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ジョン・コルトレーン 私は聖者になりたい (P-Vine BOOks) 単行本 – 2008/9/2
NYタイムズの気鋭ジャズ批評家によるコルトレーン伝最高峰!
「ああ、あいつはそんなに吹けないよ」とわたしは言った。コルトレーンがわたしを見つめたので、わたしは繰り返した。「あいつの演奏はたいしたことはないよ」ってね。 時間がきて、わたしたちはステージに向かった。ステージに出た彼は、真っ先に「ヘイ、上がってこいよ」とライトに声をかけた。 そのセットが終わったあと、楽屋で彼はわたしが生涯忘れないことを言った。「どんな演奏をするやつでもかまわない。音楽に真剣に取り組んでいるかぎり、そこにはかならず耳を傾けさせるものがある。たったひとつの音符、たったひとつのサウンドかもしれないが、好ましく思うところがあるはずだ」
(本文より:ラシッド・アリの貴重な証言。コルトレーンにフランク・ライトについてどう思うかと訊ねられて。1966年)
・パブリッシャーズ・ウィークリー最優秀ノンフィクション賞受賞(2007年)
・全米批評家協会(NBCC)賞ノミネート(2008年)
「ああ、あいつはそんなに吹けないよ」とわたしは言った。コルトレーンがわたしを見つめたので、わたしは繰り返した。「あいつの演奏はたいしたことはないよ」ってね。 時間がきて、わたしたちはステージに向かった。ステージに出た彼は、真っ先に「ヘイ、上がってこいよ」とライトに声をかけた。 そのセットが終わったあと、楽屋で彼はわたしが生涯忘れないことを言った。「どんな演奏をするやつでもかまわない。音楽に真剣に取り組んでいるかぎり、そこにはかならず耳を傾けさせるものがある。たったひとつの音符、たったひとつのサウンドかもしれないが、好ましく思うところがあるはずだ」
(本文より:ラシッド・アリの貴重な証言。コルトレーンにフランク・ライトについてどう思うかと訊ねられて。1966年)
・パブリッシャーズ・ウィークリー最優秀ノンフィクション賞受賞(2007年)
・全米批評家協会(NBCC)賞ノミネート(2008年)
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社スペースシャワーネットワーク
- 発売日2008/9/2
- ISBN-10486020283X
- ISBN-13978-4860202835
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商品の説明
著者について
■著者略歴
ベン•ラトリフ Ben Ratliff
1996年からニューヨーク•タイムズ紙に寄稿しているジャズ評論家。マンハッタンに、妻と2人の息子とともに住んでいる。著書に『New York Times Essential Library: Jazz』(2002年)がある。
■訳者略歴
川嶋文丸 かわしま ふみまる
1947年札幌生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。レコード会社BMGに勤務し、ジャズの制作など主に洋楽の仕事に携わったのち、レコード•レーベル「カプリネット」を設立、同時にCDの企画、執筆•翻訳活動に従事する。訳書に『クリフォード•ブラウン 天才トランペッターの生涯』(ニック•カタラーノ著、音楽之友社2003年=ミュージック•ペンクラブ賞最優秀出版物賞受賞)、『ジョン•コルトレーン 「至上の愛」の真実』(アシュリー•カーン著、音楽之友社2006年)がある。
ベン•ラトリフ Ben Ratliff
1996年からニューヨーク•タイムズ紙に寄稿しているジャズ評論家。マンハッタンに、妻と2人の息子とともに住んでいる。著書に『New York Times Essential Library: Jazz』(2002年)がある。
■訳者略歴
川嶋文丸 かわしま ふみまる
1947年札幌生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。レコード会社BMGに勤務し、ジャズの制作など主に洋楽の仕事に携わったのち、レコード•レーベル「カプリネット」を設立、同時にCDの企画、執筆•翻訳活動に従事する。訳書に『クリフォード•ブラウン 天才トランペッターの生涯』(ニック•カタラーノ著、音楽之友社2003年=ミュージック•ペンクラブ賞最優秀出版物賞受賞)、『ジョン•コルトレーン 「至上の愛」の真実』(アシュリー•カーン著、音楽之友社2006年)がある。
登録情報
- 出版社 : スペースシャワーネットワーク (2008/9/2)
- 発売日 : 2008/9/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 486020283X
- ISBN-13 : 978-4860202835
