他の方も描かれていますが、本にするときに生原稿から
製版ではなく、複製版で出版物から製版を起こしているタイプです。
そのかげんで、どうしても線が甘くなります。
全体にソフトなフォーカスになるのはスキャンしている加減ですね。
原稿が散失した手塚さんの昨今のオリジナル出版物と同じ手法です。
とはいえど、その昔東京トップ社から出たいた「刑事」のオリジナル印刷も
紙の悪さと刷りの雑さで、そんなにたいしたモンじゃなかったですが
今回のオリジナル出版は全編通してその頃のムードが
蘇ってきたような感じです。
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漫画家残酷物語・完全版(1) (その他) コミック – 2010/10/30
永島慎二
(著)
手塚治虫、賞賛! 「マンガの詩人という肩書きをつけられる人は大ぜいいる。 (中略)だが、カリスマ(教祖)的存在となると、永島慎二さんを おいてほかにはないのではなかろうか。」 若者の教祖といわれた、伝説の漫画家・永島慎二 青春マンガの金字塔、ここに復活 「子供達の本当の友達になれる本……子供達がだいてねるようなマンガ オレは描きたいよ……」 1961年から1964年にわたり、貸本劇画誌「刑事」(東京トップ社)に発表された、永島慎二の代表作『漫画家残酷物語』を完全復刻。第3巻には「刑事」掲載以来、はじめてとなるカラー漫画(「蕩児の帰宅」「遭難」「びんぼうなマルタン」)を収録! 【収録作品】その1 傷害保険/その2 ガン祖/その3 少年の日のけだるい孤独/その4 被害者/その5 坂道/その6 うすのろ/その7 雪/その8 ラ・クンパルシータ/その9 嵐/その10 嘔吐/(特別収録)赤貧/非小説 白菊
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社ジャイブ
- 発売日2010/10/30
- ISBN-104861767946
- ISBN-13978-4861767944
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商品の説明
著者について
一九三七年、東京生まれ。本名は真一。幼いころから漫画家を志し、中学を中退。以降、さまざまな職業を経験しながら漫画を描きつづけ、一九五一年、十五歳の夏に『さんしょのぴりちゃん』(鶴書房)で漫画家デビュー。一九六一年から一九六四年まで、漫画家とその周辺をテーマにした『漫画家残酷物語』を貸本劇画誌「刑事」に発表した。漫画に賭ける若者たちの苦悩と挫折とを描いた本作は、日本ではじめての私小説漫画ともいわれる名作。代表作は、本書の他、『フーテン』『若者たち』など。二〇〇五年没。
登録情報
- 出版社 : ジャイブ (2010/10/30)
- 発売日 : 2010/10/30
- 言語 : 日本語
- コミック : 352ページ
- ISBN-10 : 4861767946
- ISBN-13 : 978-4861767944
- Amazon 売れ筋ランキング: - 407,810位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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2013年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
永島慎二さんn漫画家残酷物語も久しく
会えなく、ようやくご対面できて年甲斐もなく
感激して読みました。
ありがとうございます。
会えなく、ようやくご対面できて年甲斐もなく
感激して読みました。
ありがとうございます。
2015年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
真の完全版かどうかという議論もあるようですが、「漫画家残酷物語」という、私の心に刻まれた名作集です。
欲をいえば、表紙(カバー)イラストは、永島慎二さん描く風景(背景)も入れて欲しかった。
編集者やデザイナーの捉え方なんでしょうが、永島慎二さんの作品は、どれも、人間のストーリーでも人物だけで成立している作品ではないのです。朝日ソノラマ「サンコミックス版」でしか読んでいないので、大判になったのはうれしい。
欲をいえば、表紙(カバー)イラストは、永島慎二さん描く風景(背景)も入れて欲しかった。
編集者やデザイナーの捉え方なんでしょうが、永島慎二さんの作品は、どれも、人間のストーリーでも人物だけで成立している作品ではないのです。朝日ソノラマ「サンコミックス版」でしか読んでいないので、大判になったのはうれしい。
2012年4月9日に日本でレビュー済み
永島慎二氏の『漫画家残酷物語』を久しぶりに読み返して、新鮮な感動を味わっています。
太宰治や織田作之助の作品が古臭くならないのと同じで、この作品は時代の中に普遍的な人間の本性を著したものなのだと思います。
『漫画家残酷物語』はオムニバス形式の短編連作集ですので、その形式からも余計に文学的な印象があります。
明治〜昭和初期にかけて起きた文学運動に匹敵するようなことが漫画の世界に起きたのが昭和20年の終戦後間もなくの頃だと思います。
この漫画ムーブメントの一つの起源・潮流として永島氏がいることは間違いないでしょう。
藤子不二雄A先生の『まんが道』に、手塚治虫先生の手伝いに行くとそこに永島慎二氏がいた、という件があります。
手塚先生の『新・宝島』が今日の漫画ムーブメントの起源だと思われますが、その流れの中で頂点を極めた永遠の命をもった作品の一つだと思います。
太宰治や織田作之助の作品が古臭くならないのと同じで、この作品は時代の中に普遍的な人間の本性を著したものなのだと思います。
『漫画家残酷物語』はオムニバス形式の短編連作集ですので、その形式からも余計に文学的な印象があります。
明治〜昭和初期にかけて起きた文学運動に匹敵するようなことが漫画の世界に起きたのが昭和20年の終戦後間もなくの頃だと思います。
この漫画ムーブメントの一つの起源・潮流として永島氏がいることは間違いないでしょう。
藤子不二雄A先生の『まんが道』に、手塚治虫先生の手伝いに行くとそこに永島慎二氏がいた、という件があります。
手塚先生の『新・宝島』が今日の漫画ムーブメントの起源だと思われますが、その流れの中で頂点を極めた永遠の命をもった作品の一つだと思います。
2010年11月14日に日本でレビュー済み
2005年に亡くなった作者の代表作の、カラーページの復刻や関連作品の収録を行った完全版である。作品自体は50年近く前に描かれたものにもかかわらず、青春という誰もが通過する時代を切り取った古典として、青臭さと痛みと気恥ずかしさを内包しつつ読み継がれていくであろう日本マンガの歴史に残る短編集である。作品自体とA5判という大きなサイズで出版された今回の企画は大変素晴らしい。残念なのは、作品の印刷がやや良くないことだ。数年前、別の出版社で全3巻で予定され2巻で中断?した同一企画の、出版社を変えての仕切りなおし刊行と思われるのだが、前回の刊行と見比べてみると、印刷の線が全体に太く、細部のつぶれや細かなタッチの消失が全体に及び鮮明さが損なわれている。前回の企画の際は、新たに発見された原稿と原稿紛失頁は印刷物からの復刻であったが、今回の刊行は原稿と初出の印刷物からの版起こしではなく、前回の刊行物からの製版のように思われる。(あくまで筆者の推測だが)作者の描線にこだわるならば、前回のふゅーじょんぷろだくと版の1,2巻に今回のジャイブ版の3巻をそろえるのも良いかもしれない。(本編部分の収録作品は両版とも共通である。ただし特別収録作品には違いがある)なお、装丁や造本に関しても、伊藤重夫氏によるふゅーじょんぷろだくと版の方が素晴らしい。