『人の幼少期の話は、自分の幼少期の記憶を呼び覚まします。この極私的な回顧話に意味があるとすれば、その一点に尽きるでしょう。』巻頭のことば。
まさに、そう。
どぶに落ちた話とか、姉の人形の髪を切った話とか、幼稚園の先生が読んでくれたお話が中途になってしまった話とか、母親が学校の工作を手伝ってくれた話とか、あるある、私の記憶の底から、その話を発端にして掘り起こされてきた。
さすがに、高楼さんの文章がうまいので、自分の記憶は高楼さんのお話には追い付くことはないのだけれど。
私なりの記憶の旅をすることができた。
かわいいイラストも高楼方子さん。
子どもの頃の感性が愛おしくなる。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,320¥1,320 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,320¥1,320 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥584¥584 税込
無料配送 6月16日-17日にお届け
発送元: 【マケプレお急ぎ便対応店舗】大安商店 販売者: 【マケプレお急ぎ便対応店舗】大安商店
¥584¥584 税込
無料配送 6月16日-17日にお届け
発送元: 【マケプレお急ぎ便対応店舗】大安商店
販売者: 【マケプレお急ぎ便対応店舗】大安商店
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
記憶の小瓶 単行本 – 2004/9/1
高楼 方子
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,320","priceAmount":1320.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,320","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"p9d%2Feorp4jAMWpK1%2Bo2wVLnqDDHJ6hLXTX71ssZMRBcyvnhacqU2YpYcaPdmIW1pTWyzF8u%2By%2B9R%2Bsgch%2FmHXGlgFoPZ4Yuj7fy2qALDB%2F1u8yAlo%2B0XvrpWkT638Pvs","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥584","priceAmount":584.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"584","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"p9d%2Feorp4jAMWpK1%2Bo2wVLnqDDHJ6hLXWe1WXUKhl4bIWv29dcJBYeS1a8E9xi8ooHLS7iPxkhUtw2GKOqZSSSEtsKllKUeW%2BJpiwz36HDjkWkHu88tcYuusy29TNQTai4xIJiLmeWAFzYVeQpL4e538bP5lGa7HbLp%2FYuMzEx%2FmBUVg6Ypmfg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社クレヨンハウス
- 発売日2004/9/1
- ISBN-104861010233
- ISBN-13978-4861010231
よく一緒に購入されている商品
¥1,980¥1,980
最短で6月14日 金曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
¥1,980¥1,980
最短で6月14日 金曜日のお届け予定です
残り2点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : クレヨンハウス (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 187ページ
- ISBN-10 : 4861010233
- ISBN-13 : 978-4861010231
- Amazon 売れ筋ランキング: - 531,032位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,675位近現代日本のエッセー・随筆
- - 45,996位絵本・児童書 (本)
- - 53,231位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
4グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分はまだ小さくて「大人」というものが絶対だった頃、何故あの時大人にあんなことを言われたのか、今でもわからないことがたくさんある。その大人とは家族であったり、先生であったり、友達のお母さんだった。自分が大人になった今では「親といえども、先生といえども、みんな人間」と割り切るようにはなったが、こうやって思い出すことがある以上、やはり子どもの頃の繊細な心に何かしらの衝撃を受けてしまったのだと思う。この本を読んで、その頃ぐっとこらえた涙があふれてしまいそうになった。時には苦い記憶としてよみがえるけれども、私はこの記憶とあの頃の感情を忘れないでいようと思う。
