシロにとって春菜は「特別」な相手で……
そんな生活を過ごす間にも敵は次々と現れる。ちなみにタケシロの武器は抜けない刀、アマギリの武器はデッキブラシという頼りないもの。二人は藤堂周慈を守れるのか?!
とにかくテンポがいい。文章も会話も場面展開もさくさくしていて、読み出したらとまらないといった感じ。起承転結が分かりやすく、普段小説を読まない人でも苦にならないと思う。また戦闘、アクションの場面が多いが、最終的に「実は敵が○○だから」というような理由で終結するようなほのぼのした場面も。だからといって全部ギャグかといえばそうではなく、しめるところはきちんとしめてくれている。非常にメリハリがきいた内容。
キャラは全員(すぐ消えたのもいたけど)主義主張がはっきりしていて、魅力がストレートに伝わりやすい。なぜ敵の一人、レッテが表紙なのかは謎だけど……続刊が非常に楽しみな作品。
テンポがよく、一気に読め、楽しめる。だがその分軽い印象は否めない。時間潰しとして読むなら最適だが、じっくり読むには非常に不適。作中のキャラの台詞に重みが無いように思える。タケシロが過去を後悔していることにしても描写がもうちょっとしっかりあっても良かったように思う。しかしそういったことをしつこくすると、この作品のテンポの良さを壊しかねないので何ともいえない。
「ハテシナ」の住人<ハテビト>であるタケシロ(建代神一郎)とアマギリ(天霧美琴)は任務の都合コンビを組み、人間界のとある少年の護衛することに。藤堂家での同居に成功し、護衛対象の双子の姉、春菜とともに4人で生活をする。だが護衛の理由は謎だし、護衛対象の藤堂周慈にしても不思議な点が。またタケシロにとって春菜は「特別」な相手で……
そんな生活を過ごす間にも敵は次々と現れる。ちなみにタケシロの武器は抜けない刀、アマギリの武器はデッキブラシという頼りないもの。二人は藤堂周慈を守れるのか?!
とにかくテンポがいい。文章も会話も場面展開もさくさくしていて、読み出したらとまらないといった感じ。起承転結が分かりやすく、普段小説を読まない人でも苦にならないと思う。また戦闘、アクションの場面が多いが、最終的に「実は敵が○○だから」というような理由で終結するようなほのぼのした場面も。だからといって全部ギャグかといえばそうではなく、しめるところはきちんとしめてくれている。非常にメリハリがきいた内容。
キャラは全員(すぐ消えたのもいたけど)主義主張がはっきりしていて、魅力がストレートに伝わりやすい。なぜ敵の一人、レッテが表紙なのかは謎だけど……続刊が非常に楽しみな作品。
テンポがよく、一気に読め、楽しめる。だがその分軽い印象は否めない。時間潰しとして読むなら最適だが、じっくり読むには非常に不適。作中のキャラの台詞に重みが無いように思える。タケシロが過去を後悔していることにしても描写がもうちょっとしっかりあっても良かったように思う。しかしそういったことをしつこくすると、この作品のテンポの良さを壊しかねないので何ともいえない。
2008年3月24日に日本でレビュー済み
武器の設定がいい。
ブラシで戦うのと、刀なのに抜けないので鞘に収まったまま戦う。そこがいい。
なかなかいい感じの小説です。
ただ一つ気になる部分が・・・。
戦闘であと一歩で、相手に殺される。ってときにボケを入れないで欲しい。
相手と無駄口たたきながら、戦うのはありだと思うけれど、タイミング的にまじめにしないといけないところで、ふざけられるのはどうかと思いました。
なので、星を一つ減らしました。
でも読んで楽しい小説でした。
ブラシで戦うのと、刀なのに抜けないので鞘に収まったまま戦う。そこがいい。
なかなかいい感じの小説です。
ただ一つ気になる部分が・・・。
戦闘であと一歩で、相手に殺される。ってときにボケを入れないで欲しい。
相手と無駄口たたきながら、戦うのはありだと思うけれど、タイミング的にまじめにしないといけないところで、ふざけられるのはどうかと思いました。
なので、星を一つ減らしました。
でも読んで楽しい小説でした。
2008年11月15日に日本でレビュー済み
ハテシナと言われる存在が人間界で戦ったりほのぼのする物語。
他の評価のように確かに読みやすい文章であったが、心理的描写の場合一人称と三人称がごちゃ混ぜでときおり分かりづらい文になっている事もしばしば。
それでも内容はそこそこ良かったのでプラスマイナス星三つといったところでしょうか。
他の評価のように確かに読みやすい文章であったが、心理的描写の場合一人称と三人称がごちゃ混ぜでときおり分かりづらい文になっている事もしばしば。
それでも内容はそこそこ良かったのでプラスマイナス星三つといったところでしょうか。
2008年2月8日に日本でレビュー済み
神話や童話にでてくるような姿の生き物が住む異界。勢力争いが長年続く中、
人間界へ行き、中学生の男の子を護衛するように命令された男女。出てくるのは、ほとんど人間の姿ですが。
アクション&ほんわかストーリー。イラストレーターは、油谷秀和さんです。
テンポのよい会話が気に入りました。文章や設定が、しっかりできていて、
不快になる事がありませんでした。
人間界へ行き、中学生の男の子を護衛するように命令された男女。出てくるのは、ほとんど人間の姿ですが。
アクション&ほんわかストーリー。イラストレーターは、油谷秀和さんです。
テンポのよい会話が気に入りました。文章や設定が、しっかりできていて、
不快になる事がありませんでした。