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社会を読み解く数学 単行本(ソフトカバー) – 2009/3/5

4.1 5つ星のうち4.1 7個の評価

社会を見渡すと実に多くの事象が数学で説明することができます。数学を通して社会を眺めてみると今まで気付かなかったことが見えてくることもあります。本書では現実の世界を数学を用いて読み解いていくことで、抽象的な数学理論を具体的に理解することができます。
学習分野は逆説、論理、統計、確率、幾何、代数、比例、ゲーム理論など多岐に渡る。とにかく読みやすいので数学の知識が少なくても、パレート原理、ブール代数、コースの定理、ナッシュ均衡点など数学の用語も自然に理解できてしまう。ヴィトゲンスタイン、フォン・ノイマンなど数学者にも自然と興味がわいてきます。
数学のみならず社会学、経済学、政治学などに関心がある方にとっても興味深い1冊です。
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商品の説明

著者について

1942年東京生まれ。東大卒、スタンフォード大学大学院博士号取得。旧文部省統計数理研究所入所、エール大学政治学部客員研究員、東京大学教養学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授。東大を定年退官した後、上智大学外国語教授を経て、2008年から聖学院大学大学院政治政策学研究科教授。
著書『計量社会科学』(東京大学出版会)、『わかりやすい統計学』(丸善)、『意思決定の基礎』(朝倉書店)、『社会を読みとく数理トレーニング』(東京大学出版会)、『入門確率過程』(東京図書)、『入門ベイズ統計』 (東京図書)、『数学の基本やりなおしテキスト』(共著/ベレ出版)ほか。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ベレ出版 (2009/3/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/3/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 230ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4860642201
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4860642204
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 7個の評価

著者について

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松原 望
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年2月17日に日本でレビュー済み
1章で扱っている内容は,みんなが納得できる多数決の方法は2択であるという事.民主主義が成立しないということではなく.多数候補がある多数決は注意が必要.一人だけを投票するだけでなく順位付けなども記載すればより民意を反映できる.という事だと思った.これは,前にスウガクって、なんの役に立ちますか?という本(1章仕事の場で役立つスウガクの技:多数決なのに「多数の意見ではない」?)で読んだことがあったが,初めて知ると結構驚く内容である.この中で,パレート原理やパレート最適,アローの定理が説明される.
2章は,功利主義の批判である.政策を決めるのは以下の様に考えるとわかりやすい.国民の利益が増加をより少ない税金の投入で実現するという事を目標に行うというような内容である.こう定義すれば,命にかかわるなど別の優先順位もあるが,一般的に税金投入あたりの国民の利益が大きいものから投資すればよいとなり,判断や納得性が高い.では国民の利益を計算できるかと言う話である.例えば道を作ることで交通の便が良くなり,これによって輸送費が下がるなど計算できる面があるが,本文で述べられるとおり,すべての面で考える社会厚生関数という物は各人の主観を数値化する必要があるため計算できない.この1,2章では政治を数学した場合についてが述べられている.そして言葉としての数学に載せることができるが,簡単な解決は困難ということが分かる.
3,4章は哲学の話しを通して論理学を学ぶという形になっている.また,古代の哲学は幾何学と密接に関係があったため幾何学にも触れている.
5,6章は再び政治の話しとして,1票の格差や,支持率調査を取り上げ統計的な考え方を取り上げている.また2大政党で無い場合小数の第3党が実権を握ってしまうことや(くっついた側から引き抜きなどもあり得るのでそんなに単純では無いと思うが)独裁者と全体主義に話しが進みます.この中で,"独裁者は明らかに社会主義に反するから・・・"とある次のページの独裁者と呼ばれた11人のうちスターリンとブレジネフともにソビエト社会主義共和国連邦の代表が2名もは行っているのは皮肉でしょうか・・・
7~9章は経済学に話しを移し実害と経済的費用の適当な着地点をみつけるというコースの定理や囚人のジレンマなどで有名なゲームの理論の基礎,最近の投資法であるデリバティブなどを通してリスクやリスクヘッジの方法,相関係数を用いたポートフォリオの組み方などが説明されています.
最後の10章は格差とその評価方法の一つであるジニ係数を通して経済と政治が結びていること,豊かさに人間開発(つまり,教育)が必要であることを説明されている.
文科系の学問である政治などでも数学で解析が行えることを示していて面白かった.読みやすいので比較的早く読めるのも良かったと思います.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年2月25日に日本でレビュー済み
人間世界は、利益を分配するために、帝政、王政、共和政、民主政と多くの政治支配体制を辿って来た。本書は、「社会を読み解く数学」の表題通り、「政治の出現」から始まり、社会の不平等な「格差を測る」で終わっている。著者は、平等な政治支配が存在すると誤解している我々読者へ、本書の冒頭で多くの紙面を割いて、「民主的決定は存在しない」と言う(アローの定理)を示し、現代の不平等な格差社会の原因を知らしめようとした。過去の偉大な数学者の理論を使いながら、幸福の計算、政治の論理パラドックス、人間科学(哲学)の難しさ、民主政治の安易な統計操作、ゲームと呼ぶ競争経済、金儲けの理論、格差計算方法、を高校数学の知識で十分理解できるよう解説しながら、不平等社会の発生原因を読者自ら認識して欲しいと期待しているようだ。しかし、世俗に対するやや悲観論的な表現が多く目立つのは、大学社会に人生の多くを捧げた先生に対して、共通に感じることだ。人間の欲望の中心にある自由と平等は、そもそも両立しないのだから、単純に、欲望を追求する社会は矛盾すると理解すれば気楽になれる。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年3月6日に日本でレビュー済み
かつて東大で最もその講義が人気のある実力教授と言われたらしい松原教授の数学入門。

