保坂享先生のご著書に引用されていた近藤先生の文書を読みたく、購入しました。
近藤先生の「ある中学校教師の成長過程」は期待通りの、読み応えのあるものでした。
教員の先生も、こうして悩み、迷いながら自分自身の教育や子どもとの関わり方のスタイルを見つけていくのだと思うと、勇気づけられました。
今泉博先生の「子どもの姿から教師のあり方を考える」は、何気なく読み始めたのですが、子どもの自主性を育てる授業を作るには、まず子どもが安心して、そして楽しく授業に参加できるクラスの雰囲気を作っていくことであるという主張が一貫しているように思われました。
今泉先生の他のご著書も読んでみたく、調べてみると今は大学の先生になられているのですね。
こちらの本を読んでみて、改めて、教育相談とは子どもとの「対話」から始まるのであり、その「対話」を続けていくことなのだと思いました。小手先の知識やテクニックでなんとかなるものではなく。出版は2003年とやや古いですが、現代の学校現場においても重要な知が詰め込まれている本だと思います。
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学校教育を変える制度論 ペーパーバック – 2003/8/1
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社万葉舎
- 発売日2003/8/1
- ISBN-104860500083
- ISBN-13978-4860500085
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
教育改革には、教育だけでなく様々な組織や制度の問題のそれぞれの現場での洗い直しが必要である。フランスの制度論運動を紹介しながら、硬い制度から柔らかい制度への移行を提示し、リスクとその対応を具体的に論じる。
著者について
三脇 康生 (編者)
昭和38年生まれ。精神科医(滋賀県・湘南病院)。名古屋芸術大学短期大学部助教授。
昭和38年生まれ。精神科医(滋賀県・湘南病院)。名古屋芸術大学短期大学部助教授。
岡田 敬司 (編者)
昭和23年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。
佐藤 学 (編者)
昭和26年生まれ。東京大学大学院教育学研究科教授。
近藤 邦夫
昭和17年生まれ。東京大学名誉教授。
今泉 博
昭和24年生まれ。東京都練馬区立光が丘第三小学校教諭。
丸山 明
昭和43年生まれ。近畿大学付属小学校・中学校・高等学校カウンセラー。京都大学大学院人間・環境学研究科研修員。
登録情報
- 出版社 : 万葉舎 (2003/8/1)
- 発売日 : 2003/8/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 284ページ
- ISBN-10 : 4860500083
- ISBN-13 : 978-4860500085
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,537,730位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 539位カウンセリング(学校教育)
- - 6,154位教育学 (本)
- - 34,853位教育学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月15日に日本でレビュー済み
この本では、役割からズレることが提案されています。ズレて不真面目になれという訳ではなく、先生という役割、医者、生徒、患者、そこから少しズレると、他の見方をもてる可能性があります、真に、出会うとは、そういう話であるようです。望むべきは、単に、平たい構造でなく、むしろそれぞれの役割のもつ垂直構造の見直しなのだろうと思います。この見直しに給与は直接に支払われることはありませんが、このただ働きは、喜びを伴うと思います。今の時代、他人の気持ちがわからない、とアスペと名指されて当事者化されて助かることもあるかもしれないですが、しかし、元を正せば、役割、制度にちょっとしたズレがユーモアを伴って存在すれば、病理にしなくても済む問題も多く存在しているという指摘をこの本はしています。この時期から、どんどん方向は反対を向いて、自閉症領域がどんどん拡散して、過剰にターゲットにされている。そういう荒涼とした雰囲気があります。精神科医も、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの人も、社会が期待している役割から「少し」外れられるために是非読んでください。今、自閉症スペクトラムの方を支援している方に読んでほしい。学校に、少しだけ変わってもらえるために、医者も心理士もそーシャルワーカー「少し」枠からズレて、役割から降りている自分も逃げずに見せることができれば、一番、子どもが生き返ってくるのだと思います。100パーセントただしいことを言う専門職しかないと子どもが潰れてしまいます。精神科病院もおなじことだと思います。ズレから共有できるものがあるかもしれない、そこでなにかが出会うこともあうかもしれない。そういうことだろうと思います。正規雇用と非正規雇用の両方とも、苦しい時代を、予言しています。今から、読んでみたいと思いました。