テクニック云々ではない、星山先生の人生観
仕事への取り組み方、アニメの根本的な理解が書き留められていると感じました。
アニメ史に名を残す名作の数々
それに、メインシナリオライターとして携わっておられた方の本です。
巻末にすごい得点があります。
星山博之さんが上げられたガンダムの脚本と、実際に使われたアフ台です。
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星山博之のアニメシナリオ教室 単行本 – 2007/6/1
星山 博之
(著)
チーフシナリオライターとして「機動戦士ガンダム」など数多くの名作アニメを育て上げた著者が、アニメの本質・ストーリーの組み立て方・キャラクター造形の発想法をわかりやすく解説したアニメシナリオの入門書。名エピソードとして名高い「機動戦士ガンダム」第13話「再会、母よ......」の完成稿シナリオと録音台本、「銀河漂流バイファム」「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の企画書を収録。
- 本の長さ303ページ
- 言語日本語
- 出版社雷鳥社
- 発売日2007/6/1
- ISBN-104844134353
- ISBN-13978-4844134350
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商品の説明
著者について
脚本家。1944年生まれ。1980年代のリアルロボットアニメの興隆に貢献した代表的なクリエーターの一人。コミカルな作品や幼児向け作品も手がけ、作風は幅広い。2007年没。主な参加作品として「機動戦士ガンダム」「うる星やつら」「太陽の牙ダグラム」「銀河漂流バイファム」「メガゾーン23」「ゲゲゲの鬼太郎」「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」「∀ガンダム」他
登録情報
- 出版社 : 雷鳥社 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 303ページ
- ISBN-10 : 4844134353
- ISBN-13 : 978-4844134350
- Amazon 売れ筋ランキング: - 454,831位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,426位演劇 (本)
- - 2,679位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 123,829位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シナリオを書く心構えから、書き方の基本まで
押さえなければいけないことは全部押さえているが、なるほど感はない。
星山氏の昔話は「シナリオ教室」というタイトルの本で
あまり紙数を割くべきではない(それはそれで別に読みたい)。
教則本としては凡庸な内容。本気でシナリオを学びたいなら
シナリオ専門書を読んだほうがいい。
押さえなければいけないことは全部押さえているが、なるほど感はない。
星山氏の昔話は「シナリオ教室」というタイトルの本で
あまり紙数を割くべきではない(それはそれで別に読みたい)。
教則本としては凡庸な内容。本気でシナリオを学びたいなら
シナリオ専門書を読んだほうがいい。
2016年3月3日に日本でレビュー済み
たくさんシナリオの本を読んだけど、これは初心者が読むには最適な本。
アニメにかぎらず、小説でも漫画のストーリーにも応用できる。
多くのシナリオ本は、「キャラを魅力的に見せろ!」や「アイデアを練ろう!」と書かれて、
「・・・でもそれをどうやるの?」と疑問が湧いて、結局進まないことが多い。
本書はまったくの初心者でも、シナリオが書けるようになっている。
方法は簡潔で、まず最初にオチを考えて、その逆の状態からからスタートさせてインパクトを作る。
ラストで母子が悲しく別れるなら、冒頭は母との再開が待ち遠しい子供を描くというように。
これで起承転結の起と結が決まったことになる。もちろん妄想が膨らむような題材がいい。
次に起と結の間に、エピソードを挟んでいく。スタートとオチがこうなら
じゃあ中間の転結では、こんなことが起こるよな……と想像して厚みを出す。
過剰なキャラ設定はかえって物語の展開を止めてしまうので、必要最低限にとどめておく。
視聴者はセリフを一言一句聞いてくれるわけじゃないから、例えば「ごめん」が重要フレーズなら、
「……ごめん」→「ん?今なんて?」→「ごめん!!」と、周囲の反応で繰り返すことが好ましいとか。
セリフの意味を重複させないのも大事なようで、「嫌なやつだと思ってたけど、良いところもある」というセリフの場合、
良いのか悪いのかわかりにくいので、「君のこと見なおしたよ」と言い換えて意味をまとめる。
……というような手法が、簡潔に実例をあげて書かれている。
やや厚い本だけど、半分は実際のシナリオ(ガンダム)と、企画書(サイバーフォーミュラー)で、
さすが脚本家だけあって、長ったらしくクドクドと書かれてはいなくて読みやすい。
アニメにかぎらず、小説でも漫画のストーリーにも応用できる。
多くのシナリオ本は、「キャラを魅力的に見せろ!」や「アイデアを練ろう!」と書かれて、
「・・・でもそれをどうやるの?」と疑問が湧いて、結局進まないことが多い。
本書はまったくの初心者でも、シナリオが書けるようになっている。
方法は簡潔で、まず最初にオチを考えて、その逆の状態からからスタートさせてインパクトを作る。
ラストで母子が悲しく別れるなら、冒頭は母との再開が待ち遠しい子供を描くというように。
これで起承転結の起と結が決まったことになる。もちろん妄想が膨らむような題材がいい。
次に起と結の間に、エピソードを挟んでいく。スタートとオチがこうなら
じゃあ中間の転結では、こんなことが起こるよな……と想像して厚みを出す。
過剰なキャラ設定はかえって物語の展開を止めてしまうので、必要最低限にとどめておく。
視聴者はセリフを一言一句聞いてくれるわけじゃないから、例えば「ごめん」が重要フレーズなら、
「……ごめん」→「ん?今なんて?」→「ごめん!!」と、周囲の反応で繰り返すことが好ましいとか。
セリフの意味を重複させないのも大事なようで、「嫌なやつだと思ってたけど、良いところもある」というセリフの場合、
良いのか悪いのかわかりにくいので、「君のこと見なおしたよ」と言い換えて意味をまとめる。
……というような手法が、簡潔に実例をあげて書かれている。
やや厚い本だけど、半分は実際のシナリオ(ガンダム)と、企画書(サイバーフォーミュラー)で、
さすが脚本家だけあって、長ったらしくクドクドと書かれてはいなくて読みやすい。
2007年7月3日に日本でレビュー済み
基本はアニメのシナリオ本。
シナリオやプロットの書式から、考え方まで初心者向けの内容だ。
だが、そこはキャリア豊かな星山氏。非常に説得力のあるとなっている。
なによりも自分の仕事をまったく卑下しない姿勢が良い。「業界を目指す人のための本」と謳いながらも自己否定に陥っている本などをたまに見かけるが、この本にはそういった姿勢のぶれはまったくない。
巻末には筆者が手がけた企画書などもついており、アニメに限らずクリエイター志望者にとっては「値段以上の価値がある」良書だ。これは「買い」だ。
シナリオやプロットの書式から、考え方まで初心者向けの内容だ。
だが、そこはキャリア豊かな星山氏。非常に説得力のあるとなっている。
なによりも自分の仕事をまったく卑下しない姿勢が良い。「業界を目指す人のための本」と謳いながらも自己否定に陥っている本などをたまに見かけるが、この本にはそういった姿勢のぶれはまったくない。
巻末には筆者が手がけた企画書などもついており、アニメに限らずクリエイター志望者にとっては「値段以上の価値がある」良書だ。これは「買い」だ。