最終巻まで一通り読んでの1巻レビューです。
ネタバレ等はしません。
この作品に出合えて心からよかったと思える作品でした。
おおまかなあらすじ等は他の方がやっているのであまり書きませんが、
ハマる人はどっぷりとはまりこんでしまう世界観だと思います。
なによりストーリー、世界観、絵のすべてがすごくこの作品にあっているんですよね。
どこかせつなく儚く、それでいて優しく物語が紡がれており、
まるで自分もその世界に入り込んだかのように思います。
登場人物が皆自分の想いを持っており、とっても魅力的なのもこの作品が好きになった一つでもあります。
なんにせよ気になった方は絶対に読むべき作品だと思います。読んで損することはほぼないと言えます。
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タビと道づれ 1 (BLADEコミックス) コミック – 2007/4/10
たな かのか
(著)
気鋭が贈る、海と坂と路地の街"緒道を舞台に綴られる"青春迷走リリカルファンタジードラマ!
- 本の長さ175ページ
- 言語日本語
- 出版社マッグガーデン
- 発売日2007/4/10
- ISBN-10486127379X
- ISBN-13978-4861273797
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登録情報
- 出版社 : マッグガーデン (2007/4/10)
- 発売日 : 2007/4/10
- 言語 : 日本語
- コミック : 175ページ
- ISBN-10 : 486127379X
- ISBN-13 : 978-4861273797
- Amazon 売れ筋ランキング: - 364,646位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2010年6月13日に日本でレビュー済み
キーワードは「星」。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」みたいな、
寓話マンガというのがタビと道づれの印象です。
淡くふんわりとした絵に、詩のような言葉選び。
同じ夏の日をずっと繰り返す、どこかの田舎町が舞台。
これらがこのマンガの魅力だと思います。
このような不思議な雰囲気の世界の中で、
登場人物はいろいろな問題に向き合います。
それは友だち関係であったり、夢であったり、恋であったり。
自分はのんびりした空気を持つマンガが好きなので、
タビと道づれはクリーンヒットでした!
夏が好きな方、寓話が好きな方、青春ものが好きな方。
1度読んでみるのはいかがでしょうか?
寓話マンガというのがタビと道づれの印象です。
淡くふんわりとした絵に、詩のような言葉選び。
同じ夏の日をずっと繰り返す、どこかの田舎町が舞台。
これらがこのマンガの魅力だと思います。
このような不思議な雰囲気の世界の中で、
登場人物はいろいろな問題に向き合います。
それは友だち関係であったり、夢であったり、恋であったり。
自分はのんびりした空気を持つマンガが好きなので、
タビと道づれはクリーンヒットでした!
夏が好きな方、寓話が好きな方、青春ものが好きな方。
1度読んでみるのはいかがでしょうか?
2007年5月1日に日本でレビュー済み
セミのこえ。
前に大阪に住んでたときに、大川ぞいの公園にセミが異常発生していて、アブラゼミって普通ジーワジーワって鳴くんだけど、それがフルで重なってジィーーーー…と途切れなく聞こえるの。
世界が音に包まれるってこういうことなんだと思った。
頭のなかにはジィーッという音しかなく、暑さも忘れて吸い込まれそうになった。
ほかに何も考えられずに、テレビの砂あらしの世界に入り込んだよう。
夏といえば、それを思い出す。
そして『タビと道づれ』でも、それを思い出した。
『タビと道づれ』は主人公の少女、タビが電車に乗って不思議な町に迷いこむお話。詩のような雰囲気を持つ。終わらない今日で、そして夏、の物語。
しょっぱなから読者はおいてけぼりで、そしてそれは読み進んでも解決されず。ただ、雰囲気で読み進ませる力がある。タビちゃん、かわいいしね。
『人間が言葉を作ったのは身体を超えて想いをわけあうため』。あたしもそう思います。
ARIAのヒトがお薦めしてる。おいてけぼり感が嫌いじゃない人はどうぞ♪
