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スローなビジネスに帰れ: eに踊らされた日本企業への処方箋 単行本 – 2001/9/1
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社インプレスR&D(インプレス)
- 発売日2001/9/1
- ISBN-104844315595
- ISBN-13978-4844315599
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商品の説明
商品説明
日本のビジネス界では、まだまだアメリカ礼賛の傾向が強いが、著者によると、現在のアメリカは以下の3つの症候群にむしばまれている。
- 「ビジネスの本質を忘れた症候群」…モノ、サービスの質が落ち、方法論に終始している
- 「パーティは終わった症候群」…ネットバブルの崩壊
- 「なんでもインターネット症候群」…インターネットという手段の目的化
これらの症候群によって、アメリカ企業はビジネスの本質を見失い、顧客満足をむしろ低下させており、それを促進したのがマーケターやその他の経営思想家である、というのが著者の主張である。マイケル・ポーターの「(日本は)改善することは得意だが、差別化して独自のものをつくる、独自の方法を取ることが無い」という言葉に、日本の隠れた優良企業の実例をもって反論している点は痛快ですらある。著者はこうして従来のマーケティングに異論を唱えたうえで、日本企業への処方箋を提示している。ロングセラー商品から学ぶべきことや、QOL(Quality Of Life)の向上を念頭に置いたビジョンの重要性、著者が体験したサービスの実例など、さまざまな話が盛り込まれており、決して飽きさせることがない。
本書を読むことで、真の顧客満足とは何か、そしてそれがe-ビジネスの現状といかに乖離(かいり)しているかを知ることができる。そして、スローではあるが、着実に顧客のハートをつかむことの重要性を再認識させられる。(土井英司)
出版社からのコメント
大事なのは、いかに売るか(HOW)よりも何を売るか(WHAT)。客からお金を頂戴する のであれば、自分でもお金を出して心から買いたいと思うものでなければ売る価値は ない。----著者・阪本啓一氏からこのメッセージ(原稿)が送られてきた時、私はこの 本を「ヒットさせなければならない」という焦りから解放されました。自分でも読み たいと思う本であれば怖いものはないと、仕事の原点に戻ることができたのです。靴 を作っている方なら自分でもはきたい靴、豆腐屋さんなら自分でも毎日食べたいおい しい豆腐。それを作ることが仕事の原点なんだと、改めて思ったわけです。
本書はインターネットの普及以降、ドッグイヤーに乗り遅れることをおそれるあま り、ゆっくりと考え抜いて商品の質を追求することを忘れた企業姿勢を批判し、短 期的なヒットより「生活の質(QOL)を上げる」ことをビジネスのビジョンにせよと 説きます。商品開発から営業、ブランド論、組織経営論まで幅広い内容ながら、実例 と経験を元にストレートに語られているため、カタカナ用語のビジネス理論書が吹き 飛んでしまうだけの説得力があり、一気に読み終えることができます。先端を気取る マーケターから経営者、営業担当者まで、読めば元気になる痛快な日本型商売原 論。
編集担当がお金を出してでも読みたいと思った心からおすすめできる一冊です。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : インプレスR&D(インプレス) (2001/9/1)
- 発売日 : 2001/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 237ページ
- ISBN-10 : 4844315595
- ISBN-13 : 978-4844315599
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,094,019位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 59,815位投資・金融・会社経営 (本)
- - 98,056位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
ブランディング・コンサルティング会社(株)JOYWOW創業者。経営者、著述家、ブランディング・コンサルタント。
ブランドを中心にコンサルティングをしている。
メールやウェブなどネットを使ったブランディング&マーケティングが出発点。
クライアントは製薬、IT、食品、産業資材、アパレル、建築、証券、商工会議所など多彩。
理論ではなく「人として向き合う」コンサルティング姿勢を身上とする。
自らも起業した経営経験からのアドバイスにファンが多い。
生活エリアマガジン「ぷらっと」創刊からの連載の他、海外日本語情報誌コラム
