本書はわたしの友人から4年前に薦められて購入して、
一度読みはじめて途中で中断してそのままになっていた。
稼ぎ方、富の築き方というものについてふと考えることがあり、
よみかけになったままだった本書の存在を思い出し、
本棚の奥に手を伸ばして読書再開したという次第。
コテコテの関西弁で豪快にガハガハ笑いながら語る大富豪の兄貴の一言一言。
原点に還る思いがする。
「貧乏な奴は、7割の時間をカネにならん取り組みに費やしてる。
だけど、おれは儲かることに7割の時間を振り込んでんねん。
意味のない行動せーへんねん。どやこれ。まいった？
～ 中略 ～
徹底的に儲かることに自分の7割の時間を振り込んだれ。」
「あ、兄貴、儲かることって何ですか？教えてください！！」
「人を豊かにすることや。」
兄貴によると巷で言われているところの金持ちになる方法、
自分に入ってくる富を増やし、自分から出ていく富を徹底的に減らす、
という発想は根本的に間違っていると。
「その発想がまず完全に間違えている。
日本の金持ちは、必死で我が利益のために、ダムの水をせき止めてんねん。
河口のことを考えてないねん。
そら神さまのバチあたるで。」
ここである人が言っていたことを思い出した。
ある程度までの成功をおさめるためには、
今の自分の考え方の延長線上でどうにかなるけれど、
ワクを超えた成功をおさめるためには、
どこかの時点でパラダイムシフトを起こさなければならないと。
自分のところに入ってくる水（富）を徹底的に増やして、
出ていく水を徹底的に減らす、という考え方は、
「小金持ち」か「中金持ち」くらいまでの考え方なのだろう。
そして、日本に小金持ちや中金持ちは多くても、
いわゆる大富豪がいない理由もコレだ！と、
ものすごく腑に落ちた瞬間だった。
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