子供の歴史熱を燃やすために購入。
小学3年生ですが、すっかり『風雲児たち』のとりこに。
江戸末期から明治維新までの教科書にも出てこない詳細な描写に、
大人が読んでも十分楽しめます。
結果、しっかり親がとりこになっていました。
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風雲児たち: ワイド版 (第3巻) (SPコミックス) コミック – 2002/4/30
みなもと 太郎
(著)
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- 本の長さ279ページ
- 言語日本語
- 出版社リイド社
- 発売日2002/4/30
- ISBN-104845801671
- ISBN-13978-4845801671
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登録情報
- 出版社 : リイド社 (2002/4/30)
- 発売日 : 2002/4/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 279ページ
- ISBN-10 : 4845801671
- ISBN-13 : 978-4845801671
- Amazon 売れ筋ランキング: - 111,378位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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まんが家、まんが研究家。1947年、京都生まれ。67年、「別冊りぼん」でデビュー。70年から「週刊少年マガジン」に連載した『ホモホモ7』で一世を風靡、のちのまんが界に大きな影響を与える。2004年、『風雲児たち』で第八回手塚治虫文化賞特別賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』(ISBN-10:4046214465)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第三巻を読後に思ったことは、保科正之は徳川幕府が永続的に続くようにシステムを構築した影の立役者ですが、文化や風土を背景とした制度や仕組みは長続きするものになる、というものです。
現代においても日々、国や企業によって様々な仕組みが生まれては、人知れぬ間に消えていってます。ドイツ帝国の初代宰相であるビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言っていますが、保科正之は歴史を基礎として日本人が持つ共通意識に訴えかけるような仕組みを、ある意味完成させたことで徳川幕府の礎としたのではないかと感じました。
昨今の政治や経済のように目の前の物事だけに反応し、歴史に学ぶことなく方向性を決めることが、将来に渡って国や経済の利益になるのか、歴史を振り返って考えていく必要もあるのではないか、そんなことを考えさせられた第三巻でした。
現代においても日々、国や企業によって様々な仕組みが生まれては、人知れぬ間に消えていってます。ドイツ帝国の初代宰相であるビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言っていますが、保科正之は歴史を基礎として日本人が持つ共通意識に訴えかけるような仕組みを、ある意味完成させたことで徳川幕府の礎としたのではないかと感じました。
昨今の政治や経済のように目の前の物事だけに反応し、歴史に学ぶことなく方向性を決めることが、将来に渡って国や経済の利益になるのか、歴史を振り返って考えていく必要もあるのではないか、そんなことを考えさせられた第三巻でした。
2018年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この巻の見どころは何と言っても家光と正之という二人の傑物が支えあっていくことです。特に正之に関してはあまり知識がなかったので、この巻を読んで「こんなすごい人がいたんだ~!」とただただ驚くばかりでした。性格の良さ、人となりのすばらしさ、あんな昔にこれほど柔軟な考え方のできる人がいたということを知れて勉強になりました。
2013年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいて、とてもわかりやすい。漫画の特徴をうまく使っている。
2006年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大阪の陣での徳川vs豊臣の一大決戦を予感させながら
第2巻は終了したわけだが、
この第3巻は、戦いのプロセスは一切描かずに
あっさりと大阪の陣が終了したところからスタートする。
そのような、普通の歴史モノとは違う「省略の仕方」は、
著者独特の歴史観が見て取れるだけでなく、
それをギャグとして消化するセンスも秀逸である。
逆にこの巻で丁寧に描かれるのが、
江戸幕府の安定に大いに貢献した保科正之の善政と、
100年余り後の幕府崩壊の遠因となる宝暦の治水だ。
ちなみに「宝暦の治水」とは、江戸幕府が薩摩藩への「いやがらせ」として、
命じた木曽・長良・揖斐の木曽三川の治水工事のこと。
これによって薩摩藩は財政面で壊滅的な被害を被り、
幕府への恨みをさらに募らせる。
名古屋出身の私は、宝暦の治水ののことを
小学校の社会見学で教えられてはいたが、
ここまで大きなドラマが含まれていることは、
この本を読むまで知らなかった。
宝暦の治水のドラマは、第4巻にも続く。
今から楽しみだ。
第2巻は終了したわけだが、
この第3巻は、戦いのプロセスは一切描かずに
あっさりと大阪の陣が終了したところからスタートする。
そのような、普通の歴史モノとは違う「省略の仕方」は、
