非常に地味かつ特異な本です。著者は謙虚なブログユーザで、技術革新を素直に歓迎し、あちこちで学んだ知識を読者にお裾分けしてくれます。全知全能の先生がバリバリ説明する、というスタイルではない。
実際、本書の内容には間違い(といって悪ければ、知識や視野の狭さゆえに「木を見て森を見ず」となっている説明)が多々あります。例えばウェブログの発祥について、レンタルブログサービスの登場により、ウェブログの本質が、サイトの(更新)スタイルからツールやシステムへすりかわって以降の流れしか示さない。しかし著者の「程度」を赤裸々に明かした解説スタイルは、他書にない堅実な「重さ」を有しています。
また、読者としてブログをどう読んだら楽しいか、ていねいに説明していることも目を引きます。大半の類書はブログをはじめたい書き手のための解説書なのですが、さすが中高年をターゲットにした1冊といえます。
一方、レンタルブログサービスの利用法の詳細な図解などなく、当然パソコンの操作法など一言もなし。WWW というのはサーバと個々のユーザのパソコンがケーブルでつながっていて……という説明もない。つまり、パソコンが使えて、ネットにも慣れている、そんな方を対象読者としているわけです。技術的な話はアッサリしており、いかにブログを運営していくか、といった話が後半のメインとなります。
よい本ですが、中級ユーザには退屈でしょう。初心者、初級者に勧めます。なお「ウェブログ超入門」と比較検討されるとよいでしょう。
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ブログの力: Blogの可能性に気づいたユーザーたち 単行本 – 2004/10/1
GEODESIC
(編集)
- 本の長さ179ページ
- 言語日本語
- 出版社九天社
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104861670217
- ISBN-13978-4861670213
登録情報
- 出版社 : 九天社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 179ページ
- ISBN-10 : 4861670217
- ISBN-13 : 978-4861670213
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,427,393位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,294位SNS・ブログ
- - 132,907位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年12月21日に日本でレビュー済み
2004年12月7日に日本でレビュー済み
「負債20億」というブログをLivedoorで書くにあたり、
参考にさせていただいたわけです。僕のようにウェブとかCGIとかとは関係なく生きてる人種にとってもとっつきやすい。
そんでもって、各ブログはもとよりMovableTypeについても
ふれられており、トラックバック、RSSなどの説明もあるし、
第一、いろんなブログサイトがじっさいにのっている。
SEやプログラマーには物たりないだろうけど、
普通の人には十分役にたちますよ。
参考にさせていただいたわけです。僕のようにウェブとかCGIとかとは関係なく生きてる人種にとってもとっつきやすい。
そんでもって、各ブログはもとよりMovableTypeについても
ふれられており、トラックバック、RSSなどの説明もあるし、
第一、いろんなブログサイトがじっさいにのっている。
SEやプログラマーには物たりないだろうけど、
普通の人には十分役にたちますよ。
2005年1月22日に日本でレビュー済み
ブログの現状と可能性について語る本である。ブログユーザーの例が豊富に紹介されている。ブログがインターネット上の表現手段として定着・発展してゆくことは間違いなさそうだ。
さて、本書で引用されるブログユーザーはことごとくしっかりとしたコンテンツを持っている。つまり、発表できるなにものかを持っている。建築家、ジャーナリスト、料理研究家あるいは趣味に凝っている人達など。
ブログが安価で容易なインターネット上の表現手段であることは良く分かるが、果たしてこれを大いに利用して益する人はどれほどいるのだろうか。日記風のものをブログで公開する人も多いようだが、趣味の域を出ない。今後このような安価で容易な表現手段が普及すると、ますますコンテンツを持つものと持たざるものとの格差が拡大する。コンテンツはあるが、表現手段に不足していた人にはブログは格好の表現手段となることだろう。しかし、ブログそのものはなんらコンテンツを与えてくれはしない。本書副題の「Blogの可能性に気づいたユーザーたち」とは、コンテンツを持つが表現手段を持たなかった人達のことのようである。
さて、本書で引用されるブログユーザーはことごとくしっかりとしたコンテンツを持っている。つまり、発表できるなにものかを持っている。建築家、ジャーナリスト、料理研究家あるいは趣味に凝っている人達など。
ブログが安価で容易なインターネット上の表現手段であることは良く分かるが、果たしてこれを大いに利用して益する人はどれほどいるのだろうか。日記風のものをブログで公開する人も多いようだが、趣味の域を出ない。今後このような安価で容易な表現手段が普及すると、ますますコンテンツを持つものと持たざるものとの格差が拡大する。コンテンツはあるが、表現手段に不足していた人にはブログは格好の表現手段となることだろう。しかし、ブログそのものはなんらコンテンツを与えてくれはしない。本書副題の「Blogの可能性に気づいたユーザーたち」とは、コンテンツを持つが表現手段を持たなかった人達のことのようである。