本書には、一般論のみが書かれており、IT業界にいた私からすると、深掘りが甘いと感じる。
現状を生み出している根本原因は何なのか?
既得権益の中で、現状を打破する手段はないのか?
という記載まであればより良くなると思う。
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日本のITコストはなぜ高いのか? 単行本 – 2009/9/10
森 和昭
(著)
日本のITサービスコストは先進国中ダントツの年間5兆円超。IT全体の投資額を見ても、年間12兆円もの額は、米国に次いで世界第2位の投資規模となる。でありながら、先ごろ世界経済フォーラム(WEF)より発表された世界ITレポートにおける、日本のIT国際競争力は17位。
このギャップが意味するところは何なのか、を切り口に日本のIT保守市場の高コスト構造に迫る。
そもそもITの「保守契約制度」とは何か。制度の成り立ちに目を向けると、これはメーカー側が自らの利益を守るために、修理コストをユーザーに負担させるために編み出した「コスト転嫁制度」と言い換えることができる。そこに競争の原理はなく、いわばメーカー各社も横並び。
著者は、これまでユーザー側もメーカーの言いなりで保守契約を結び、毎年更新し続けてきた結果が、上記のサービスコストの肥大化につながり、果ては日本のIT国際競争力の低下をも招いたと説く。
この高コスト体質の脱却のために、本書では「ユーザー自身が保守の中身を把握すること」がまず大事だとし、調査のための3つのステップを解説。また実際にコスト削減に成功した企業の事例2ケースを紹介する。
このギャップが意味するところは何なのか、を切り口に日本のIT保守市場の高コスト構造に迫る。
そもそもITの「保守契約制度」とは何か。制度の成り立ちに目を向けると、これはメーカー側が自らの利益を守るために、修理コストをユーザーに負担させるために編み出した「コスト転嫁制度」と言い換えることができる。そこに競争の原理はなく、いわばメーカー各社も横並び。
著者は、これまでユーザー側もメーカーの言いなりで保守契約を結び、毎年更新し続けてきた結果が、上記のサービスコストの肥大化につながり、果ては日本のIT国際競争力の低下をも招いたと説く。
この高コスト体質の脱却のために、本書では「ユーザー自身が保守の中身を把握すること」がまず大事だとし、調査のための3つのステップを解説。また実際にコスト削減に成功した企業の事例2ケースを紹介する。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPコンサルティング
- 発売日2009/9/10
- ISBN-104861304237
- ISBN-13978-4861304231
商品の説明
著者について
森 和昭 (もり・かずあき)
日本サード・パーティ株式会社 代表取締役
1940年1月生まれ。日本IBM、伊藤忠データシステム、立石技術サービス(現オムロン関連会社)などを経て、1987年10月日本サード・パーティ(株)を設立し、代表取締役社長に就任。主に、外資IT企業のアウトソーサーとしてシステム保守やソフト開発、コールセンター等の技術サポートを提供し、順調に業容を拡大する。現在は国内10拠点のほか、中国をはじめ、韓国、米国など海外3カ所に関連子会社を展開。休日は自宅近くの陶芸教室に通って茶碗を焼き、ヤマト運輸の故・小倉昌男氏の勧めで始めた常盤津、清元を楽しむ。自身が掲げる一番の健康法は「とにかくよく働くこと」。
日本サード・パーティ株式会社 代表取締役
1940年1月生まれ。日本IBM、伊藤忠データシステム、立石技術サービス(現オムロン関連会社)などを経て、1987年10月日本サード・パーティ(株)を設立し、代表取締役社長に就任。主に、外資IT企業のアウトソーサーとしてシステム保守やソフト開発、コールセンター等の技術サポートを提供し、順調に業容を拡大する。現在は国内10拠点のほか、中国をはじめ、韓国、米国など海外3カ所に関連子会社を展開。休日は自宅近くの陶芸教室に通って茶碗を焼き、ヤマト運輸の故・小倉昌男氏の勧めで始めた常盤津、清元を楽しむ。自身が掲げる一番の健康法は「とにかくよく働くこと」。
登録情報
- 出版社 : 日経BPコンサルティング; 初版 (2009/9/10)
- 発売日 : 2009/9/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4861304237
