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金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10) 文庫 – 2008/11/10

4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

翻訳・書評活動で日本に「YA=ヤングアダルト」を根づかせた第一人者・金原瑞人が選んだ傑作短編9編に、作家・森絵都が日本文学の古典から選んだおすすめの名作1篇をくわえた、YAアンソロジーの決定版!!
明日のあなたを今日とはちがうどこかへといざなってくれる、文庫未収録作品を中心に集めた珠玉の短編セレクション第一弾。巻末に、「選者」二人の特別対談を収録。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ジャイブ (2008/11/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/11/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 240ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4861765854
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4861765858
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年4月21日に日本でレビュー済み
文学の奥深さと幅の広さを感じさせてくれる名短編ばかりでした。
個人的に金原瑞人氏の選ぶ本というのは好みと合致することが多く、昔から金原訳の小説を率先して読んできました。このアンソロジーを手に取ったのも金原氏が選者だからです。思惑通り、どの作品を見てとっても満足できる内容でした。
真夜中に読むにはふさわしい、少し不思議なお話が多かったように思います。
いしいしんじ『サラマンダー』はこの中だと一番児童文学らしい趣で、いろいろな読み方ができる味わい深い小説です(すごく好き!)。
魚住直子『おどる選たく虫』は大人向けの絵本にしたらきっと似合うだろうなぁと感じました。『非バランス』が好きなのですが、こんなお話も書けるんだなぁと。魚住さんの小説には独特の魅力がありますね。
江國香織『十月のルネッサンス』、これは『デューク』の次にお気に入りです。江國さんの初期短編の作風は不可思議で、それでいて哀愁と温かみがさりげなく同居しているようなところがあって、なんともいえず好きです。
恩田陸『飛び出す、絵本』はさすが恩田陸!という感じ。恩田さんの小説で初めて読んだのは『いのちのパレード』でした。その短編集がとても良くて恩田ファンになったので、わたしにとっては恩田陸は短編の上手い作家という位置づけになっています。突飛な発想とそれを面白くまとめる力のある作家です。
角田光代『「共栄ハイツ305」杉並区久我山2-9-××』、これは児童向けではない大人向けの小説でしょう。けれども真夜中に読むとしっとりした気分になれそうです。角田さんは直木賞を受賞されてから一気に有名になりましたが、わたしは『対岸の彼女』よりも昔の子ども向けの作風が好きです。しかし、これはとても良い小説だと思いました。
若くして亡くなったことで知られる天才作家、鷺沢萌『真夜中のタクシー』。鷺沢さんの作品は真夜中がテーマになっている作品が多いような気がします。文体もひんやりとした静謐な雰囲気を持っていて、一昔前の日本の裏路地の倦怠感と、集団で騒いでいるときにふっと感じる孤独感がまざったような……文章の魅力とタクシー運転手を見つめる主人公の気持ちがじんわり胸に広がって、心地よい余韻を覚えました。
寺山修司『踊りたいけど踊れない』。海外の古典童話のような簡単な文章で書かれていますが、この本のなかで一番短編小説としてのまとまりがよくクオリティが高いのは本作だと思います。なにからなにまで絶妙です。文章も、主人公の戸惑いも、少年の反応も。踊りたいけど踊れない……。
梨江アリエ『タケヤブヤケタ』。初梨江作品。こんな小説を書ける作家だったのか~~もっと早く読めばよかった――――!!!
楡井亜木子『おれがはじめて見た、茜色の果実について』。口語の文体が軽やかで面白くて、主人公のキャラクターに惹かれます。
有島武郎『小さき者よ』。昔冒頭を読んだときは「不幸なものたちよ」という文章に驚いて読むのをやめてしまったのですが、最後まで読むとこれがもう素晴らしい。最後を飾るにふさわしい傑作。筆力はもとより、ブンガクの力とはこういうものを言うのだと実感しました。とにかくパワーがある。
良い本でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月31日に日本でレビュー済み
これは大人が読む、大人のための短篇集ではないのだろうか…。
作家の選び方も至極興味深い。
有島武郎、魚住直子、江國香織、恩田陸、角田光代、寺山修司といった毛色が異なる作家の話が上手い具合に並べられている。

魚住直子の『おどる洗たく虫』は、昭和の匂いが哀愁漂う感じでいいし、江國香織の『十月のルネッサンス』は、やる気のない幼稚園の先生の日常が、非日常へと変化する様が面白い。
梨屋アリエの『タケヤブヤケタ』は、単に転校生の少女の物語ではない。少女たちの闇の深淵い部分が見え隠れしている様が心底怖いと感じてしまうのだ。

表紙のかわいいイラストに騙されてはいけない。
YAセレクションとなっているが、ファンタジーの要素がある物語も、ゾクリとする怖さがあったり、現実世界の苦しかったり、逃げられない生活が描かれていたりするのだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年5月25日に日本でレビュー済み
海外に仕事に行かないとならない時に短篇集をよく買います。

これは、何にも考えずに表紙のイラストが気に入ったので購入しました。

きれいな青。

選ばれた短篇達は別に、寝る前に読まくていいかも。
特に『タケヤブヤケタ』なんて寝る前に読んだらモヤモヤして寝られないよー。と、思いました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年12月31日に日本でレビュー済み
眠りにつく前に読んでも良いのか?という作品も。
YA(ヤングアダルト)向けらしいけれど、
はてどうなのか?
どうにも安らかな眠りにつけそうにない
作品が多く選ばれているような気がしてどうしようもないです。

最後に選者である金原さんと森絵都さんの対談がありますが、
もしかするとこちらの方が
読みがいがあるかもしれませんね・・・。

有島武郎の古典から最近の作品まで
色んな作家の作品を読みたいという人にはいい本なんではないでしょうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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