15歳のセロンは友達のラリーと、夏休みに演劇部の夏合宿の手伝要員をすることにした。
演劇部の公演は大規模なものとなっていて、オーケストラ部とコーラス部からも手伝いが参加。
セロンが「ひとめぼれしていた少女」メグミカがコーラス部員としてきていた。
ラリーはセロンと彼女の仲を取り持とうと苦心し、
セロンは彼女と話したり目を合わせたりしただけで無表情のままで「今、すごく幸せだ……」と言う。
7日間「彼女のそばいいられるだけで幸せ」と思っていたセロンだったが、
彼らの元に「ひとり新聞部」のジェニー・ジョーンズが奇妙な写真を持ち込んできて……。
3305年の夏休み……という副題で「SFの未来小説」かと思っていたのですが、「そういう暦年をもった世界」という設定でした。
1950年代くらいの文明をもった世界の「学園物語」です。
セロンは、「ひとめぼれしたメグミカ」に声をかけたいと願っていたのに果たせず、学校は夏休みに突入してしまいます。
とても女の子にもてる美少年なのに、オクテで一途で無表情というセロンがとても魅力的です。
ハタからみると冷静な表情なのに、メグミカの一挙一動にこころのなかで激しく動揺しているセロン。
そんなセロンを心配したり、いっしょに喜んだりしている親友のラリーもほほえましいです。
個性的な登場人物たちが魅力的にかかれていて、友情を育んでいく様子が楽しい本です。
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メグとセロンI 三三〇五年の夏休み(上) (電撃文庫 し 8-24) 文庫 – 2008/3/10
ルックスも頭も良くて女子に人気のあるセロンと、一見可愛くおとなしそうだが、実は正義感あふれる天然系少女・メグを中心に、個性豊かな仲間たちの、恋あり、友情あり、ミステリーあり、のワクワク・ハラハラ・ドキドキ学園物語がスタート! 夏休みに入ってすぐ、親友・ラリーの誘いで、演劇部の合宿に手伝いとして参加したセロンは、メグも合宿に参加していることを知る。 なんとか親しくなれないかと苦心するセロン。 そんな中、学校の敷地内にある、今は使われていないはずの古い倉庫の地下に、謎の人物(?)が潜んでいるらしいことを知る。 セロンは、ラリーやメグを含んだ個性豊かな仲間たちと共に倉庫探索に乗り出すが……!?
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアワークス
- 発売日2008/3/10
- ISBN-104840241848
- ISBN-13978-4840241847
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登録情報
- 出版社 : メディアワークス (2008/3/10)
- 発売日 : 2008/3/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 248ページ
- ISBN-10 : 4840241848
- ISBN-13 : 978-4840241847
- Amazon 売れ筋ランキング: - 935,571位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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第6回電撃小説大賞にて『キノの旅―the Beautiful World』が最終選考候補作品に。2000年7月同作品にてデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe』(ISBN-10:4048682865)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月13日に日本でレビュー済み
アリソン、リリトレのスピンオフの位置づけとなる今作品。
前2作がサスペンスの混じったアドベンチャーだったのに対し、
今作は推理物のアクセントが加わった学園小説となっています。
海外青春ドラマの真面目な回を小説で読んでいる感じです。
前作と違い、銃や飛行機は出てきません。
アクションの方も今の時点では伏線程度にわずかにあるくらいです。
それらの代わり、今回の作品での重要な小道具として
出てくるのが『カメラ』と『写真』。
これが作品を進めていく上での鍵となっています。
時雨沢先生の作品の中では落ち着いた感じの作品となっているので、
シリアスが苦手な方にもお勧めできる作品です。
前2作がサスペンスの混じったアドベンチャーだったのに対し、
今作は推理物のアクセントが加わった学園小説となっています。
海外青春ドラマの真面目な回を小説で読んでいる感じです。
前作と違い、銃や飛行機は出てきません。
アクションの方も今の時点では伏線程度にわずかにあるくらいです。
それらの代わり、今回の作品での重要な小道具として
出てくるのが『カメラ』と『写真』。
これが作品を進めていく上での鍵となっています。
時雨沢先生の作品の中では落ち着いた感じの作品となっているので、
シリアスが苦手な方にもお勧めできる作品です。
2008年5月1日に日本でレビュー済み
今回はこれまでの「アリソン」「リリアとトレイズ」に比べると"スピンオフ"らしく、
これまでの2作との関連性がやや低めですね。
メグちゃん以外はほぼ初登場キャラばかりです(セロンは名前だけが以前登場してますが)。
飛行機アクションの代わりに学園ミステリー風味です。サスペンス要素は今回もありますが。
リリアと好対照なヒロイン・メグちゃんと、「アリソン」のヴィルの頼もしさを少しと「リリトレ」のトレイズのヘタレ(笑)を沢山持ったヒーロー・セロン君との今後が楽しみになります♪
1巻だけでは冒頭の展開は想像も出来ないです;
オマケ要素?としてメインキャラの名前が洋画の俳優さんの名前だらけです…(笑)
これまでの2作との関連性がやや低めですね。
メグちゃん以外はほぼ初登場キャラばかりです(セロンは名前だけが以前登場してますが)。
飛行機アクションの代わりに学園ミステリー風味です。サスペンス要素は今回もありますが。
リリアと好対照なヒロイン・メグちゃんと、「アリソン」のヴィルの頼もしさを少しと「リリトレ」のトレイズのヘタレ(笑)を沢山持ったヒーロー・セロン君との今後が楽しみになります♪
1巻だけでは冒頭の展開は想像も出来ないです;
オマケ要素?としてメインキャラの名前が洋画の俳優さんの名前だらけです…(笑)
2008年3月12日に日本でレビュー済み
タイトルや帯などであるように『アリソン』『リリアとトレイズ』の世界でのお話。『アリソン』から『リリア〜』へは時間が随分流れていましたが、今作は時系列的には『リリア〜』と平行しています。リリアが夏休み、旅行している時親友のメグはどうしていたか、といったところでしょうか?