- Amazon 売れ筋ランキング: - 853,406位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 404位ジャズ
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コルトレーンの音楽性とその変性を追求しつくしてあるのです。それは、衡平であり、冷静です。しかし、コルトレーンへの敬意が時折匂いたつようで、詩的で美しいと感じた。ジョンコルトレーンは、私が、思っていてような人物だった。音楽と人物像とが重なってぶれない。やはり尊敬します。
2014年11月14日に日本でレビュー済み
「自分がすんでいる世界におおきな違和感をいだいていたこの男には常に創造的な衝動があった。のちに彼が糧(かて)を与えることになる社会にとって彼は落伍者、欠陥人間、できそこないだった。こういう人間は多くの場合、途方もない個人的悲劇を耐え忍ぶ運命にある」
と、コルトレーンがゴッホについて書いてる。
もちろんこれは(部分的には)コルトレーン自身について語ってる言葉なんだろう。
2008年の発売当時になぜか買って読んで「なんかつまんない」と思ったキリで、今日読み返した。
上記のような発言・執筆内容やエピソードに満ち溢れてるが、やはり面白くない。
でも、まあ、言うべきことは言ってる。たとえば、
「バッハやビリーホリデイの音楽は既存の情感に響くが、コルトレーンの音楽は聴衆に自分を変革することを要求する」
とか。
しかし、この要約ですら本当は怪しい。
バッハやビリーホリデイも大きな音でじっくり聴きこんでみれば、あるいは自分で演奏してみれば自分が変わっていくことはありうるし、そもそも芸術全般の機能がそうゆうものであり、コルトレーンさんの音楽を特別視する理由は(客観的には)どこにもない。
そうゆう風に、掘り下げが足りないところがこの本のダメなところかもしれない。
でもまあ、ジョンさんの音楽については基本情報をだいたい押さえてあるんで、これで充分なのかも。
・・・・ジョンさんについては私生活と思想の変遷をあつかった方が話がはやいのかも。
と、コルトレーンがゴッホについて書いてる。
もちろんこれは(部分的には)コルトレーン自身について語ってる言葉なんだろう。
2008年の発売当時になぜか買って読んで「なんかつまんない」と思ったキリで、今日読み返した。
上記のような発言・執筆内容やエピソードに満ち溢れてるが、やはり面白くない。
でも、まあ、言うべきことは言ってる。たとえば、
「バッハやビリーホリデイの音楽は既存の情感に響くが、コルトレーンの音楽は聴衆に自分を変革することを要求する」
とか。
しかし、この要約ですら本当は怪しい。
バッハやビリーホリデイも大きな音でじっくり聴きこんでみれば、あるいは自分で演奏してみれば自分が変わっていくことはありうるし、そもそも芸術全般の機能がそうゆうものであり、コルトレーンさんの音楽を特別視する理由は(客観的には)どこにもない。
そうゆう風に、掘り下げが足りないところがこの本のダメなところかもしれない。
でもまあ、ジョンさんの音楽については基本情報をだいたい押さえてあるんで、これで充分なのかも。
・・・・ジョンさんについては私生活と思想の変遷をあつかった方が話がはやいのかも。
2012年11月26日に日本でレビュー済み
コルトレーンが1966年に来日した際に発した言葉をサブタイトルに冠した一冊。一部はコルトレーンの自伝、二部はジャズ史から見たコルトレーン評、という二部構成になっている。
著者はニューヨークタイムズに寄稿している批評家。コルトレーンの行動や逸話に関してはほとんど既知のものしか載せていないが、ファンとしての視点でなく、等身大のコルトレーンを周辺人物と共に掘り下げていっている。また音楽的観点からの評論もおもしろい。
コルトレーンはもともと天才ではない。天賦の才能はなく、変人でもなく、繊細でか弱い純粋なサックス奏者である。マイルスのような強靱な哲学はないし、オーネット・コールマンのような実験精神もない。それでも共演者をうならせ、聴衆から神格化される存在になっていく。彼自身は自分と向き合っているだけなのに、世界中の人々を惹きつける何かがある。そのヒントが、本書によって少し解かれているような気がする。
著者はニューヨークタイムズに寄稿している批評家。コルトレーンの行動や逸話に関してはほとんど既知のものしか載せていないが、ファンとしての視点でなく、等身大のコルトレーンを周辺人物と共に掘り下げていっている。また音楽的観点からの評論もおもしろい。
コルトレーンはもともと天才ではない。天賦の才能はなく、変人でもなく、繊細でか弱い純粋なサックス奏者である。マイルスのような強靱な哲学はないし、オーネット・コールマンのような実験精神もない。それでも共演者をうならせ、聴衆から神格化される存在になっていく。彼自身は自分と向き合っているだけなのに、世界中の人々を惹きつける何かがある。そのヒントが、本書によって少し解かれているような気がする。