- ISBN-13 : 978-4861304231
- カスタマーレビュー:
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2013年5月1日に日本でレビュー済み
IT業界は、不明瞭な保守料を顧客に負担させ、ハード、ソフト、SI等の赤字を補っている。
ユーザ側は技術が無いためにメーカの言いなりにならざるを得ない。
我が社の監査サービスを利用すれば、適切な保守を算出できます。という本。
システム提供側は、有効な反論を出し、万一にでも不当な商売をしているなら適切に改めるべきであることは言うまでもない。
ユーザ側は技術が無いためにメーカの言いなりにならざるを得ない。
我が社の監査サービスを利用すれば、適切な保守を算出できます。という本。
システム提供側は、有効な反論を出し、万一にでも不当な商売をしているなら適切に改めるべきであることは言うまでもない。
2011年10月15日に日本でレビュー済み
とある会社の社長の書いた本。
ワンマン社長みたいなので、内容を鵜呑みにすると危険かもしれません。実際、ちょっと無茶かなということも書いてあります。
保守契約の見積もりの監査を行う中立の機関が必要、というのが著者の主張なのですが、その事例として自社の行った監査をあげるのはどんなもんでしょうか。
また。監査を行うことによって、今までどんぶり勘定で余分にかかっていた費用が削減できる、という主張なのですが。減る分だけ明確になるわけがありません。今までどんぶり勘定でサービスしていた分もあるでしょうに。
値下げにつながる理由だけが監査機関によって表に出されたら、赤字になったりつぶれたりする会社ばかりになるでしょうし、そうなったら全体的に値上げをせざるをえない。
もしかしたら著者はそこまで考えて、その上でいっているのかもしれませんが、少なくとも文章にはそう書いてありませんね。
好意的に考えれば、全般的に、作業する側ではなくお客さんをメイン読者と考えている本のようですから、そういう書き方になっているのでしょう。
とはいえ。作業をする側の人間としても、この考えを読んだ時に、何も考えずに反論ばかりする抵抗勢力をやってばかりいるわけにもいかない、ということは認めざるを得ないと思いました。
どんぶり勘定をやめて細かい話がお客様とできるようになれば、一つ一つの点について、建設的に作業の効率化をすることもできます。それは大変なことですが、ちゃんとやれば競争優位の元にもできる。著者の言う通り、それをやっている国際社会で、競争に一方的に負けないためには、確かに絶対に必要なことなのですよ。
そういう意味で、細部はともかくとして、全体的に著者の言いたいことをちゃんと読みとることができれば、いい本なのではないかと思いました。
ワンマン社長みたいなので、内容を鵜呑みにすると危険かもしれません。実際、ちょっと無茶かなということも書いてあります。
保守契約の見積もりの監査を行う中立の機関が必要、というのが著者の主張なのですが、その事例として自社の行った監査をあげるのはどんなもんでしょうか。
また。監査を行うことによって、今までどんぶり勘定で余分にかかっていた費用が削減できる、という主張なのですが。減る分だけ明確になるわけがありません。今までどんぶり勘定でサービスしていた分もあるでしょうに。
値下げにつながる理由だけが監査機関によって表に出されたら、赤字になったりつぶれたりする会社ばかりになるでしょうし、そうなったら全体的に値上げをせざるをえない。
もしかしたら著者はそこまで考えて、その上でいっているのかもしれませんが、少なくとも文章にはそう書いてありませんね。
好意的に考えれば、全般的に、作業する側ではなくお客さんをメイン読者と考えている本のようですから、そういう書き方になっているのでしょう。
とはいえ。作業をする側の人間としても、この考えを読んだ時に、何も考えずに反論ばかりする抵抗勢力をやってばかりいるわけにもいかない、ということは認めざるを得ないと思いました。
どんぶり勘定をやめて細かい話がお客様とできるようになれば、一つ一つの点について、建設的に作業の効率化をすることもできます。それは大変なことですが、ちゃんとやれば競争優位の元にもできる。著者の言う通り、それをやっている国際社会で、競争に一方的に負けないためには、確かに絶対に必要なことなのですよ。
そういう意味で、細部はともかくとして、全体的に著者の言いたいことをちゃんと読みとることができれば、いい本なのではないかと思いました。