TVでフランキー堺の好演を観て、原作も読んで見たのだが、人物描写に深みが無く思った程の出来ではなかった。ストーリー展開が雑なのである。
主人公を地方の検事に設定する事によって、弁護士の娘との法廷での父娘対決を実現させたアイデアは買える。都会の検事では、あり得ない事だから。だが、この父娘を含め登場人物の造詣に深みがないため、物語が平板なのである。事件自身に取り立てて凝った仕掛けはなく、赤かぶの事件運びは強引なので、ミステリ的な興趣がないのである。それに原作を読んで驚いたのは、作者がワザととしか思えない程、物語を雑に書いている事で、父娘対決と言う設定の上に胡坐をかいて、その他の部分を疎かにしたとしか思えない。その分、TVの製作陣や俳優陣が丁寧な仕事をした事が良く分かる。
自分のアイデアに酔って、物語を丹念に書くという基本姿勢を見失ってしまった作品。
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疑わしきは罰せよ (嶋中文庫 わ 2-1 赤かぶ検事短篇シリーズ 1) 文庫 – 2005/8/1
和久 峻三
(著)
- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社嶋中書店
- 発売日2005/8/1
- ISBN-104861563399
- ISBN-13978-4861563393
登録情報
- 出版社 : 嶋中書店 (2005/8/1)
- 発売日 : 2005/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 340ページ
- ISBN-10 : 4861563399
- ISBN-13 : 978-4861563393
- カスタマーレビュー:
著者について
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大阪生まれ。京都大学法学部卒。記者生活を経て司法試験に合格後、弁護士登録。京都で弁護士事務所を開く傍ら、作家活動を開始する。1972年『仮面法 廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。’89年には『雨月荘殺人事件』で、第42回日本推理作家協会賞を受賞、法廷ミステリーの第一人者として不動の地位を 確立した。“赤かぶ検事シリーズ”を始め、数多くの作品を発表し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 光源氏「隠れ遊びの里」殺人事件―赤かぶ検事シリーズ (ISBN-13: 978-4334747312 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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