まさかこれほどハマって3巻を読み通すことになるとは想いませんでした。
小説の中とは違うのに、自分の青臭かったころの様々な思い出と重ね合わさり、
胸が締め付けられるような感覚で陶酔しました。
クラッシックは好きですが、家族の中で私だけ楽譜も読めません。
(私にとって)音楽専門用語の奔流で描写されている演奏のシーンも
実にリアルに、迫力を持って伝わってきました。
その音楽の中で、登場人物それぞれが抱く背景の想いにかぶさるように
盛り上がる音楽に一緒になって感激してしまいました。
読み終えてしまったことがとても残念な作品です。
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船に乗れ!〈1〉合奏と協奏 単行本 – 2008/10/1
藤谷 治
(著)
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購入オプションとあわせ買い
『読売新聞』(11月8日朝刊)、『本の雑誌』(12月号)、『王様のブランチ』(TBS系11月14日放送)などで紹介された、2009年大本命の〈泣ける〉本!
高校の音楽科に通う主人公・津島サトルと個性豊かな仲間たち。彼らが過ごす音楽漬けの日々に、青春時代のきらめきと切なさを色濃く映し出した、本格青春小説三部作。爽快な第一楽章。
青春の「爽やかさ」と人生の「苦み」をともに描ききった、新たな「青春小説のスタンダード」として話題沸騰です。
お腹の奥のほうからじわりとこみあげてくる「苦しさ」はあった。けれど、そこには、それを圧倒する「青春」と呼ばれる時代のきらめきと、甘やかな刹那があった。
――西加奈子氏(『アスタ』2009年8月号より)
いまもっとも良質な青春小説といっていい。
――北上次郎氏(『本の雑誌』2009年8月号より)
クラシックの知識がなくても、まったく苦にならない。美しいものは切なくて、ひたむきな思いほど、哀しいのだと気づかされる。
――大崎梢氏(『朝日新聞』2009年9月6日朝刊より)
2010年本屋大賞ノミネート作――
高校の音楽科に通う主人公・津島サトルと個性豊かな仲間たち。彼らが過ごす音楽漬けの日々に、青春時代のきらめきと切なさを色濃く映し出した、本格青春小説三部作。爽快な第一楽章。
青春の「爽やかさ」と人生の「苦み」をともに描ききった、新たな「青春小説のスタンダード」として話題沸騰です。
お腹の奥のほうからじわりとこみあげてくる「苦しさ」はあった。けれど、そこには、それを圧倒する「青春」と呼ばれる時代のきらめきと、甘やかな刹那があった。
――西加奈子氏(『アスタ』2009年8月号より)
いまもっとも良質な青春小説といっていい。
――北上次郎氏(『本の雑誌』2009年8月号より)
クラシックの知識がなくても、まったく苦にならない。美しいものは切なくて、ひたむきな思いほど、哀しいのだと気づかされる。
――大崎梢氏(『朝日新聞』2009年9月6日朝刊より)
2010年本屋大賞ノミネート作――
- 本の長さ280ページ
- 言語日本語
- 出版社ジャイブ
- 発売日2008/10/1
- ISBN-10486176579X
- ISBN-13978-4861765797
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著者について
1963年東京都生まれ。洗足学園高校音楽科、日本大学芸術学部映画学科卒業。2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。08年、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)が三島由紀夫賞候補になるなど、注目を集めている。著書『遠い響き』(毎日新聞社)、『二都』(中央公論新社)、『洗面器の音楽』(集英社)、『またたび峠』『恋するたなだ君』『おがたQ、という女』(以上、小学館文庫)、『下北沢 さまよう僕たちの街』(ピュアフル文庫/リトルモア)ほか。共著に、本作のスピンオフ短編が収録された『青春音楽小説アンソロジー Heart Beat』(ジャイブ)などがある。
登録情報
- 出版社 : ジャイブ (2008/10/1)
- 発売日 : 2008/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 280ページ
- ISBN-10 : 486176579X
- ISBN-13 : 978-4861765797
- Amazon 売れ筋ランキング: - 634,346位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,522位日本文学
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月20日に日本でレビュー済み
