同じ全日本民主医療機関連合会、いわゆる民医連の医療機関に勤務しています。
何度読んでも涙なしには読めません。こんな患者に寄り添う医療を私も目指したい。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
笑って死ねる病院 (ワニブックスPLUS新書 6) 新書 – 2009/10/8
テレビ金沢 編
(著)
まもなく放送40周年を迎える『NNNドキュメント』(日本テレビ系)から、過去の名作が新書として甦る!!第一弾は終末期患者の“最後の願い”を叶えようとする病院を舞台にした『笑って死ねる病院』。「桜を眺めたい」「もう一度家に帰りたい」「カラオケに行きたい」…。死期が迫っている患者に宣告したとき、家族はどんなことをし、病院は何をしてあげられるのか?今あらためて日本の医療のあり方を考える!
- ISBN-104847065026
- ISBN-13978-4847065026
- 出版社ワニブックス
- 発売日2009/10/8
- 言語日本語
- 本の長さ205ページ
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : ワニブックス (2009/10/8)
- 発売日 : 2009/10/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 4847065026
- ISBN-13 : 978-4847065026
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,243,321位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 352位ワニブックスPLUS新書
- - 162,377位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
7グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台である城北病院は、徹底した節約と地元住民から成る「友の会」からのカンパによりベッド差額代なしで運営している非常に珍しい病院である。
また、患者の生命予後について隠さず告知し、告知する限りは患者の希望をできるだけ尊重するという姿勢を貫いている。この「患者の希望を尊重」する為に活躍しているのが外出などにボランティアで付き添ってくれる医師、看護師、理学療法士や医学生である。
余命いくばくもない患者の希望をかなえてあげることは、心情からすれば自然のことであるが、これが普通の病院ではできない。何故だろう?きっと「普通の病院」のスタッフはそれは「仕事=Duty」であり、それ以上のものではないのだろう。(当然城北病院のスタッフにもそういう人はいるに違いないと思う。)
城北病院のボランティアの方々は「死を思った時、人は生き始める」と、医療者としてではなく、一人の人間として知っているのではないだろうか。これを知って、感じるだけでなく、実際に行動しているところに医療をこえた医療を見た気がした。
できれば、このボランティアである医療者側の心情にもっと踏み込んだ続編を読んでみたい。
また、患者の生命予後について隠さず告知し、告知する限りは患者の希望をできるだけ尊重するという姿勢を貫いている。この「患者の希望を尊重」する為に活躍しているのが外出などにボランティアで付き添ってくれる医師、看護師、理学療法士や医学生である。
余命いくばくもない患者の希望をかなえてあげることは、心情からすれば自然のことであるが、これが普通の病院ではできない。何故だろう?きっと「普通の病院」のスタッフはそれは「仕事=Duty」であり、それ以上のものではないのだろう。(当然城北病院のスタッフにもそういう人はいるに違いないと思う。)
城北病院のボランティアの方々は「死を思った時、人は生き始める」と、医療者としてではなく、一人の人間として知っているのではないだろうか。これを知って、感じるだけでなく、実際に行動しているところに医療をこえた医療を見た気がした。
できれば、このボランティアである医療者側の心情にもっと踏み込んだ続編を読んでみたい。
2011年9月22日に日本でレビュー済み
「患者が喜ぶことをしたい」という一身で、病院全体で患者がやりたいことを無償でサポートする城北病院の姿勢に感動した。
医療技術の進化により寿命が延びた現代社会において、今後はいかに病気にかかった患者のQOL(生活の質)を高めていくかが重要視されてくるが、病気を治すことだけが医療者の役割ではな。治せない病気でも患者に満足してもらい患者が喜ぶ姿を見ることで、医療者も目的意識をもってやっていける。城北病院が取り組んでいる活動はQOLを高めるための答えの1つだと思う。
一方、病院経営は決して楽ではなく、一人の患者にどれだけの対応をすべきか、赤字になる長期入院患者をどこまで受け入れるのか、どうやって患者、医療者双方のモチベーションを保つか等悩みは尽きない。
そんな中で、「患者の望みを実現できるよう何ができるかを常に考えながら患者やその家族と一緒に歩んでいくスタンス」は本当に素晴らしいと思った。自分が入院することになったら、こんな病院に入院したい。
医療技術の進化により寿命が延びた現代社会において、今後はいかに病気にかかった患者のQOL(生活の質)を高めていくかが重要視されてくるが、病気を治すことだけが医療者の役割ではな。治せない病気でも患者に満足してもらい患者が喜ぶ姿を見ることで、医療者も目的意識をもってやっていける。城北病院が取り組んでいる活動はQOLを高めるための答えの1つだと思う。
一方、病院経営は決して楽ではなく、一人の患者にどれだけの対応をすべきか、赤字になる長期入院患者をどこまで受け入れるのか、どうやって患者、医療者双方のモチベーションを保つか等悩みは尽きない。
そんな中で、「患者の望みを実現できるよう何ができるかを常に考えながら患者やその家族と一緒に歩んでいくスタンス」は本当に素晴らしいと思った。自分が入院することになったら、こんな病院に入院したい。
2010年1月18日に日本でレビュー済み
私は看護師の立場でこの本を読みました。
普段の仕事だけでもギリギリ手一杯のはずの勤務医のボランティア。休みの日にボランティアとして参加するスタッフ。みんな、患者さんの笑顔が見られることが、何よりのご褒美と思っているスタッフ。
こんな病院で私も働きたい、と強く感じさせられました。
一つ一つの事例が、容易に頭の中で画像として描くことができるくらい、身近に感じる事が可能な文章でした。
自分が末期癌で、余命を告げられた後、どんな風に過ごしたいか…。そんな風に選択可能な病院って、日本中にいくつあるのでしょう?そしてそんな場所を最初から選んで入院することができるでしょうか?
