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信用の新世紀 ブロックチェーン後の未来 ペーパーバック – 2017/12/27
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では、どうして貨幣の力が弱まるのでしょうか。さらに、貨幣の力が弱まり、信用が本来の姿を現すときには、いったい、どんな社会・技術が現れるというのでしょうか。
本書は、インターネットと社会の研究者である著者が、ビットコインの中核技術であるブロックチェーンの仕組みを俎上に載せて、「信用」の問題を考察し、実際に起こるかもしれない近未来の社会や技術の変化を予見する一冊です。デジタル通貨への期待が過熱するなか、冷静に技術的課題と向き合い、新時代の経済システム像を展望します。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社インプレスR&D
- 発売日2017/12/27
- 寸法12.8 x 1.47 x 18.8 cm
- ISBN-104844398075
- ISBN-13978-4844398073
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : インプレスR&D (2017/12/27)
- 発売日 : 2017/12/27
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 232ページ
- ISBN-10 : 4844398075
- ISBN-13 : 978-4844398073
- 寸法 : 12.8 x 1.47 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 554,095位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 414位情報社会
- カスタマーレビュー:
著者について

1964年京都市生まれ。日立ソフト (現 日立ソリューションズ) などにエンジニアとして勤めた後、2000年より慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) へ。2019年より早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授。主な研究領域は「インターネットと社会」。
SF をこよなく愛し、「スタートレック」と「スターウォーズ」に禅のエッセンスを感じている。大学時代 (東洋大学) はインド哲学を学び、卒業論文のテーマは禅。1993年、米国コーネル大学よりコンピュータサイエンスで M.Eng (工学修士) を取得。2006年、慶應義塾大学よりデジタル通貨の研究で博士(政策・メディア) を取得。「地球規模オペレーティングシステム外殻の開発と応用」で独立行政法人 情報処理推進機構 2007年度II期 未踏ソフトウェア創造事業 スーパークリエータ/天才プログラマーに認定される。
慶應義塾大学 デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構 プロジェクト委員長、同大学院 政策・メディア研究科 特任講師を経て、現在、早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授、慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員、同大学院 メディアデザイン研究科 講師(非常勤)、一般社団法人アカデミーキャンプ 代表理事、一般社団法人ビヨンドブロックチェーン 代表理事、一般社団法人自律分散社会フォーラム 副代表理事、特定非営利活動法人あんしんプロヴィジョン 理事、株式会社ブロックチェーンハブ CSO (Chief Science Officer)。
みかんが大好物。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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シェアリングエコノミーとは、情報通信を介した物々交換=贈与経済のことです。それは限界費用ゼロ社会であり貨幣経済の衰退を意味します。今後、通貨改革の手段として仮想通貨の役割が増大するでしょう。それと並行してAIが普及しシェアリングエコノミーが進展するものと思われます。
しかしこのままだとシェアリングエコノミーは、Uberに代表される独占的プラットホーム(ネット仲介屋)が、個人事業主契約を結ばされた請負労働者を仕事のある時間だけスマホでピックアップし、賃金は出来高払いという新手の中央集権的搾取制度の変名になる可能性が大きいと言わざるを得ません。大多数の人々は3つか4つの独占的プラットホーム企業で社会保障も労働三権も無い請負労働をかけ持ちし、スズメの涙ほどの一時金手当を国から支給され最低限度の暮らしを送るというのが、考えられるシナリオです。このシナリオ通り進むなら、仮想通貨も中央銀行に統制され経済取引監視の手段となるでしょう。「シェアリングエコノミー」(アルン・スンドララジャン) 日経BP社では、こうならないよう独占的プラットホームの労働者協同組合化を提案しています。しかしそれができるなら、今頃アマゾンもフェイスブックも協同組合になっているはずで、仮に実現しても、中央集権の首の挿げ替えにしかならないでしょう。目指すべきは賃労働の復活ではありあません。ベーシックインカムと通貨を市民の手に取り戻す通貨改革運動こそが、シェアリングエコノミーの扉を開く鍵を握っています。
