怒濤の反復攻め技澤田氏の代表作「School Days」、あのころ随分と楽しませてもらったが、10年経って、
現実の女子校のお嬢さん方のトレンドに動きはあっても、やはり面白く、楽しんだ。
自らを被写体に1クラス40人、10校の女子校を演じ切るわけだが、その一人ひとりが髪型や制服の着こなし
のみならず、顎の上げ方、脚の開き、目線など、「ああこんな子いるいる・・・・」と、同一人によってみごとに演じ
分けられているのにまず感心するのだが、(それぞれの校風もよく捉えられていて笑える)そのうち、背丈も違うし
それぞれ個性的にふるまっているようでもなんだかみんな同じに見えるな・・・という気もしてきて、あれ?同じ
人がやってるのにちがってるようで、あれ?でもなんか画一的な現代社会の私たち?あれ、でももともと同じ人
なんで・・・・と、もやもやしてきて、もうすっかり作者の術中にはまっているのだった。
で、再び開いてみるとやっぱりおかしくて、なんといっても可笑しいのは10人の女先生です。きっちり10種類の
先生が鮮やかにプレゼンされてます。それぞれに抱腹絶倒。花柄のワンピースの先生!!ちょっと胡乱な目つきの
赤い服の先生!!年配の先生!!(きっと「みなさまがたは・・」っておっしゃってるよね。生徒は、田之倉先生だった
ら「たのばあ」、今村先生だったら「いまばあ」って呼んでるよね)。いちばん「真面目」タイプの女子校の担任!!この
人ぜったいOGですよね!?!などなど、繰り返し笑っています。
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School Days ペーパーバック – 2006/3/1
Tomoko Sawada
(著)
澤田知子、待望の新刊は、女子高のクラス写真をコンセプトに、 1 クラス 40 人 + 教師 1 人× 10 クラス分全員を一人で演じきる 10 点のシリーズ。髪型、メイク、ソックスやスカート丈の長短に至るまで、完璧に個々の個性を演出するとともに、それぞれの学校の校風まで感じさせる様はまさに圧巻。様々なイメージを内包し、見入るほどに不思議な存在感で迫ってくる。怒涛の反復手法で、ユーモラスなサワダ達が 410 人分詰まった迫力の一冊。
- 本の長さ28ページ
- 言語日本語
- 出版社青幻舎
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104861520614
- ISBN-13978-4861520617
登録情報
- 出版社 : 青幻舎 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 28ページ
- ISBN-10 : 4861520614
- ISBN-13 : 978-4861520617
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,647,889位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年4月26日に日本でレビュー済み
表紙を開くと10クラス分の女子高の集合写真が目に飛び込んでくる。
一環してセルフポートレートを撮り続ける澤田知子の新刊写真集。
今回は女子高生+先生、総勢440人になりきっている。
いつもの事ながら、一人一人髪型や表情、スカートの丈、制服のスカーフの歪みなど、細部に至るまで見事に「個」を演じきっている。しかし薄目で見るとすべて同じ人物のように見える。「制服」という独特の文化と、学校教育の中で必ず撮る集合写真という習慣、そして学校の規則(特に容姿に関わる)によって「個」の失われた姿が、くっきりと浮かび上がるのだ。無論、それこそが今回の澤田の目論みであり、一環して通ずるコンセプトなのだろう。
こちらを見る不特定多数の少女たち、不気味でありながら、どこか笑えてしまう。(何より筆者はこの中に友人にそっそりな少女を見つけてしまった。)それが澤田作品の持つかろやかさであり、魅力だ。また必見なのが、この写真集の装丁である。まさに卒業アルバムのような分厚い紙とつるつるな表面。そして、小さい割にこの重み。
見れば見るほど、澤田作品の本質が見えてくる、味わい深い1冊だ。
一環してセルフポートレートを撮り続ける澤田知子の新刊写真集。
今回は女子高生+先生、総勢440人になりきっている。