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2016年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても興味深く読みました。当初、若い人の書き方かなと危惧していましたが、著者は年配になってから高校時代を振り返っているので、大人でも十分に楽しめました。若い人たちの音楽に、つまり美しいものに賭ける姿がいいです。音楽以外に、哲学の先生の授業が出てきて、この先生の話がとてもよかった。哲学は小難しい学問ではなく、人間がものを考える時の姿勢というか、筋道の付け方がわかったような気がします。音楽を演奏する側の苦労が描かれていて、やる方は簡単ではないですね。また、才能があるかどうかの悩みもあり、その中で一曲一曲仕上げていくプロセスがよくわかりました。
2016年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おそらく自伝に近いのだろう、そうでなければあれだけしつこく「おじいさま」などとは書けないはず。
ストーリー自体には共感もしたし興味深く読んだが、ややくどい。
VとBの日本語表記を分けて書くのは構わないが、ヴェーゼンドルファーではない、Bです。
よく「ヴィバルディ」などと知ったかぶりして書いている奴が居るが、それと同じ間違い。
津島君の恋の先行きや美人ピアノ先生の昔話などはどうでもよいので2、3巻は遠慮することにします。
ストーリー自体には共感もしたし興味深く読んだが、ややくどい。
VとBの日本語表記を分けて書くのは構わないが、ヴェーゼンドルファーではない、Bです。
よく「ヴィバルディ」などと知ったかぶりして書いている奴が居るが、それと同じ間違い。
津島君の恋の先行きや美人ピアノ先生の昔話などはどうでもよいので2、3巻は遠慮することにします。
2020年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、ストーリー事態は最も私が苦手とする類いのものでした。
主人公が受けたある裏切りは、狭量な人間である私には耐え難いもので、その時点で、既に本を置きたくなった程です。
私が同じ目に遭えば、自殺するか、一生恨みを引き摺りながら生きる事になるだろうな、と少なくとも読んでいる時はそう考えました。
その後それによって心を不安定にした主人公が犯してしまった過ちも、許されざる行いだと思いながらも、この状況の高校生に自制が可能な事とも思えず、主人公の自虐的な語りを読んでいるのも辛いものがありました。
そして全3巻を読み終わっても何一つスッキリするところはなく、現実らしいと言えば、まぁそうなのでしょうが、私が読み始める前に求めていたものは、正直何一つ獲られなかったと感じています。
ただ、それでこの小説が嫌いになったかと言うと、そう言う訳でもありません。
主人公の持つ若者らしい驕り、現実を知り、自分という人間の矮小さを知った後の卑屈さ、どちらも身に覚えがあり、共感せざるをえない感情でした。
ヒロイン的立ち位置の少女とその友人に対して、私の中で嫌悪感は残りましたが、それも含めて楽しめた……の、かなぁ?
正直自分でもよくわかりません。
主人公が受けたある裏切りは、狭量な人間である私には耐え難いもので、その時点で、既に本を置きたくなった程です。
私が同じ目に遭えば、自殺するか、一生恨みを引き摺りながら生きる事になるだろうな、と少なくとも読んでいる時はそう考えました。
その後それによって心を不安定にした主人公が犯してしまった過ちも、許されざる行いだと思いながらも、この状況の高校生に自制が可能な事とも思えず、主人公の自虐的な語りを読んでいるのも辛いものがありました。
そして全3巻を読み終わっても何一つスッキリするところはなく、現実らしいと言えば、まぁそうなのでしょうが、私が読み始める前に求めていたものは、正直何一つ獲られなかったと感じています。
ただ、それでこの小説が嫌いになったかと言うと、そう言う訳でもありません。
主人公の持つ若者らしい驕り、現実を知り、自分という人間の矮小さを知った後の卑屈さ、どちらも身に覚えがあり、共感せざるをえない感情でした。
ヒロイン的立ち位置の少女とその友人に対して、私の中で嫌悪感は残りましたが、それも含めて楽しめた……の、かなぁ?
正直自分でもよくわかりません。
2011年7月4日に日本でレビュー済み
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書き出しからわずか4ページで見事に引きこまれてしまった。というより、最初の4ページ程の文章に共感すると同時に妙な違和感を覚え、何度も読み返してしまった。そして、3冊目を読み終えた後にようやく最初の書き出しの意味が分かった気がした。
2巻の表紙には「青春音楽小説」とかいてあるが、高校生や大学生といった若い世代の人達よりも、もっと年齢を重ねた大人のほうが親しみやすいかもしれない。文章には、ある種の深さと重みを感じる。そこには、若かった青春時代から数十年たった、「今の自分」の視点に立って書かれた過去について、表面的な感情や思いだけでなく、この頃には気付けなかったであろう、後悔や思いやりをもって自分自身を振り返っているようにも思える。小説だからフィクションにすぎないのだが、読んでいても、実際にあったことのように思えることがまたすごい。