この話を公に出していただいて、お話を読ませて頂けたことに、深く感謝したいです。
普段の仕事だけでもギリギリ手一杯のはずの勤務医のボランティア。休みの日にボランティアとして参加するスタッフ。みんな、患者さんの笑顔が見られることが、何よりのご褒美と思っているスタッフ。
こんな病院で私も働きたい、と強く感じさせられました。
一つ一つの事例が、容易に頭の中で画像として描くことができるくらい、身近に感じる事が可能な文章でした。
自分が末期癌で、余命を告げられた後、どんな風に過ごしたいか…。そんな風に選択可能な病院って、日本中にいくつあるのでしょう?そしてそんな場所を最初から選んで入院することができるでしょうか?
この話を公に出していただいて、お話を読ませて頂けたことに、深く感謝したいです。
2009年11月14日に日本でレビュー済み
死は生きているモノが必ず直面するステップだ。
だけど、ふだんの私たちはたぶん、意識的に忘れて生きているんだろう。しかしそれが病によってつきつけられ、カウントダウンがはじまった時の心境はどうだろう?
死んだらどうなのかは誰からも聞けないし、自分がなぜこの世に存在してきたか、なんてことも考えるに違いない。いやその前に…弱った者が生きにくいこの国のこと、闘病の間の収入や医療費や居場所はどうする? なんて不安が押し寄せてくるのだろうか。
この「笑って死ねる病院」の医師や看護師、スタッフたちは、そういう患者にどこまでも寄り添おうと、とりくんでいる。
差額ベッド料はとらないし、普通の医者なら許さないような病状でも本人が望めば、ボランティアで出動した病院職員の見守りを受けながら外出する。経営はたいへんだけど、そのつじつまあわせには患者さんたちを巻き込まない。エラい人たちも優遇は望まず、院長なんかは倉庫みたいな部屋でニコニコしている。
損得勘定なしの医療姿勢には、感動さえ覚える。こんな病院があったのか、こんな集団がいるのか…。
そしてそんな彼らに見守られて人生の最終章を終える6人の患者たちは、死を迎える人ではなく、最期までその人らしく生き抜いた人たちとして、読む者の目に生き生きと映る。
「良かったね」と患者さんたちに思わず心の中で声をかけながら、通勤電車の中で、こみあげる涙の処理に困った。
それだけは 本当に本当にご注意を。
だけど、ふだんの私たちはたぶん、意識的に忘れて生きているんだろう。しかしそれが病によってつきつけられ、カウントダウンがはじまった時の心境はどうだろう?
