増刊26話『クロスアングル』、第302話『覚醒 クーデターの謎』、第304話『シベリアの汽笛』収録。
『クロスアングル』
ゴルゴ13を狙う者として、スキャンダルスクープ専門のカメラマンが登場する。
ただし、狙うといっても、命を奪う訳ではない。狙撃シーンを写真に撮ろうという訳だ。
まあ、裏社会に生きるゴルゴにとって、その仕事姿を写真に撮られ、公表されることは、命を取られることに等しいが。
そのカメラマンが言うように、『狙撃』とスクープ写真の『撮影』とは、使う物が『ライフル』であるか、『カメラ』であるかの違いだけで、共通点が多い。
なるほど、そういう意味ではこのカメラマンは強敵かも知れない。
しかし、当然のように、勝つのはゴルゴである。それがお約束。完璧に見えるカメラマンのプランを、どうやってゴルゴが上回るのか、それが見ものだ。
『覚醒 クーデターの謎』
歴史的事実の裏で、ゴルゴ13が何らかの役割（至極重要な役割である場合が多い）を担っていた、という話のひとつ。
1991年８月に、旧ソ連で起こったクーデターに題材をとっている。
一見無関係に登場するゴルゴ13。彼の役割は一体何か？ ミステリー仕立てで、その謎は最後に明かされる。
『シベリアの汽笛』
日本が舞台であるが、その舞台となっている都市を示す表現は、『日本 東京』ではなく、『トウキョウ ジャパン』である。
海外の都市と同じ表現方法であるところに、拘りを感じる。
しかし、このマンガに登場する日本人、あるいは日本が、多くの場合、あまりいいイメージで描かれていないと感じるのは、私の贔屓目の裏返しだろうか？
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