全く重要ではないことだが、「分かる」という言葉を、三巻通して「判る」という表現で書かれていた。多分、一般的な「分かる」という言葉を使わなかったのは、現在の「大人」の自分から過去を振り返って、昔よりより客観的に見て「分かる」度合い、理解と物事の判断の状態が強いために、あえて「判る」という言葉を使ったのではないだろうか。私の勝手な思い込みや読解力な無いせいかもしれないが、そう思った。
第一、第二、第三と全3楽章で構成されているが、第一巻が一番読みやすく、さっぱりとした気持ちで読み終えることが出来たと思う。逆に2、3冊目になるにつれ、中身も深く重くなり、読み終わったあとも暫く放心状態だった。
音楽知識があったほうがもっと楽しく読めたと思うが、無くても全く苦にならず、音楽以外の場面でいろいろと考えさせられる本であり、何より筆者の文体に魅力を感じた。
2巻の表紙には「青春音楽小説」とかいてあるが、高校生や大学生といった若い世代の人達よりも、もっと年齢を重ねた大人のほうが親しみやすいかもしれない。文章には、ある種の深さと重みを感じる。そこには、若かった青春時代から数十年たった、「今の自分」の視点に立って書かれた過去について、表面的な感情や思いだけでなく、この頃には気付けなかったであろう、後悔や思いやりをもって自分自身を振り返っているようにも思える。小説だからフィクションにすぎないのだが、読んでいても、実際にあったことのように思えることがまたすごい。
全く重要ではないことだが、「分かる」という言葉を、三巻通して「判る」という表現で書かれていた。多分、一般的な「分かる」という言葉を使わなかったのは、現在の「大人」の自分から過去を振り返って、昔よりより客観的に見て「分かる」度合い、理解と物事の判断の状態が強いために、あえて「判る」という言葉を使ったのではないだろうか。私の勝手な思い込みや読解力な無いせいかもしれないが、そう思った。
第一、第二、第三と全3楽章で構成されているが、第一巻が一番読みやすく、さっぱりとした気持ちで読み終えることが出来たと思う。逆に2、3冊目になるにつれ、中身も深く重くなり、読み終わったあとも暫く放心状態だった。
音楽知識があったほうがもっと楽しく読めたと思うが、無くても全く苦にならず、音楽以外の場面でいろいろと考えさせられる本であり、何より筆者の文体に魅力を感じた。
2011年3月8日に日本でレビュー済み
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作者が音高出身ということもあって音楽にかかわる話はとてもリアリティがあります。テレビドラマや漫画だと、天才少女・少年が練習もしないのに、上り詰めていくありえない設定のものが多いので、私はこれまで音楽をテーマにした作品で満足したことはありませんでした。
例えば、チェロ専攻の主人公と、彼の恋するヴァイオリン専攻の南が、メンデルスゾーンのピアノトリオを文化際で演奏したいと思い、ピアノパートを弾いてくれるメンバーを探すシーン。どんなに頼んでも誰も引き受けてくれない。なぜなら、ピアノパートはとても難しいし、一ヶ月程度で曲にできるようなレベルの生徒はこの音高には入らず、芸高に入学しているのが当たり前だから。
これまで読んだ小説なら、きっと誰かが引き受けて文化祭で演奏する話に進んだと思います。そうなると、私のようなピアノ弾きはありえない設定にうんざりして、一気に読む気がなくなってしまう。音楽を良く知らない人も、それなりに青春小説として読み応えがある小説ですが、音楽をやっている者はリアルで自分と重なります。
趣味で弦楽器を弾く主人が、どうしてこの音高の生徒はオーケストラの練習のときにスコアを持っていかないのか?と突っ込みを入れてましたが、そういうレベルだからでしょう。
私は音大出身ですので高校とは少し違いますが、音楽を学ぶ者の将来への不安や葛藤、学校のレベルによっての周りの偏見などが痛いほど良くわかります。
主人公は、家庭的に音楽を学ぶのに最高の環境で育ちましたが、決して天才ではない。また南の家のように音楽を学ぶ者がすべてお金持ちとも限らない。特に弦楽器は楽器の値段に左右されることもありますから。でも若いときには、自分の将来は無限に広がっていて、努力さえすれば自分もあんな一流の演奏家になれる幻想を持ってしまう。(大学になると少し違いますが)
そんな自分の青春時代と重なり、ときに切なく、ときに思い出深く一気に読みました。メンデルスゾーンのトリオ弾きたくてたまらなくなりました。
音高・音大を出た人はきっと私のようにリアルに感じるでしょう。趣味でアマオケをやっている人は、自分の周りにいる専攻を出た人の葛藤などが良く理解出来ると思います。
音楽を知っている人のほうが小説の中に出てくる曲や場面が理解出来るでしょうから面白いと思います。でもたとえ音楽でなくとも、大学で好きな勉強に励んだけれど、それでは食べていけず妥協して就職をしていく人は多いはず。そんな経験のある人にはお勧めですし共感できると思います。