ニストとしても健筆をふるい、ニューヨーク(Weekly NY Japion)で読まれている。
「大阪をシリコンバレーにする!」をビジョンに、経営者向けの私塾
MAIDO-internationalを主宰。
著書に『ブランド・ジーン 繁盛をもたらす遺伝子』『繁盛したければ、「やらないこと」を決めなさい』
『「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。』『ビジネスチャンスに気づく人の57の法則』『共感企業 ビジネス2.0のビジョン』
訳書に『ビジネスを育てる』『パーミション・マーケティング』など多数。
http://www.facebook.com/keiichi.sakamoto
http://www.facebook.com/kjoywow
twitter: kjoywow
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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実体の徹底的な解説タイプか、ハウツーが盛り沢山タイプ
でないと満足感が得られません。特に後半はナカタニさん
の著書のタイプに似てきて、価値がいっきに
下がりました。興味が湧く題材だっただけに残念です。
提供している商品やサービスに応じたマーケティングをすべきであるということでしょうか。
最新の情報ばかりを追いかけて取り入れようとばかりしている自分には、とても参考になりました。
古い本ですが、それこそ、ロングセラーとしてバイブルに成りうる内容です。(文庫化する価値があると思います)
特に「生活者の質(QOL)を高めよ」という提唱は、衝撃的でした。
どうしても、自社サービスが先にあり、どのように顧客に受け入れらさせるかに奔走している毎日に、立ち止まるきっかけをいただきました。
しかし、タイトルはひねって失敗という感じですね。現状批判の異端の書ではないので、もっと普通のほうが良かったと思います。
『正しいeの使い方~QOL経営のすすめ~』みたいな。(すみません、余計なことですね。)
よく書店で見かけていたのですが、読む気にならなかったのはブームの裏本のイメージがあったからです。
しかし、今だからこそ、読んでよかったと思います。
明日からの仕事が変りそうです。
マーケティングは手段であると。
感謝。
極めてまっとうなことを言っていて、タメになるのはたしかだろう。でも正直なんとなく違和感を感じるそんな内容だった。この違和感がどこからくるのか分からないけど…。
「eに踊らされた日本企業へ処方箋」と副題にあるが、著者自身、そういった企業相手にビジネスをしてきたんじゃないのとつっこみを入れなくなった。
阪本氏の本がはじめての方には、おすすめかもれない。でも他の本を読んだことがある方には、あまりおすすめはできない。
そういった現状を踏まえながら、本書を読むと、「うむうむ、その通り」と思えることが多々あります。
特に筆者はシリコンアレーに住んでいるわけですが、その経験をもとに米国におけるバーチャルな見た目のよさとは裏腹にサービスの質の低さにあきれかえっているレポートは「ほんまかいな!」ものです。
著者の処方箋を引用させていただくと
『
(1)中華思想で考えよう(世界の中心は自分が立っているここである)
(2)ロングセラーに学ぼう
(3)匠の知恵に学ぼう
(4)ニ眼レフで考えよう
(5)ブランドを行動しよう
(6)想像力に翼を
(7)笑顔で経営しよう
』
です。すなわちお客様・生活を営んでいる人の視点で、生活の質を向上させる(ブランド)を提供する。そしてそのブランドは恒久的であるものが好ましいと訴えています。あわせて米国のサービスの低品質をぶっとばせ!ということで、日本の気配り、したたかさが武器になってくるのでは?と思ったりします。
本当に注力できる自分のブランドを構築していきたいですね。それは当人の夢であり、長期ビジョンであり、夢を考えるにあたって想像力が膨らみ、笑顔で経営できることになるものだと思います。
スピードな世の中に疲れた人、疑問を持っている人にお勧めです。
この本はそんなビジネスのやり方をぶっ飛ばしてくれる。と同時に、果たして自分の仕事は「HowではなくWhatを重視しているだろうか?」「お客のQOLの向上に寄与しているだろうか?」と問い掛けてくれる。
正直なところ「痛い」と思う人は多いのではないだろうか(とくにeビジネスに従事している貴兄!)。
しかし、HowでなくWhatを、数字ではなくQOLを重視してビジネスを考えてみると、不思議なくらいすっきり整理がつくんだなぁという発見もあったりする。
自分が「なにを」「どんなお客さんに」「どういう価値とともに」売りたいのか?それが見えなくなってきた時に、繰り返し読みたい一冊。
この本から、なかなか届かない「思い」を「形」にしていくための新しいエネルギーを受け取りました。
魂をこめた生き方をしたい方には、是非お勧めの1冊です。