主人公はセロンという少年。メグに片思いしており、どうにかしてお近づきになれないかと四苦八苦。ところが夏休みはいって思わぬチャンスが。頼まれた演劇部の合宿手伝いに参加していると、コーラス部に所属しているメグも合宿に参加しており、言葉を交わすことが出来た。そんな人生最良の日などと浮かれていたのも束の間、“新聞部”の少女が持ってきた一枚の写真を巡る謎に巻き込まれて……何かが起きそうだというところで以下続刊です。
二作が冒険ものの要素を含んだものに対し、今作は学園推理物の要素が含まれているように思います。飛行機とか銃とか出てきません。舞台は夏休み中の学校です。セロンはメグや親友のライーを含む6人で行動。他にいかにも怪しい人物も登場します。
ちなみに誰がこの後どんな活躍暗躍するかは、この一冊だけでは予想しづらい。まあ、敢えて言うなら、これを読むとヴィルが凄く頼もしいキャラで、トレイズはへたれじゃなく単に押しに弱いだけだと思えてしまいます。この作者が書くキャラのわりにはセロンはあまりにも「普通の少年」です……
主人公はセロンという少年。メグに片思いしており、どうにかしてお近づきになれないかと四苦八苦。ところが夏休みはいって思わぬチャンスが。頼まれた演劇部の合宿手伝いに参加していると、コーラス部に所属しているメグも合宿に参加しており、言葉を交わすことが出来た。そんな人生最良の日などと浮かれていたのも束の間、“新聞部”の少女が持ってきた一枚の写真を巡る謎に巻き込まれて……何かが起きそうだというところで以下続刊です。
二作が冒険ものの要素を含んだものに対し、今作は学園推理物の要素が含まれているように思います。飛行機とか銃とか出てきません。舞台は夏休み中の学校です。セロンはメグや親友のライーを含む6人で行動。他にいかにも怪しい人物も登場します。
ちなみに誰がこの後どんな活躍暗躍するかは、この一冊だけでは予想しづらい。まあ、敢えて言うなら、これを読むとヴィルが凄く頼もしいキャラで、トレイズはへたれじゃなく単に押しに弱いだけだと思えてしまいます。この作者が書くキャラのわりにはセロンはあまりにも「普通の少年」です……
2011年6月18日に日本でレビュー済み
時雨沢氏は「キノの旅」「アリソン」の淡々としたイメージが強かった為、
学園ラブコメを書くとは意外だった。
が、読んでみると面白い。
主人公は一見クールだけど、ヒロインに片想い中。
内心はドキドキなんだけど、表面はクールなまま……そのギャップがユニーク。
ヒロインのキャラは、1巻では弱い……けど、3巻で化ける。
これから読む人は、3巻まで一気に買って読むのをオススメ。
学園ラブコメを書くとは意外だった。
が、読んでみると面白い。
主人公は一見クールだけど、ヒロインに片想い中。
内心はドキドキなんだけど、表面はクールなまま……そのギャップがユニーク。
ヒロインのキャラは、1巻では弱い……けど、3巻で化ける。
これから読む人は、3巻まで一気に買って読むのをオススメ。
2008年4月2日に日本でレビュー済み
『アリソン』『リリアとトレイズ』シリーズのスピンオフ的作品です。
今巻と5月に発売される後編では、『リリアとトレイズ1&2』で、
メグが夏休みをどのように過ごしていたかが語られる模様。
まだ前編だけなので何ともいえませんが、
『メグセロ』は銃も飛行機も出てこない、学園もの。
ハラハラ感は少なめですが、安心してゆったり読むことが出来ます。
また、表題のメグとセロンの恋模様も気になります。
天然?メグと、恋愛事に関しては奥手なセロン。
二人とも普通の少年少女なのですが、そこがまた
読んでいて楽しく、もどかしいながらも応援したい気分になります。
果たして、セロンはメグに告白できるのか、二人は恋人になれるのか!