●数多くの個人、企業、地方自治体が仮想通貨を発行し独自の経済圏を作ることで、信用創造、法定通貨、為替取引を使った搾取を無効化させること
●ベーシックインカムを実現する中で、「より速くより大量に」「働かざる者食うべからず」「借りた金は返す」といった、資本主義に順応させるため内面化された労働倫理を打ち破ること
●閉鎖的で発行上限のない仮想通貨の発行で電脳空間を支配し、搾取を継続しようとする銀行や企業のボイコットを行うこと
●負債の支払い免除を要求すること
といった覚醒のための実践は、シェアリングエコノミー=贈与経済を成就させる大きな戦略的柱になります。今後、金融資本と情報資本が統制管理するUberの全社会化という搾取経済か、民衆による情報通信を介した分散自律型の物々交換社会という贈与経済か、どちらがシェアリングエコノミーの名を冠するに相応しいか、選択の時が迫るでしょう。その際、供給の増大と需要の減少のアンバランスが激しくなり、雇用関係が混乱するためベーシックインカムが必要になると考えられます。私としては、政府主催の減価する仮想通貨による7年間程度の時限ベーシックインカムが、移行期的混乱を抑え経済循環をスムーズにするのではないかと考えています。この移行期に、個人や民間企業、地方自治体の仮想通貨発行とAIを結び付け、自律分散型プラットフォームによる情報通信を介した物々交換という、真のシェアリングエコノミーに向け誘導することが必要になります。
そのためには、大多数の人々の精神的なパラダイム転換ができるかどうかが勝敗の分かれ目になります。AI化により経営者の役割も減るため、社会はごく一部の寄生大株主と大多数の請負労働者という文字通りの1%VS99%という構図になると考えられます。社会的に無為な寄生大株主の存立基盤は弱く、この資本主義的階級構造のカラクリと限界が明確になれば、パラダイム転換は進むのではないかと思われます。無論、それは私たちの主体的な働きかけや、時代の変化を可視化させる大規模なデモンストレーションあってのことです。テクノロジーの発展任せな自然変化を楽観する態度は、所有権と国家権力という厚い壁に守られる金融資本を利するだけであり、厳に戒めなければなりません。社会を変える道のりは、自己の内面を含めた様々な人間関係の軋轢を乗り越えなければならず、パソコンソフトを交換するような訳にはいかないのです。私たちは、Winny事件の顛末を記憶に留めておくべきです。
日本的資本主義の特殊性として、家元制という労資関係をも癒着させる一元的階層秩序が日本社会全体を覆っており、相互扶助の理念と制度に基づいて組織されるシェアリングエコノミー移行の障害となっていることです。原発はこの家元制度で編成された企業や家庭に電力エネルギーを送る心臓部であり、日本社会に無限の経済成長を約束するという精神的エネルギーを送る物神です。原発自体、家元制階層秩序に従って運営され、その分枝は電線となって張り巡らされ日本社会全体を支配しています。まさに原発は、日本的家元制階層秩序の核中の核であるといえるでしょう。フクシマ原発事故はその終焉を告げました。よって脱原発の実現は、家元制の崩壊とスマートグリッドによるエネルギーの地産地消型社会を導き、分散自律型シェアリングエコノミーの突破口になります。シェアリングエコノミーと脱原発を求める市民運動は、二人三脚の関係にあるのです。
精度の高い翻訳アプリの登場と、自動車の自動運転を実現する国が出現してくる辺りから、誰もが根本的に世界が変わったことを認識するでしょう。国債暴落やアマゾンゴーの普及、ベーシックインカムを実施する国が登場するのも、シェアリングエコノミーを加速させる要因です。これらの流れは当然一国単位で収まるものでなく、必然的に世界性を帯びます。国民国家にとらわれる「保守」の枠組みを突破しないと、シェアリングエコノミーは金融資本に換骨奪胎され新・新自由主義になるだけです。このような急激な社会変動の矛盾から、日本が関わる戦争が起きるかもしれません。しかし私たちは、このような目先の保守反動に撹乱され展望を見失ってはならないのです。アベノミクス環境の中で、若い人ほど株価と雇用で餌づけされた挙句、借金を負わされ殺生与奪権を握られています。その強いられた一蓮托生状態を、「保守」なる美名で正当化しているように思えてなりません。それは、日本社会全体が罹患したストックホルム症候群ではないでしょうか。
3・11で「明治」以来日本社会を支えていた経済成長神話は崩壊しました。しかし、現在左右両方の陣営から「日本を取り戻す」という絶望的足掻きが見て取れます。崩壊したものはもう元には戻りません。新たに創造することでしか道は開けないのです。私たちこそがパラダイム転換の先頭に立ち、新時代を切り開く民衆の水先案内人の役割を引き受けようではありませんか。
「ポストキャピタリズム」(ポール・メイソン)→「シェアリングエコノミー」(アルン・スンドララジャン)→「信用の新世紀」(斉藤賢爾) という順番で読まれると、未来への流れがつかみやすいと思います。「現代思想2017年2月号」も読まれると、断片的知識が横断的に繋がります。著者である齊藤賢爾さんと中山智香子さんの対談も掲載されており、本書の内容を補います。
今、そしてこれからの経済について考える上で参考になるポイントがあったと思います。
第2章は信用の歴史の議論だが、人間生活の中で言葉、信用、貨幣がどのように生まれ発達したかの仮説が展開されているが、貨幣以前に信用のシステムが存在していたというのは興味深い。
・専門分化とは事実上奴隷状態の変形にすぎない
・物々交換の不便を補うために貨幣が生まれたのではなく、その逆である
・貨幣が衰退するならば、物々交換とは未来の姿では?
