今年翻訳されたイランの絵本ですが、原書は約20年以上も前に出版されてるんですね。
この時差が、日本とイランとの文化的な距離なのでしょうか。
(星の光でいえば約20光年分ということになる)
描かれているのは、アフマドという男の子の留守番。
子どもの留守番が絵本のテーマなるという点では、イランでもいっしょなんですね。
留守のおかあさんに代わって、赤ちゃんにミルクをあげようとするアフマド。
寝たきりのおばあちゃんへの気配りや、お兄ちゃんとしてちょっと背伸びした
役割を演じようとするアフマドの気持ちが実にきめ細かく描かれています。
切り絵によってシンプルに表現された黒髪のアフマドからは、アジア系の
仲間としての親しみが感じられるともに、色や柄の使い方からほのかに異国情緒も
伝わってきました。
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アフマドのおるすばん (詩の国イランの絵本 3) 単行本 – 2006/5/19
210mm×210mm 32ページ フルカラー
小野 明・シリーズ監修
おかあさんは買い物。おばあちゃんはお昼寝。
赤ちゃんのサーラーも ベッドで眠っています。
アフマドはおるすばんです。
なにをしようかなあ。
サーラーが起きました。
そうだ、サーラーに いいことをしてあげよう。
「この絵本には、子どもの純粋な気持ちが良くでているなって思いました。
そしてつくづくわかったのは、世界中どの国も子どもとママの関係は同じだってこと。/平野レミ」
お兄ちゃんになったばかりのアフマドくんの、おるすばん中におきた小さな事件。
のんびりと絵を描いていたアフマドくんが、妹にあることをしてあげようと思いついたところから、物語はおだやかに、けれどハラハラさせつつ展開します。
小さなこどもにとって長くて心細い、おるすばんの時間。
行動のひとつひとつにあれこれ迷う心の内が丁寧に描かれているので、その切実さは胸にせまります。
(テレビ番組「はじめてのおつかい」を見たことのある方ならわかる、あの感じです!)
ひとり奮闘している小さなお兄ちゃん、お姉ちゃんをそっと勇気づけられる絵本です。
可愛い切り絵で描かれる小さな兄妹の日常は、色使いもすてきです。(きっとイランの印象が変わりますよ..!)お母さんやおばあちゃんのチャードルの柄、紅茶を入れるサモワールなど、この絵本でしか出会えない光景に、子供達も興味しんしん、世界の広さを感じるかも?知れませんね。
さて、やさしい気持ちからしてしまったアフマドくんのあやまちに、アフマドくんのママはどんな風に接するのでしょう?
是非お手元で、ドキドキしながらみてみてください。
わくわくしながら ほにゅうびんに ふたをして、
サーラーのところに いきました。
アフマドは おもいました。
「おかあさんが かえってきたら、きっとすごく よろこぶだろうな。
だって、ぼく とっても りっぱな おにいちゃん。...」
(P17より)
アフマドは、おかあさんの わらいがおと はなしかたを、
いっしょうけんめい まねしながら、こう いいました。
「こっちみて、サーラーちゃん……ほおら、ママが かえってくるまで、
ぼくが こうちゃを あげますよ。」
そうして アフマドは、サーラーに ほにゅうびんを みせました。
これは、おかあさんが いつも やっていること。
こうすると、サーラーは口をあけるのです。
でも、サーラーは、おかあさんには 口をあけても、
アフマドに 口をあけるつもりはないようでした。
(P18より)
小野 明・シリーズ監修
おかあさんは買い物。おばあちゃんはお昼寝。
赤ちゃんのサーラーも ベッドで眠っています。
アフマドはおるすばんです。
なにをしようかなあ。
サーラーが起きました。
そうだ、サーラーに いいことをしてあげよう。
「この絵本には、子どもの純粋な気持ちが良くでているなって思いました。
そしてつくづくわかったのは、世界中どの国も子どもとママの関係は同じだってこと。/平野レミ」
お兄ちゃんになったばかりのアフマドくんの、おるすばん中におきた小さな事件。
のんびりと絵を描いていたアフマドくんが、妹にあることをしてあげようと思いついたところから、物語はおだやかに、けれどハラハラさせつつ展開します。
小さなこどもにとって長くて心細い、おるすばんの時間。
行動のひとつひとつにあれこれ迷う心の内が丁寧に描かれているので、その切実さは胸にせまります。
(テレビ番組「はじめてのおつかい」を見たことのある方ならわかる、あの感じです!)
ひとり奮闘している小さなお兄ちゃん、お姉ちゃんをそっと勇気づけられる絵本です。
可愛い切り絵で描かれる小さな兄妹の日常は、色使いもすてきです。(きっとイランの印象が変わりますよ..!)お母さんやおばあちゃんのチャードルの柄、紅茶を入れるサモワールなど、この絵本でしか出会えない光景に、子供達も興味しんしん、世界の広さを感じるかも?知れませんね。
さて、やさしい気持ちからしてしまったアフマドくんのあやまちに、アフマドくんのママはどんな風に接するのでしょう?
是非お手元で、ドキドキしながらみてみてください。
わくわくしながら ほにゅうびんに ふたをして、
サーラーのところに いきました。
アフマドは おもいました。
「おかあさんが かえってきたら、きっとすごく よろこぶだろうな。
だって、ぼく とっても りっぱな おにいちゃん。...」
(P17より)
アフマドは、おかあさんの わらいがおと はなしかたを、
いっしょうけんめい まねしながら、こう いいました。
「こっちみて、サーラーちゃん……ほおら、ママが かえってくるまで、
ぼくが こうちゃを あげますよ。」
そうして アフマドは、サーラーに ほにゅうびんを みせました。
これは、おかあさんが いつも やっていること。
こうすると、サーラーは口をあけるのです。
でも、サーラーは、おかあさんには 口をあけても、
アフマドに 口をあけるつもりはないようでした。
(P18より)
- 本の長さ1ページ
- 言語日本語
- 出版社ブルースインターアクションズ
- 発売日2006/5/19
- ISBN-104860201655
- ISBN-13978-4860201654
登録情報
- 出版社 : ブルースインターアクションズ (2006/5/19)
- 発売日 : 2006/5/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 1ページ
- ISBN-10 : 4860201655
- ISBN-13 : 978-4860201654
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