1918年〜1929年。<世紀の子>としての使命を受け入れる決心をかためたデービッドは軍隊を退役して、ジャーナリスト目指して猛勉強する。そして、運命のレベッカとの結婚問題に揺れる。彼女を巻き込んでいいのか・・・・・・。
親友ヨシの犠牲の後、ついに、トーヤマと対決する!
両親(第1巻ですが・・・)をはじめとする身近な人間が<暁の円卓>の魔の手にかかっていき、なんともいえません。それでも、デービッドの味方も確実に現れ、ほっとしますが・・・・・・。先は長いですが、次、3巻を読もう!という気になるから不思議ですね!
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暁の円卓 2 単行本 – 2004/6/1
情熱の歳月
- 本の長さ409ページ
- 言語日本語
- 出版社長崎出版
- 発売日2004/6/1
- ISBN-104860950399
- ISBN-13978-4860950392
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商品の説明
抜粋
「アーサー王の円卓を考えてみたまえ。アーサー王は騎士たちと会議を開くために円卓を作ったわけだが、円卓はキリスト教とケルト神話が渾然一体となったものだ。ところでわたしは、悪の化身である闇の人物についての興味深い記述にもなんどか出会っている。その闇の人物は人間をそそのかして、あらゆる悪事をおこなわせる。しかもときおり光の天使の姿で現れることもある。この冥王は、数百年を隔てたさまざまな文献に登場する。なぜそんなに似ているのかというと、書き手が古い文書を書き写したか……」
「冥王は死ぬことがない」
デービッドはつぶやいた。今聞いた話は、ベリアル卿とその結社ともののみごとに一致する。
「そういうことだ。その冥王を〈指輪の環を統べる君〉と呼んでいる文献もある。そこから小説の想をえたのさ」
「もっと詳しく教えてください!」
トールキンは求めに応じた。若者が自分の研究に興味をもったことがうれしかったのだろう。ビールを呑みながら、延々としゃべりつづけた。
デービッドは日頃から、いろいろな思いつきをメモするために鉛筆と紙をたずさえていた。トールキンが教えてくれた本や写本、詩や叙事詩、伝説の主人公などを片っ端からメモした。
トールキンは最後に、歴史上のアーサー王は、五三七年アングロサクソンとの戦いで死んだブリタニアの族長にあたると考える研究者がいるといった。そして目でデービッドの本をさしながらいった。
「これは、そこのベーオウルフが生きていたといわれるている時期とほぼ同じなのだ。どちらの伝説にも竜が登場する。竜が悪魔的な存在の象徴に使われていたのは、聖書にある「ヨハネの黙示録」をはじめさまざまな文献からわかることだ。そう考えれば、英雄叙事詩の強大な怪物と、その後の文献にでてくる〈指輪の環を統べる君〉との関連性も見えてくるだろう」
トールキンは最後に、話をこうしめくった。
「もっとも、これはただの空想の産物だ。わたしが書こうとしているファンタジー小説にとっては実り豊かな土壌だが、君がそのことを研究するつもりなら、もっとしっかり調べる必要があるだろうな」
「冥王は死ぬことがない」
デービッドはつぶやいた。今聞いた話は、ベリアル卿とその結社ともののみごとに一致する。
「そういうことだ。その冥王を〈指輪の環を統べる君〉と呼んでいる文献もある。そこから小説の想をえたのさ」
「もっと詳しく教えてください!」
トールキンは求めに応じた。若者が自分の研究に興味をもったことがうれしかったのだろう。ビールを呑みながら、延々としゃべりつづけた。
デービッドは日頃から、いろいろな思いつきをメモするために鉛筆と紙をたずさえていた。トールキンが教えてくれた本や写本、詩や叙事詩、伝説の主人公などを片っ端からメモした。
トールキンは最後に、歴史上のアーサー王は、五三七年アングロサクソンとの戦いで死んだブリタニアの族長にあたると考える研究者がいるといった。そして目でデービッドの本をさしながらいった。
「これは、そこのベーオウルフが生きていたといわれるている時期とほぼ同じなのだ。どちらの伝説にも竜が登場する。竜が悪魔的な存在の象徴に使われていたのは、聖書にある「ヨハネの黙示録」をはじめさまざまな文献からわかることだ。そう考えれば、英雄叙事詩の強大な怪物と、その後の文献にでてくる〈指輪の環を統べる君〉との関連性も見えてくるだろう」
トールキンは最後に、話をこうしめくった。
「もっとも、これはただの空想の産物だ。わたしが書こうとしているファンタジー小説にとっては実り豊かな土壌だが、君がそのことを研究するつもりなら、もっとしっかり調べる必要があるだろうな」
登録情報
- 出版社 : 長崎出版 (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 409ページ
- ISBN-10 : 4860950399
- ISBN-13 : 978-4860950392
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,186,685位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,080位ドイツ文学 (本)
- - 1,453位ドイツ文学研究
- - 85,018位絵本・児童書 (本)
- カスタマーレビュー:
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