いつもの事ながら、一人一人髪型や表情、スカートの丈、制服のスカーフの歪みなど、細部に至るまで見事に「個」を演じきっている。しかし薄目で見るとすべて同じ人物のように見える。「制服」という独特の文化と、学校教育の中で必ず撮る集合写真という習慣、そして学校の規則(特に容姿に関わる)によって「個」の失われた姿が、くっきりと浮かび上がるのだ。無論、それこそが今回の澤田の目論みであり、一環して通ずるコンセプトなのだろう。
こちらを見る不特定多数の少女たち、不気味でありながら、どこか笑えてしまう。(何より筆者はこの中に友人にそっそりな少女を見つけてしまった。)それが澤田作品の持つかろやかさであり、魅力だ。また必見なのが、この写真集の装丁である。まさに卒業アルバムのような分厚い紙とつるつるな表面。そして、小さい割にこの重み。
見れば見るほど、澤田作品の本質が見えてくる、味わい深い1冊だ。
2006年5月16日に日本でレビュー済み
前作『OMIAI』がすごく良かったのでこれも期待して見てみたのですが、残念ながら前作を上回る出来、にはなってはいなかったです。
だけど、「卒業アルバムに収まる担任とガールズの一人芝居(?)」という突出したアイディアには拍手です。よくもまぁ440人もの違った個性を演じきれたものだ、と。(先生たちは私服だけれど、生徒は皆おなじ制服を着ているしね)
だけど・・・。やっぱり「卒業アルバム」だから、一クラス40人プラス担任一人が一つのフレームのなかに納められているので、一人一人のせっかくの顔が、すごく小さくなっちゃってるのだ。だから、遠目(初めの印象)には「なにこれ。全部おなじ人じゃん」てなるし、(よく見たら、ちゃんと演じ分けられているんだけど)しかも合成っていうのがバレバレな感じで・・・。
アイディアはすごく面白くて、その通り「面白い本」なんだけど、いわゆる「写真の美しさ」は感じられなかった、残念。
背景にももう少し、コダワリがあればもっと良かったな、と思う。
・・・しかしこの人の写真はいつもとてもユニークでユーモアがあり、変にとんがっちゃってないところがとても好き。これからも新刊が出るたび、チェック入れようと思っております。
だけど、「卒業アルバムに収まる担任とガールズの一人芝居(?)」という突出したアイディアには拍手です。よくもまぁ440人もの違った個性を演じきれたものだ、と。(先生たちは私服だけれど、生徒は皆おなじ制服を着ているしね)
だけど・・・。やっぱり「卒業アルバム」だから、一クラス40人プラス担任一人が一つのフレームのなかに納められているので、一人一人のせっかくの顔が、すごく小さくなっちゃってるのだ。だから、遠目(初めの印象)には「なにこれ。全部おなじ人じゃん」てなるし、(よく見たら、ちゃんと演じ分けられているんだけど)しかも合成っていうのがバレバレな感じで・・・。
アイディアはすごく面白くて、その通り「面白い本」なんだけど、いわゆる「写真の美しさ」は感じられなかった、残念。
背景にももう少し、コダワリがあればもっと良かったな、と思う。
・・・しかしこの人の写真はいつもとてもユニークでユーモアがあり、変にとんがっちゃってないところがとても好き。これからも新刊が出るたび、チェック入れようと思っております。
他の国からのトップレビュー
S.Agusevski
5つ星のうち5.0
Something so exclusive came so fast
2014年4月8日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Something that will blow away your mind.
I dont think it was easy to get a copy, but imagine that the entire collection is worth 45000$ makes one very happy just to own the book which i received in perfect condition. Tomoko Sawada bravo!
I dont think it was easy to get a copy, but imagine that the entire collection is worth 45000$ makes one very happy just to own the book which i received in perfect condition. Tomoko Sawada bravo!