本書で大きなポイントは、俗流理解が蔓延しているパレートの理論について簡明的確に触れている点であろう。パレートであれば、ムッソリーニとのあれこれなど、もっと生々しい伝記部分があっても・・・と一瞬思わせるが、それはマタ違う本であろう。

社会科学が誇大妄想的なイデオロギー闘争へと陥らないためにも、本書のスタンスは存在価値があろう。評者は平易な解説にも、目を凝らして読む必要を感じた(自戒です)。

この版元の本は、決して派手さはないが、親切丁寧な良書が多い。外国語の解説書で地位を占める版元であるが、評者が触れたものでは高橋一雄『語りかける中学数学』、羽馬有紗『ブラックホールの科学』など、平明で深いと感じられた。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年6月25日に日本でレビュー済み
松原先生は、統計学者としては最も多作な方だろうが、その著作はすべて一読の価値がある。本書にも先生の博覧強記と守備範囲の広さが遺憾なく発揮されている。学生はもとより、応用数理に関心を持つビジネスパースンにも一読をお勧めしたい。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年7月11日に日本でレビュー済み
本書で思い出した事があった。それは数学を勉強したかったら、松本清張を読めということだ。「数の風景」なんて作品もあるが、「点と線」なんていうのも深い深い数学が隠されている。決してタイトルだけのこけおどしではない。主人公の名前の示す記号論に至っては、狂気の一歩手前の天才的ひらめきがある。通常の作家の域を超えている。この中には漢字の話も含まれる。難しいのは700冊の本を書いたと言われる清張の全作品を有機的につなげて読み理解した人は、この世にいないということなのだ。清張自身ですらそれができたとは思えない。清張の記号論の一番弟子を自称する著者の本がある。「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著。この本はフェルメール論が主題になっている。作家・清張は画家・清張でもあるからだ。この場合の”絵”は記号としての絵である。ちょっと手前味噌かもしれないが・・。私の言っていることを疑う人がいたら、一度、清張作品700冊を全部読んだらいかがなものだろう?
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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