前に大阪に住んでたときに、大川ぞいの公園にセミが異常発生していて、アブラゼミって普通ジーワジーワって鳴くんだけど、それがフルで重なってジィーーーー…と途切れなく聞こえるの。
世界が音に包まれるってこういうことなんだと思った。
頭のなかにはジィーッという音しかなく、暑さも忘れて吸い込まれそうになった。
ほかに何も考えられずに、テレビの砂あらしの世界に入り込んだよう。
夏といえば、それを思い出す。
そして『タビと道づれ』でも、それを思い出した。
『タビと道づれ』は主人公の少女、タビが電車に乗って不思議な町に迷いこむお話。詩のような雰囲気を持つ。終わらない今日で、そして夏、の物語。
しょっぱなから読者はおいてけぼりで、そしてそれは読み進んでも解決されず。ただ、雰囲気で読み進ませる力がある。タビちゃん、かわいいしね。
『人間が言葉を作ったのは身体を超えて想いをわけあうため』。あたしもそう思います。
ARIAのヒトがお薦めしてる。おいてけぼり感が嫌いじゃない人はどうぞ♪
2014年8月27日に日本でレビュー済み
キャラ設定がとても良く練られており、純文学作品に近い重たさがあり、またそれを透明感のある絵柄や爽やかな演出で包んで魅せてくれます。 たまに読み返しても十二分に切なくなれます。
物語の設定面で若干見切り発車してしまった様子が伺えますが、それを差し引いても名作と呼べるのではないでしょうか。
物語の設定面で若干見切り発車してしまった様子が伺えますが、それを差し引いても名作と呼べるのではないでしょうか。
2009年1月31日に日本でレビュー済み
初めはARIA(僕の24年の人生の中で間違いなく最高の漫画)の天野こずえさんが推薦していらっしゃるということで見始めましたのですが、本当に素敵んぐ!!(素敵+キング←天野さんの造語です)な作品です。
初めて読んだ時にはなんとも思わなかった仕草や言葉が、4巻まで読んでからもう一度読み返すと様々な場面に伏線が張られていることに気づいてしまいます。
特にニシムラさんは伏線多しですね。だからあの時あんなこと言ったのかとか、あの表情にはそういう訳があったのか・・・・などなど。
現在は隔月連載になっておられますが、週刊誌漫画家のようにネタが尽きてもダラダラと続けるよりは、読者を焦らしてでも素敵な作品を確実に世に送り出して欲しいですね。
近々尾道に聖地巡礼してみようか、などと計画しております。
素敵なタビの世界。
僕がセキモリだったら、何を願うんだろうか?
初めて読んだ時にはなんとも思わなかった仕草や言葉が、4巻まで読んでからもう一度読み返すと様々な場面に伏線が張られていることに気づいてしまいます。
特にニシムラさんは伏線多しですね。だからあの時あんなこと言ったのかとか、あの表情にはそういう訳があったのか・・・・などなど。
現在は隔月連載になっておられますが、週刊誌漫画家のようにネタが尽きてもダラダラと続けるよりは、読者を焦らしてでも素敵な作品を確実に世に送り出して欲しいですね。
近々尾道に聖地巡礼してみようか、などと計画しております。
素敵なタビの世界。
僕がセキモリだったら、何を願うんだろうか?
2007年4月10日に日本でレビュー済み
たなかのかさんの初連載作品の『伊賀ずきん』の感動的な最終回を読み終えた私が思ったことは、「この人がストーリーものを書いたら絶対に面白い」というものでした。それから数ヵ月後に始まった「タビと道づれ」を毎月読んでいくにつれて、その思いは確信に変わっていきました。
この物語は変わらぬ日常生活から抜け出して幼なじみの「航ちゃん」に会いに行くために電車に乗った少女・タビが「緒道」という町にたどり着くことから始まる話です。この町は人を呑みこみ、しかも同じ一日がテープのように繰り返されるという不思議なところで、タビとその友達になったユキタくんはそれぞれの目的を持って現状の打開を望みます。そこから生まれる物語はどこか不思議で、けれどあったかく、やさしい感性で描かれています。
抜群の画力にミステリーのような素晴らしい物語運び、そして作者の感性がきれいに合わさっているこの作品は一つの宝石のように輝いていて、続きを気にさせずにいられません。作者の感性に共感した人にとってきっと忘れがたく、愛すべき作品になると思うのでぜひ手にとってみてください。私がこれまで出会った中で最良の漫画です。