例えば、チェロ専攻の主人公と、彼の恋するヴァイオリン専攻の南が、メンデルスゾーンのピアノトリオを文化際で演奏したいと思い、ピアノパートを弾いてくれるメンバーを探すシーン。どんなに頼んでも誰も引き受けてくれない。なぜなら、ピアノパートはとても難しいし、一ヶ月程度で曲にできるようなレベルの生徒はこの音高には入らず、芸高に入学しているのが当たり前だから。
これまで読んだ小説なら、きっと誰かが引き受けて文化祭で演奏する話に進んだと思います。そうなると、私のようなピアノ弾きはありえない設定にうんざりして、一気に読む気がなくなってしまう。音楽を良く知らない人も、それなりに青春小説として読み応えがある小説ですが、音楽をやっている者はリアルで自分と重なります。
趣味で弦楽器を弾く主人が、どうしてこの音高の生徒はオーケストラの練習のときにスコアを持っていかないのか?と突っ込みを入れてましたが、そういうレベルだからでしょう。
私は音大出身ですので高校とは少し違いますが、音楽を学ぶ者の将来への不安や葛藤、学校のレベルによっての周りの偏見などが痛いほど良くわかります。
主人公は、家庭的に音楽を学ぶのに最高の環境で育ちましたが、決して天才ではない。また南の家のように音楽を学ぶ者がすべてお金持ちとも限らない。特に弦楽器は楽器の値段に左右されることもありますから。でも若いときには、自分の将来は無限に広がっていて、努力さえすれば自分もあんな一流の演奏家になれる幻想を持ってしまう。(大学になると少し違いますが)
そんな自分の青春時代と重なり、ときに切なく、ときに思い出深く一気に読みました。メンデルスゾーンのトリオ弾きたくてたまらなくなりました。
音高・音大を出た人はきっと私のようにリアルに感じるでしょう。趣味でアマオケをやっている人は、自分の周りにいる専攻を出た人の葛藤などが良く理解出来ると思います。
音楽を知っている人のほうが小説の中に出てくる曲や場面が理解出来るでしょうから面白いと思います。でもたとえ音楽でなくとも、大学で好きな勉強に励んだけれど、それでは食べていけず妥協して就職をしていく人は多いはず。そんな経験のある人にはお勧めですし共感できると思います。
2012年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名を見て中身とは想像できないほど、なかなか感動したよ。
三巻購入していっきに読んでしまった。
船に乗れってどうゆうことかなって?読みながら考えていましたがまさか、そういうこととはまったく想像外の驚きでした。
唸りました(笑)音楽一家の中で才能もそれほどじゃなくてピアノからチェロを進められる主人公の葛藤が描かれていたけれど、でも羨ましいほどの環境で読者から言わせてもらえば、その中で頑張ればいいじゃんって、思いました。
唯一つ、心残りのなんかぁ?引っかかることと言えば、彼女のことです。
南ちゃんの行動は今一つ納得ができないし、いやぁ、これが普通なのでしょうか?いまどきの女子高生?
でも、この読書感のわだかまりは彼女の気持が分からないことですね。
彼女からの視点で書いてもらたいなぁ(笑)
三巻購入していっきに読んでしまった。
船に乗れってどうゆうことかなって?読みながら考えていましたがまさか、そういうこととはまったく想像外の驚きでした。
唸りました(笑)音楽一家の中で才能もそれほどじゃなくてピアノからチェロを進められる主人公の葛藤が描かれていたけれど、でも羨ましいほどの環境で読者から言わせてもらえば、その中で頑張ればいいじゃんって、思いました。
唯一つ、心残りのなんかぁ?引っかかることと言えば、彼女のことです。
南ちゃんの行動は今一つ納得ができないし、いやぁ、これが普通なのでしょうか?いまどきの女子高生?
でも、この読書感のわだかまりは彼女の気持が分からないことですね。
彼女からの視点で書いてもらたいなぁ(笑)
2012年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校生の青春小説かと思って読み始めました。
1冊目は確かに青臭く、しゃかりきな感じが出た私好みな感じでした。周りを心の中で見下すことで自分のアイデンティティを保つところとか、正に「思春期」といった感じ。
読み進めるうちに、特に3冊目は、成長の物語ではないかと。様々な経験を経て主人公の視野が広がっていくというか、「世の中には「どうしようもないこと」がある」ことや、無知の知、自らの驕りなど色んなものが見えてくるところに考えさせられました。私自身も謙虚にならねば、と(笑)。
また時間をおいて読んでみて、その時にどう感じるのか、興味を持った本でした。
1冊目は確かに青臭く、しゃかりきな感じが出た私好みな感じでした。周りを心の中で見下すことで自分のアイデンティティを保つところとか、正に「思春期」といった感じ。
読み進めるうちに、特に3冊目は、成長の物語ではないかと。様々な経験を経て主人公の視野が広がっていくというか、「世の中には「どうしようもないこと」がある」ことや、無知の知、自らの驕りなど色んなものが見えてくるところに考えさせられました。私自身も謙虚にならねば、と(笑)。
また時間をおいて読んでみて、その時にどう感じるのか、興味を持った本でした。