第4章はブロックチェーンの最近の応用を題材にブロックチェーンの課題、課題の克服を狙った基盤技術の紹介を行っている。
第5章は本題の信用の新世紀について興味深い議論を展開している。
・多様なデジタル通貨が流通し、どの通貨を使うかを自動的に判断できることに価値が生まれる
・シェアリングエコノミー→物々交換→貨幣経済の衰退
・生産と流通の局面での軽量は会計的に重要
・政府、営利組織、非営利組織の境界はあいまいになる
・社会課題解決のための共通のパターンに沿って人間がエージェントとして働く仕組みができる
・従来の貨幣経済では貨幣・専門分化・国家が三つ巴で発展してきた、今後は専門未分化と個人の万能性が強化され、貨幣・専門分化・国家は衰退の方向にある。贈与経済の発展。
・個人の万能性はコミュニティの中の助け合いがあって始めて成り立つ
・幸福になるためには消費すること、しかしそれでは奴隷であることから解放されない
・マイクロペイメント=すべてのことに課金される世界→私たちが望むことだろうか?
・お金がなければ何もできない→資金調達という考えだったが、負債である増減貨するトークンの発行により公共事業を行うことができる(New Economic Order)
・従来の貨幣経済:「売り」と「買い」の分離→今後贈与経済:売りと買いの融合、バーターの拡大、生産者と消費者の区別は消滅
この書籍の高評価レビューが目立つが、良くも悪くも既存のブロックチェーンの知見をまとめただけのもので、
特に目新しい内容はなかった。
内容を羅列すると、「『負債の帳簿』や『信用』が貨幣の起源(『負債論』からのパクリ)」、「ブロックチェーンはデジタル情報として契約を保持するための技術である(ブロックチェーンの書籍には大体書いてあること)」、「今後の未来では生産のために労働する必要がほとんどなくなる(『限界費用ゼロ社会』からのパクリ)など、他の本からパクってきたような話題が全て。強いていうならば、「ブロックチェーンの比喩(新聞の編集にマイニングをたとえている点)」は新しいかもしれないが、大した比喩ではなく、他のブロックチェーンの技術について書かれている本を読めば知っていることだったりする。。
また、唯一オリジナリティがあるかもしれない「思考実験」についても、単にレジや物流が自動化し、生きていくのに労働があまり必要ではない世界の日常(倉庫からおにぎりを勝手にとっていく)というだけの物で、薄っぺらい思考実験だった。
著者曰く、これまでブロックチェーン技術について考えてきた集大成とあるが、こんな、他の本のつぎはぎが集大成なのか?読者をなめている。章のタイトルや、本文の出てくるキーワードも、流行語をもじったものばかり(けものフレンズの「フレンズ」など)で、流行りに乗っているつもりかもしれないが、逆効果でイライラするだけだった。
ラストの章は、ブロックチェーンへの無条件の信頼(ブロックチェーンを普及するためのフレンズを探しに行こう!)というものだっだ。
私は、この著者が参照している本のほとんどを読んでいるが、それらから得た知見の方がずっと多く、しかも、この本では中途半端なつぎはぎのために、参照している話題の深い意義が想像できなくなってしまっている。
例えば、『限界費用ゼロ社会』を参照するなら、『「生きていくのに労働が必要なくなった社会」における幸福のあり方はどうなってしまうのか?』くらいは考察しないと、ただ引用して終わりだけになっている。
内容の薄さに返品しようかと思った。
繰り返していうが、これが著者の「ブロックチェーンについて考えてきたことの集大成」なのか?
十年も考えてきて、こんな、他の本のつぎはぎ程度のことしか考えてないのか?
他の多くのブロックチェーンの解説本が今もしくは過去の歴史を説明しているのに対し、この本では未来の姿を説明している点(それが当たっているかはさておき)が良かったです。近未来SFのショートストーリーも程よい感じ。
こうした先の姿を示せるのは、現時点の課題のみならず、ブロックチェーンが何の問いに答えるものか、という「問い」を探すことから考察しているものだからと思います。
私がそれほど類書を読んでないからかもしれませんが、新しい気づきを与えてくれる本でした。