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あなたのことが、いちばんだいじ 単行本 – 2005/9/1
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小説家を見つめる妻の視線、
年上の女性に抱く淡い恋心、
友をおもう少年の友情……。
誰にでも、いちばんだいじな人がいる。
『夜の果てまで』で注目の著者初の短篇集。
幻のデビュー作「糠星」を含む6篇収録。
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社作品社
- 発売日2005/9/1
- ISBN-104861820545
- ISBN-13978-4861820540
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商品の説明
著者からのコメント
年がなにを勘違いしたのか、さわやかな題名にひかれてバタイユの『青
空』を読み、その衝撃から生まれて初めて小説を書いた。タイトルは
「糠星」。
それが学習雑誌「高二時代」の懸賞小説で一等になり、賞金十万円を
手にしたことで、サッカー少年はそれ以降“いつか一冊の本を書く”と
いう悪夢に絡めとられた人生を送ることになるのだが、本書にはその十
六歳の処女作を含めて、六篇が収録されている。
初出は七〇年代と八〇年代が一篇ずつ、九〇年代と二〇〇〇年代が二
篇ずつ。「糠星」と最新作「折り紙のように」のあいだには、三十四年
もの時間が経過している。
三十四年――。目のまわるような時間だが、このあいだずっと書きつ
づけてきたわけではない。大学時代は同人誌なども作っていたが、卒業
後は情報誌「ぴあ」の編集者になり、しばらく小説から遠ざかってい
た。
十六歳の夏に見た夢が現実になったのは、それから二十年後のこと
だ。深夜、仕事を終えて帰宅し、ひと風呂浴びると、ぼくは台所のテー
ブルに向かい、憑かれたようにワープロのキーを叩いた。それがやがて
一冊の本になることなど考えもせず、寝る間も惜しんで新宿を舞台に三
百年にわたる物語を書きつづけた。それが九〇年の単行本デビュー作
『ストリート・チルドレン』だ。
「穴のなかの獣」はデビュー前夜の八九年、当時「早稲田文学」編集室
で辣腕を振るっていた重松清氏に、六〇年代をテーマに、と依頼されて
書いた短篇だ。もっとも本作は七六年、大学三年生のとき同人誌「積乱
雲」に発表した同名小説が原型になっており、差別の問題など、「新日
本文学会」の事務局を手伝っていた当時の経験が色濃く出ている。
九六年の春、ぼくは十八年勤務したぴあを辞めて、物書きに専念する
が、退職した翌日の二十四時間を描いたのが「ひらひら」で、退職後一
年間にわたる夢の断章が「エーテル密造計画」だ。同作の冒頭には「糠
星」が出てくるし、さらに言えば、最新作「折り紙のように」の四十六
歳の主人公は、いまだに十六歳の自分にとらわれている。
ぼくにとってはそれぞれの時代の節目になる六篇だ。
抜粋
んでいく。女の子が正面に向きなおり、そのとき一瞬、目が合ったよう
な気がした。声をかけて人違いだったら、貝沢を二度と尾行できなくな
る。でも、もしほんとうに自分の娘だったら……。
十三歳からの三年間は想像していた以上に大きいかもしれない。十六
歳になった娘の顔を見分けられる自身が急になくなった。
(「あなたのことが、いちばんだいじ」より)
著者について
ト・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、92年『サウダージ』で三島由
紀夫賞候補。04年2月に文庫化された『夜の果てまで』が25万部のベス
トセラーとなり、注目を集める。他の著書に『ニッポンの狩猟期』『リ
セット』『ラスト・ワルツ』『おいしい水』『散る。アウト』などがあ
る。
登録情報
- 出版社 : 作品社 (2005/9/1)
- 発売日 : 2005/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 211ページ
- ISBN-10 : 4861820545
- ISBN-13 : 978-4861820540
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,198,217位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 51,670位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
盛田隆二(もりた・りゅうじ)
1971年、県立川越高校2年在学中に書いた短編「糠星」が旺文社小説コンクールで1等になる。同作品は短編集『あなたのことが、いちばんだいじ』(光文社文庫)に所収
1985年、情報誌「ぴあ」編集者の傍ら小説を執筆し、「夜よりも長い夢」で早稲田文学新人賞入選
1990年、デビュー作『ストリート・チルドレン』(講談社)が野間文芸新人賞候補作
1992年、第2作『サウダージ』(中央公論社)は三島由紀夫賞候補作
1996年「ぴあムック」編集長等を経て、18年間勤務したぴあを退社、作家専業に
2004年『夜の果てまで』(角川文庫)が30万部を超えるベストセラーに
2007年~2010年、早稲田大学 文化構想学部 客員教授
2011年『二人静』(光文社)で第1回Twitter文学賞受賞
2016年8月24日午後8時~NHK-Eテレ「ハートネットTV」で、30分番組「父との長いお別れ・作家 盛田隆二 ――リハビリ・介護を生きる 認知症の親をおくって」を放送
著書は他に『焼け跡のハイヒール』『蜜と唾』『父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌』『残りの人生で、今日がいちばん若い日』『いつの日も泉は湧いている』『きみがつらいのは、まだあきらめていないから』『身も心も』『あなたのことが、いちばんだいじ』『ありふれた魔法』『ささやかな永遠のはじまり』『散る。アウト』『おいしい水』『リセット』『ニッポンの狩猟期』『金曜日にきみは行かない』『ラスト・ワルツ』『いつかぼくは一冊の本を書く』など多数