著者独特の歴史観が見て取れるだけでなく、
それをギャグとして消化するセンスも秀逸である。
逆にこの巻で丁寧に描かれるのが、
江戸幕府の安定に大いに貢献した保科正之の善政と、
100年余り後の幕府崩壊の遠因となる宝暦の治水だ。
ちなみに「宝暦の治水」とは、江戸幕府が薩摩藩への「いやがらせ」として、
命じた木曽・長良・揖斐の木曽三川の治水工事のこと。
これによって薩摩藩は財政面で壊滅的な被害を被り、
幕府への恨みをさらに募らせる。
名古屋出身の私は、宝暦の治水ののことを
小学校の社会見学で教えられてはいたが、
ここまで大きなドラマが含まれていることは、
この本を読むまで知らなかった。
宝暦の治水のドラマは、第4巻にも続く。
今から楽しみだ。
2004年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
慌ただしいが、泣きポイントも豊富な巻である。物語を強引に絞れば流れは3つ。
ついに天下を手中に収めた徳川三代の日本征服政策。2巻で語られた、真面目一方の将軍秀忠と静の子・松平正之の物語。関が原から150年後、薩摩藩に課せられた木曾三川の治水工事=「宝暦治水」。
長じて会津藩初代藩主松平肥後守となった正之は、兄家光のもとで大老として徳川初期の政治に計り知れない功績を残す一方、一代で見事な藩を築き上げる。父秀忠との再会の場面では不覚にも「うるっ」ときてしまった。晩年になっても静を想い続ける秀忠の一途さと、あくまで謙虚な正之の挙措、そして二人のセリフがものすごくいい。ギャグが入っているのにそれが感動を倍加させる不思議。是非読んでみてほしい。「将軍家に忠誠を尽くせ」という母・静の願いと、正之の頑ななまでの父と兄への忠義こそが、230年の後の会津藩の悲劇につながる―――ということで、1、2巻で描かれた関が原戦後処理の悲劇と合わせて、幕末に相見える雄藩が出揃ったことになる。ところがこのまま幕末へ飛んではいかない。4巻からはまた、長大な江戸時代が始まるのだ。この先も非常に面白いのだが、ようやくこの3巻までで、幕末への布石は押さえられたといえる。
ラスト3分の1は、幕府の猛烈な薩摩苛め「宝暦治水伝」前編。この「宝暦治水伝」は、元は別の媒体に掲載され、潮出版社版の最終巻に「外伝」として収録されたもので、ワイド版では、本来の時系列通りの場所に挿入された。後編は4巻冒頭に収録されている。
これはもう、凄まじいことになっている、としか言いようがない。そういえばギャグが全くない。4巻を開く手が震えること間違いなし。
ついに天下を手中に収めた徳川三代の日本征服政策。2巻で語られた、真面目一方の将軍秀忠と静の子・松平正之の物語。関が原から150年後、薩摩藩に課せられた木曾三川の治水工事=「宝暦治水」。
長じて会津藩初代藩主松平肥後守となった正之は、兄家光のもとで大老として徳川初期の政治に計り知れない功績を残す一方、一代で見事な藩を築き上げる。父秀忠との再会の場面では不覚にも「うるっ」ときてしまった。晩年になっても静を想い続ける秀忠の一途さと、あくまで謙虚な正之の挙措、そして二人のセリフがものすごくいい。ギャグが入っているのにそれが感動を倍加させる不思議。是非読んでみてほしい。「将軍家に忠誠を尽くせ」という母・静の願いと、正之の頑ななまでの父と兄への忠義こそが、230年の後の会津藩の悲劇につながる―――ということで、1、2巻で描かれた関が原戦後処理の悲劇と合わせて、幕末に相見える雄藩が出揃ったことになる。ところがこのまま幕末へ飛んではいかない。4巻からはまた、長大な江戸時代が始まるのだ。この先も非常に面白いのだが、ようやくこの3巻までで、幕末への布石は押さえられたといえる。
ラスト3分の1は、幕府の猛烈な薩摩苛め「宝暦治水伝」前編。この「宝暦治水伝」は、元は別の媒体に掲載され、潮出版社版の最終巻に「外伝」として収録されたもので、ワイド版では、本来の時系列通りの場所に挿入された。後編は4巻冒頭に収録されている。
これはもう、凄まじいことになっている、としか言いようがない。そういえばギャグが全くない。4巻を開く手が震えること間違いなし。
2009年7月10日に日本でレビュー済み
家康の孫の代に家康が生きていれば弾圧していたであろう
「尊王史観」が孫・光圀によって芽を出し始める。
その他、会津藩の誕生など幕末ドラマにむけての
伏線が張られて行く。
また、徳川による支配体制が固まって行く過程で、
これまでの日本人には決してなかったヒクツな
人間が作り上げられていくこととなった点を指摘。
「上は中をおさえ 中は下ににらみをきかし、
下はそれ以下をさげすんで不満を解消する・・・」
宝暦治水伝がスタートするが、幕府の役人の「役人」ぶりは
すさまじく、もはや「武士」ではない。
「尊王史観」が孫・光圀によって芽を出し始める。
その他、会津藩の誕生など幕末ドラマにむけての
伏線が張られて行く。
また、徳川による支配体制が固まって行く過程で、
これまでの日本人には決してなかったヒクツな
人間が作り上げられていくこととなった点を指摘。
「上は中をおさえ 中は下ににらみをきかし、
下はそれ以下をさげすんで不満を解消する・・・」
宝暦治水伝がスタートするが、幕府の役人の「役人」ぶりは
すさまじく、もはや「武士」ではない。
2008年8月14日に日本でレビュー済み
ついに紅蓮の炎の中、豊臣家は大阪城とともに消え去り、徳川家の支配が確立する。前半では保科正之、徳川光圀、赤穂浪士といったエピソードがやや忙しく展開する。ここで幕末に至る基本的な伏線が張られる。
そしてハイライトシーンとなる宝暦治水伝に胸打たれない人などいるだろうか。これぞ武士の生きざま、死にざまである。今日でも岐阜県海津市と鹿児島県霧島市は教員の人事交流が行われているとのことである。
そしてハイライトシーンとなる宝暦治水伝に胸打たれない人などいるだろうか。これぞ武士の生きざま、死にざまである。今日でも岐阜県海津市と鹿児島県霧島市は教員の人事交流が行われているとのことである。