やさしく幸福感に満ちた物語。なんといってもバーバラ・クーニーの絵が美しい。
クーニーといえば代表作の『にぐるまひいて』だが、わたしは『満月をまって』、
『エマおばあちゃん』、『みずうみにきえた村』などの絵が好きだな。
「誕生日はとくべつな日です。」という一文から始まるこの物語は、
まさに主人公スティーブンの思い出に残るものとなる。
今まで経験したことのない誕生日になることを願って、雪が降ることを切に願う。
雪の中で、招いた友だちと思いっきり遊ぶことを夢見て。
さて。願いは叶いすぎるくらいに叶えられた!
思いもよらない事態になった。大雪になって、だれ一人スティーブンの家に
来ることができなくなってしまった。
ほとんどのページにはさまれたクーニーの挿絵は、モノクロとカラーとが入り混じって
見飽きない。“雪の天使”……わたしもやってみたいな。
スティーブンの気落ちは尋常でなく、どんなに彼がパーティーやプレゼントを
楽しみにしていたのかが察せられる。この子は自分が愛される存在であることを
無意識のうちにも充分知っているのだな。
大雪に降り込められてアクシデントがさらなるアクシデントを呼び、
ついにはすてきなサプライズに変わる。
この間のスティーブンの気持ちの動きが切なくリアルだ。
雪が連れてきた、人の心の温かさが充分にわかる彼はいい子に育っているな。
最後のページのステイーブンのことばに、思わず頬が緩んだ。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
雪の日のたんじょう日 単行本 – 2008/11/1
- 本の長さ46ページ
- 言語日本語
- 出版社長崎出版
- 発売日2008/11/1
- ISBN-104860953010
- ISBN-13978-4860953010
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 長崎出版 (2008/11/1)
- 発売日 : 2008/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 46ページ
- ISBN-10 : 4860953010
- ISBN-13 : 978-4860953010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 771,567位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,461位英米文学
- - 60,271位絵本・児童書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
5グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年5月12日に日本でレビュー済み
共にアメリカ・ニューヨークで生まれた女流児童書作家ケイさん(文)とクーニーさん(絵)が著した冬の季節に誕生日を迎えた少年の幸せな絵物語です。
スティーブン少年が「今年は特別な誕生日にするぞ!」と思っていた通りに、前の日から激しい雪が降り始めます。けれど、あまりにも激しく降り続いた為に残念にもお誕生日会に友達みんなが来られなくなってしまったのでした。
初めは喜んでいたのに段々と気分が落ち込んで来て悲しみに襲われるスティーブン少年の心中を察すると本当に可哀そうに思えますが、でも優しい作者は少年をそのまま悲しみに沈ませないで後半に思いも寄らないサプライズを用意して喜びを演出してくれます。車が雪でスリップして立ち往生した為に一夜の宿を借りた見知らぬ父娘が少年にとっての幸せを運んで来てくれたのですね。この物語のイラストの中ではやっぱり子供も大人も一緒になってみんなで真っ白な雪に刻んだたくさんの天使の姿が素晴らしくて一番深く印象に残りましたね。
スティーブン少年が「今年は特別な誕生日にするぞ!」と思っていた通りに、前の日から激しい雪が降り始めます。けれど、あまりにも激しく降り続いた為に残念にもお誕生日会に友達みんなが来られなくなってしまったのでした。
初めは喜んでいたのに段々と気分が落ち込んで来て悲しみに襲われるスティーブン少年の心中を察すると本当に可哀そうに思えますが、でも優しい作者は少年をそのまま悲しみに沈ませないで後半に思いも寄らないサプライズを用意して喜びを演出してくれます。車が雪でスリップして立ち往生した為に一夜の宿を借りた見知らぬ父娘が少年にとっての幸せを運んで来てくれたのですね。この物語のイラストの中ではやっぱり子供も大人も一緒になってみんなで真っ白な雪に刻んだたくさんの天使の姿が素晴らしくて一番深く印象に残りましたね。