2005年3月2日に日本でレビュー済み
プロローグとして小さな字で「人の幼少期の話は、自分の幼少期の記憶を呼び覚まします。」という一文があります。そして謙虚に「この極私的な回顧話に意味があるとすれば、その一点に尽きるでしょう。」と次の文が続くのです。
子供の頃の思い出は、楽しかったことも覚えているにはいるけれど、どちらかといえば怖かったこと、心配や不安、居心地の悪かったことなどの方が、鮮明な気がします。
定かでない記憶ではあっても、自分の中に定着したその場面には、なじみ深いものがあると思うのです。
高楼さんは、このエッセイでそれをとても丁寧に文字に写し得ています。
本当であろうが事実と異なっていようが、ここではもうそれは問題ではないのです。こんなふうだった?……ということでも、高楼さんのフィルターを通して、高楼さんの中に在り続けた“光景”を見るのが楽しいのです。
プロローグの暗示にかかったわけでもないでしょうに、しばしば私は私の中の、似たような記憶と対面することになりました。
天井の木目の中にいるヘンなもの、納屋の隅の暗がり、吠える犬のいる家の前を通る時の緊張感、祖父母の家の匂い……。さまざまなものを思い出し、自分の中に仕舞われていたそれらに驚きました。自分が確かに子供時代を生きていたということが、今にしてわかります。
高楼さんの各章に描かれた幼い姿に思いを馳せ、子供の、蕾のような言葉の発露を楽しく、ある意味では切なく感じながら読みました。
普段は意識に立ちのぼってこないことどもであるけれど、なんと香しい小瓶であることよ……と、ひとり悦に入って楽しんだ作品でした。
閑話休題。
この本の“ブックデザイン”は、“池田進吾(67)”。この“池田進吾(67)”を、この頃よく見るのですが、これは誰?(67)は何?とてもとても気になるのです。謎です。知りたいです。
子供の頃の思い出は、楽しかったことも覚えているにはいるけれど、どちらかといえば怖かったこと、心配や不安、居心地の悪かったことなどの方が、鮮明な気がします。
定かでない記憶ではあっても、自分の中に定着したその場面には、なじみ深いものがあると思うのです。
高楼さんは、このエッセイでそれをとても丁寧に文字に写し得ています。
本当であろうが事実と異なっていようが、ここではもうそれは問題ではないのです。こんなふうだった?……ということでも、高楼さんのフィルターを通して、高楼さんの中に在り続けた“光景”を見るのが楽しいのです。
プロローグの暗示にかかったわけでもないでしょうに、しばしば私は私の中の、似たような記憶と対面することになりました。
天井の木目の中にいるヘンなもの、納屋の隅の暗がり、吠える犬のいる家の前を通る時の緊張感、祖父母の家の匂い……。さまざまなものを思い出し、自分の中に仕舞われていたそれらに驚きました。自分が確かに子供時代を生きていたということが、今にしてわかります。
高楼さんの各章に描かれた幼い姿に思いを馳せ、子供の、蕾のような言葉の発露を楽しく、ある意味では切なく感じながら読みました。
普段は意識に立ちのぼってこないことどもであるけれど、なんと香しい小瓶であることよ……と、ひとり悦に入って楽しんだ作品でした。
閑話休題。
この本の“ブックデザイン”は、“池田進吾(67)”。この“池田進吾(67)”を、この頃よく見るのですが、これは誰?(67)は何?とてもとても気になるのです。謎です。知りたいです。
2004年9月29日に日本でレビュー済み
児童文学界きってのストーリーテラー高楼方子(たかどのほうこ)のルーツが察せられる面白いエッセイ集だ。
かつて講演のなかで聞いた子ども時代の話。
中学生だった高楼さんは「飛ぶ教室」を読んでいて、その面白さにはまった。そして、この面白いお話はケストナーというおばさんがいなければ、この世には存在しなかった世界なんだ!という事実が閃光のように自分に衝撃を与えた。そう語られた。その時にも、なるほど。物語というものの魔力を知っている方だからこその作品群だよな、と、高楼さんの世界のルーツに繋がる糸を掴んだ気がしたものだ。
でも、この数々の幼児期の瞬間を切り取った記憶を知ると、さらに根元的なところまで糸が繋がってくる。
無論、ひとつ一つのエピソードは普通に読んでも趣のある楽しい話だ。そしてそれ以上に「物語に傾倒しなければならなかった彼女」の繊細にして冷徹な大人達への目にも気付くことになる。
かつて講演のなかで聞いた子ども時代の話。
中学生だった高楼さんは「飛ぶ教室」を読んでいて、その面白さにはまった。そして、この面白いお話はケストナーというおばさんがいなければ、この世には存在しなかった世界なんだ!という事実が閃光のように自分に衝撃を与えた。そう語られた。その時にも、なるほど。物語というものの魔力を知っている方だからこその作品群だよな、と、高楼さんの世界のルーツに繋がる糸を掴んだ気がしたものだ。
でも、この数々の幼児期の瞬間を切り取った記憶を知ると、さらに根元的なところまで糸が繋がってくる。
無論、ひとつ一つのエピソードは普通に読んでも趣のある楽しい話だ。そしてそれ以上に「物語に傾倒しなければならなかった彼女」の繊細にして冷徹な大人達への目にも気付くことになる。