この物語は変わらぬ日常生活から抜け出して幼なじみの「航ちゃん」に会いに行くために電車に乗った少女・タビが「緒道」という町にたどり着くことから始まる話です。この町は人を呑みこみ、しかも同じ一日がテープのように繰り返されるという不思議なところで、タビとその友達になったユキタくんはそれぞれの目的を持って現状の打開を望みます。そこから生まれる物語はどこか不思議で、けれどあったかく、やさしい感性で描かれています。
抜群の画力にミステリーのような素晴らしい物語運び、そして作者の感性がきれいに合わさっているこの作品は一つの宝石のように輝いていて、続きを気にさせずにいられません。作者の感性に共感した人にとってきっと忘れがたく、愛すべき作品になると思うのでぜひ手にとってみてください。私がこれまで出会った中で最良の漫画です。
2009年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タビ、と名乗る少女が幼馴染に会う為にやってきた町は、
同じ一日を繰り返す、入ったら抜け出す事の出来ない不思議な町だった
って感じの話です
話だけだと、少年雑誌に載ってそうな、サバイバル的物語の様なイメージでしたが、
実際はふんわりとした、絵柄も伴って淡い印象のある話でした
個人的には、楽しめなかったですね
タビの他に、少年と警官だけが同じ一日を繰り返しているのを認識しており、
手首についた印のあるものだけが、一定の場所を通り抜けられる
そっから盛り上がるのかなと思えば、またぼ〜っと進行するので、
興味を持つより先に飽きてしまった
町は今巻のタビの様に、内向的で心を閉ざしている様な場所ですね
謎を解きつつ、だんだんと打ち解けていったりするんでしょ、と思った途端、
作者の作風だと個人的には以降を見たいとは思いませんでした
どっちかというと、女性向かな?
同じ一日を繰り返す、入ったら抜け出す事の出来ない不思議な町だった
って感じの話です
話だけだと、少年雑誌に載ってそうな、サバイバル的物語の様なイメージでしたが、
実際はふんわりとした、絵柄も伴って淡い印象のある話でした
個人的には、楽しめなかったですね
タビの他に、少年と警官だけが同じ一日を繰り返しているのを認識しており、
手首についた印のあるものだけが、一定の場所を通り抜けられる
そっから盛り上がるのかなと思えば、またぼ〜っと進行するので、
興味を持つより先に飽きてしまった
町は今巻のタビの様に、内向的で心を閉ざしている様な場所ですね
謎を解きつつ、だんだんと打ち解けていったりするんでしょ、と思った途端、
作者の作風だと個人的には以降を見たいとは思いませんでした
どっちかというと、女性向かな?
2009年10月24日に日本でレビュー済み
帯に釣られ二巻まとめ買いした。文章(シナリオ)が問題なのかまんがの見せ方のせいか、キャラの感慨について行けず感情移入出来ない。海に面した坂の町は絵になる背景だが、空間の連続性を感じないので町の全体像を想像しにくい。物語とキャラ絵の相性も良い気がしない。世界観は破綻気味の印象。「町から出られない」「同じ日を繰り返す」このアイデアは93年のアメリカ映画「恋はデジャ・ブ」と同じ。映画では繰り返しに気づくのは町の外から来た主人公一人だから違和感はないが、このマンガはループに気づいている人間が多すぎる。過去を共有しながらループに気づいている者と気づかない者が共存することには無理がある。気づかない人間にとっては昨日の出来事も、気づいている人間には次第に遠くに追いやられ記憶の細部は薄れてしまうだろうし、精神年齢や価値観、互いの感情もずれてしまうだろう。トトというぬいぐるみにテガタをもらった子供たちをユキタは「昨日のことを完全に忘れて普通に暮らしてるだろうから騒ぎにはならない」と判断したが、テガタをもらったら最後記憶はリセットされない。あの子供たちは閉じこめられたことを覚えていることになり元の場所へ平然と復帰できるとは思えない。それにあれだけ大勢の幼子が帰宅しなければ時間がリセットされるまでの夕方から夜にかけて町は毎日騒然としたはず。ニシムラさんは日々長閑そうだったが。何より一番大変なのは解放されて後の時間だろう。まったく由々しき事態だ。さらに分からないのはこの町には季節が巡るらしい。記憶は更新され流れ星さえ同じ時刻に同じ軌道を流れるというのに。「そっか 桃の季節か 夏だなー」と言って感慨に浸るタビは来年の夏に思いを巡らせたりする。辻褄の合わない話だが、先を読み続ければこれらの疑問は解消されるのだろうか?