というのが私的に一番気になる箇所なのですが、
これを踏まえて『リリトレ』を読み返してみると…?
メグが、リリアと恋愛・恋人について話している箇所が。
(内容は読んで確かめてみてください☆)
シリーズの裏話である今作ですが、ただそれだけではなく、
「メグセロを読んだ後に、リリトレを読むと改めて分かる」面白さもあります。
このシリーズが好きな方には、オススメですよ〜!
あ、でも公式サイトに載っていた“あらすじ”には、
『リリトレ』直後の話が読めると書いてあったのですが、
その箇所は冒頭にしかなかったので、ちょっと残念でした。
今巻と5月に発売される後編では、『リリアとトレイズ1&2』で、
メグが夏休みをどのように過ごしていたかが語られる模様。
まだ前編だけなので何ともいえませんが、
『メグセロ』は銃も飛行機も出てこない、学園もの。
ハラハラ感は少なめですが、安心してゆったり読むことが出来ます。
また、表題のメグとセロンの恋模様も気になります。
天然?メグと、恋愛事に関しては奥手なセロン。
二人とも普通の少年少女なのですが、そこがまた
読んでいて楽しく、もどかしいながらも応援したい気分になります。
果たして、セロンはメグに告白できるのか、二人は恋人になれるのか!
というのが私的に一番気になる箇所なのですが、
これを踏まえて『リリトレ』を読み返してみると…?
メグが、リリアと恋愛・恋人について話している箇所が。
(内容は読んで確かめてみてください☆)
シリーズの裏話である今作ですが、ただそれだけではなく、
「メグセロを読んだ後に、リリトレを読むと改めて分かる」面白さもあります。
このシリーズが好きな方には、オススメですよ〜!
あ、でも公式サイトに載っていた“あらすじ”には、
『リリトレ』直後の話が読めると書いてあったのですが、
その箇所は冒頭にしかなかったので、ちょっと残念でした。
2008年3月11日に日本でレビュー済み
リリトレで脇役だった親友のメグをヒロインに、メグに片思いしている
不器用な高校生セロンを主人公にしています。
演劇部の合宿の手伝いに誘われて、同じ手伝いに来たメグと偶然出会う。
しかし、合宿所にはあやしい人影がいた。
スピンオフだから、今までのに新しい要素を入れてきてます。例えば、
主人公の親友や合宿所で知り合った人など、多人数で事件にあたります。
リリトレの最終巻で、ダンスどうなったのか気になる人必見です。冒頭に出てきます。
不器用な高校生セロンを主人公にしています。
演劇部の合宿の手伝いに誘われて、同じ手伝いに来たメグと偶然出会う。
しかし、合宿所にはあやしい人影がいた。
スピンオフだから、今までのに新しい要素を入れてきてます。例えば、
主人公の親友や合宿所で知り合った人など、多人数で事件にあたります。
リリトレの最終巻で、ダンスどうなったのか気になる人必見です。冒頭に出てきます。
2008年3月11日に日本でレビュー済み
収録内容
・序章「終わりと始まりと」 ・第一章「セロン」 ・第二章「ラリー」
・第三章「メグ」 ・第四章「ナタリア」 ・第五章「ニック、そしてジェニー」
・第六章「こっちを見る男」 ・第七章「マードック」 ・第八章「ハートネット」
リリアとトレイズ(6)の後日談から始まる新シリーズ、しかしアリソン〜リリアが続くに従い、なんか殺伐としたシーンが増えたのに対し、新シリーズは学園物語となっているので個人的には読みやすい感じがします。
そして後書きにはあのキャラが登場して・・・(時雨沢先生のもう一つの・・・)
しかしまたもや前後編(涙)後編にあたる2は5月発売予定となっています。
・序章「終わりと始まりと」 ・第一章「セロン」 ・第二章「ラリー」
・第三章「メグ」 ・第四章「ナタリア」 ・第五章「ニック、そしてジェニー」
・第六章「こっちを見る男」 ・第七章「マードック」 ・第八章「ハートネット」
リリアとトレイズ(6)の後日談から始まる新シリーズ、しかしアリソン〜リリアが続くに従い、なんか殺伐としたシーンが増えたのに対し、新シリーズは学園物語となっているので個人的には読みやすい感じがします。
そして後書きにはあのキャラが登場して・・・(時雨沢先生のもう一つの・・・)
しかしまたもや前後編(涙)後編にあたる2は5月発売予定となっています。