元々ＡＲＩＡファンの私ですが、twitterで或るダイバーの
つぶやきを見てこの作品の存在を知り、早速購入。
描写や物語のアウトラインは他のレビュアーが詳しく書いて
おりますので、そちらを参考に戴くとして、ダイバーである
自分がまず吹き出したのはＰ２８−２９の描写。
よく観察されているというか、冬から春先に掛けてのダイビ
ングエリアで見られる光景そのまんまです。
（ヘロヘロで海から上がって来た後、海中の様子を聞かれた
途端、キラキラの目で「めっちゃ綺麗だったー！」・・・
そのキモチ、よく解ります。フードを被ろうね）。
海中は陸上より２ケ月遅れて季節がやってきますので、伊豆
といえども水温は１３℃〜１５℃。
体温が奪われて海から上がって来ますので、とん汁は本当に
ありがたいです（伊豆海洋公園の大晦日を思い出します）。
どなたかがレビューに書いておられましたが、天野先生自身、
趣味がダイビングということであれば納得のシーンですね。
ハンドシグナルといい、ファイブステップ潜行手順（内容と
しては５ステップ手順より、プレダイブセーフティチェック
のような気が・・）といい、Ｃカード保有者が見たら笑える
シーン盛りだくさんでした。
まず、ニックネーム（ダイバーネーム）を付けて、その後は
それで呼び合うのもダイビングの世界ではお約束。
１巻の終わり近くで「水圧・耳抜き（圧平衡）・ダイビング
での絶対的なルール」に触れていますが、これは体験ダイビ
ングでもＣカード取得講習でも最初に習う重要な内容です。
よくＴＶなどでも、空気タンクを「酸素ボンベ」と間違った
表現で使われますが、作品中では空気タンクの表面に正しく
「クウキ」と記載されているところなどは、天野作品特有の
ほんわかマッタリしたテイストの中にも、事実描写にも心を
配るという姿勢が健在のようで嬉しいです。
蛇足ですが「海人」は「うみんちゅ」と読み、「海女」は
「あま」と読みますので、光の祖母が営む店の屋号である
「海女人屋」は「あまんちゅや」と読み、そこから、この
作品名が「あまんちゅ」になったのかと想像しております。
空気タンク充填施設が併設されている所を見ると、ここは
海の家ではなく、ダイビングサービスと捉えるのが正しいと
思いますが、必須設置機器である「ＡＥＤと担架」が、描写
されてるコマに今後出会えることに期待します。
※細かくてスミマセン。
久々に良い作品に出会えました！
今後の展開が楽しみです。
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