死んだらどうなのかは誰からも聞けないし、自分がなぜこの世に存在してきたか、なんてことも考えるに違いない。いやその前に…弱った者が生きにくいこの国のこと、闘病の間の収入や医療費や居場所はどうする? なんて不安が押し寄せてくるのだろうか。
この「笑って死ねる病院」の医師や看護師、スタッフたちは、そういう患者にどこまでも寄り添おうと、とりくんでいる。
差額ベッド料はとらないし、普通の医者なら許さないような病状でも本人が望めば、ボランティアで出動した病院職員の見守りを受けながら外出する。経営はたいへんだけど、そのつじつまあわせには患者さんたちを巻き込まない。エラい人たちも優遇は望まず、院長なんかは倉庫みたいな部屋でニコニコしている。
損得勘定なしの医療姿勢には、感動さえ覚える。こんな病院があったのか、こんな集団がいるのか…。
そしてそんな彼らに見守られて人生の最終章を終える6人の患者たちは、死を迎える人ではなく、最期までその人らしく生き抜いた人たちとして、読む者の目に生き生きと映る。
「良かったね」と患者さんたちに思わず心の中で声をかけながら、通勤電車の中で、こみあげる涙の処理に困った。
それだけは 本当に本当にご注意を。
2009年10月10日に日本でレビュー済み
テレビ金沢で取材を基に纏めた本です。病気で入院してあと一週間しか生きられないとしたらあなたは何をしたいですか。
パチンコをしたい、自分の家の布団に寝たい、子供の結婚式に出たい、そんな患者の希望をボランティアで叶えてくれる病院があります。
石川県金沢市にある病院は、個室が必要な患者には、差額ベット代も取らずに個室を提供しているそうです。
動き回って困るからと言ってベットに縛り付ける病院と、ナースコールを何度押されても何度でも対応する病院があればあなたはどちらを選びますか。
自分の人生を終わるときにどこで迎えるか考えさせられる一冊です。
パチンコをしたい、自分の家の布団に寝たい、子供の結婚式に出たい、そんな患者の希望をボランティアで叶えてくれる病院があります。
石川県金沢市にある病院は、個室が必要な患者には、差額ベット代も取らずに個室を提供しているそうです。
動き回って困るからと言ってベットに縛り付ける病院と、ナースコールを何度押されても何度でも対応する病院があればあなたはどちらを選びますか。
自分の人生を終わるときにどこで迎えるか考えさせられる一冊です。
2009年12月20日に日本でレビュー済み
この本はある集会で人に薦められて買って読んだ。その人は「何度も涙した」といっていたが、感情の起伏がちいさくなっている自分は涙は出ないだろうと思って読んだが・・・、でも本当だった。電車の中で涙をこらえるのが辛かった。
終末期の問題を扱っているが難しい理屈は書いてない。また、日本の病院経営は差額ベット代を取っても赤字の病院ばかりだという。しかし、そんな現状を描く政治的な本でもない。「患者さんの笑顔を見るのが何よりうれしい」という医師やスタッフの想いが医療の本質、あるべき姿なんだと感じさせてくれた。そこに涙した。
そして、終末期に不採算覚悟で患者本位の医療を実践している病院とそのスタッフ達にエールを送りたいと思った。そこで私は、城北病院と同じように頑張っている地元の医療生協に早速電話をして、出資金の申し出をした。出資金は利息はつかないが、返ってくるお金だ。今すぐ使う予定のないお金は誰でも普通は銀行に預金していると思う。銀行に預金しても今はほとんど利息がつかないだけではない。確か田中優さんという人の話をネットで読んだが、私達の預金でアメリカの国債が買われ、日本がアメリカ国債を買い支えているおかげでアメリカはイラク戦争やアフガニスタン侵略なんかができるという関係があるそうだ。このことがずっと気になって、どうしようかと迷っていたので、これだと思った。銀行預金よりもずっと生きた使い道として出資金はグッドアイデアだと思う。皆さんもいかがですか。
この本はほんとにお薦めです。
終末期の問題を扱っているが難しい理屈は書いてない。また、日本の病院経営は差額ベット代を取っても赤字の病院ばかりだという。しかし、そんな現状を描く政治的な本でもない。「患者さんの笑顔を見るのが何よりうれしい」という医師やスタッフの想いが医療の本質、あるべき姿なんだと感じさせてくれた。そこに涙した。
そして、終末期に不採算覚悟で患者本位の医療を実践している病院とそのスタッフ達にエールを送りたいと思った。そこで私は、城北病院と同じように頑張っている地元の医療生協に早速電話をして、出資金の申し出をした。出資金は利息はつかないが、返ってくるお金だ。今すぐ使う予定のないお金は誰でも普通は銀行に預金していると思う。銀行に預金しても今はほとんど利息がつかないだけではない。確か田中優さんという人の話をネットで読んだが、私達の預金でアメリカの国債が買われ、日本がアメリカ国債を買い支えているおかげでアメリカはイラク戦争やアフガニスタン侵略なんかができるという関係があるそうだ。このことがずっと気になって、どうしようかと迷っていたので、これだと思った。銀行預金よりもずっと生きた使い道として出資金はグッドアイデアだと思う。皆さんもいかがですか。
この本はほんとにお薦めです。