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発売元 skheidi
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JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか- 単行本(ソフトカバー) – 2008/7/23

3.9 5つ星のうち3.9 13個の評価

日本以外の英語圏のロック・ミュージシャン、ジュリアン・コープによる、全世界初の「日本ロック研究序説」ともいえる「JAPROCKSAMPLER」。
2007年秋にイギリスで刊行された、その待望の邦訳版が、白夜書房より、2008年7月23日に発売される。
この本における、ジュリアン・コープの長年の研究による研究の記述の数々は、当の日本において、どのように受け入れられるのだろうか。日本人でも初めて聞くような不可思議なエピソードの数々は、今まで、日本ロック史といった本ではお目にかかれないものばかりで、その虚実もしくは、その真贋は、日本のロックを聴いてきた我々でしか理解できないものなのだろうか。
1945年から始まる戦後ポピュラー史と共に語られる、GS時代を経て(ナント、本文中で、今まで40年以上、日本で判らなかった<グループ・サウンズ>の言葉の起源まで明らかにされている)、日本ロック黎明期に至る道のりは、今までの日本ロック史の空白期を埋める貴重なものである。さらに、著者選の「日本ロック・アルバム50選」は今までにない独断と偏見に満ちてはいるものの、全く新しい角度から、日本のロックを解析している。サブタイトルが、原書に日本語で「戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか」とあることからもわかるように、著者は明らかに、最初から、この本が日本で読まれることを前提に書いているようにも思える。ただし、その独断と偏見、また事実誤認も含めて、この本の真の意味での内容と価値が分かるのも、また日本人だけなのかもしれない。

ジュリアン・コープ──時代の先をゆくロック・ミュージシャンにして音楽学者、ヒップな考古学者にしてかつてはティアドロップ・イクスプローズのフロン トマンだった男がお届けする「JAPROCKSAMPLER」。これまでは言語の障壁によって、戦後日本の音楽が、西洋ではひとつの謎となっていた。こ の不当に閉じられたドアを開ける鍵は、ぜひとも自分が提供したいとジュリアンは考えたのだ。
これは第2次世界大戦後、西洋の音楽が日本に上陸する過程と、そこから生じたなんとも美味しい騒乱状態をつづった1冊である。シャドウズ・ナンバーをポップにカヴァーした半音階のインストゥルメンタルから、ディランの影響を受けた浪曲の復活まで、ロックンロールの変容が、日本ほど独創的かつ魅惑的な かたちでなされつづけた国はほかにない。
「JAPROCKSAMPLER」は、伝統的、保守的な日本の価値観と、1960年代、70年代のワイルドなロックンロール背教徒たちとの衝突を探究する。放浪のアートシアター系詩人から、ハイジャックも辞さない暴力的な反体制ロック・グループまで、戦後日本文化の鍵を握るアーティストたちの物語を伝 え、重要なジャップロック・アルバムを総括する。
ジュリアンは約束する。この本を読めば、音楽、アート、時間に対する考え方が、がらりと一変するだろう──場合によっては、人生観そのものまで。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白夜書房 (2008/7/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/7/23
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 350ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4861914337
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4861914331
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 13個の評価

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ジュリアン・コープ
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星5つ中3.9つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年4月14日に日本でレビュー済み
イギリス人ロッカーJulian Cope氏が独自に日本のロックを調べた評論。

「はじめに」で、現代の日本のロックが欧米で重要な役割を果たしていて、こういう音楽がどのように形成されたか、過去を調べないといけない、その為には特権を利用して日本のロックに触れる機会があった人の感想だけでは駄目で、きちんと研究しないといけないと書いてあります。この本はその成果であるそうです。その後、黒船の来襲から戦後までの日本の歴史がかいつまんで書いてあります

第二章では日本の前衛音楽の歴史等が書いてあります。John Lennonと出会う前のヨーコ・オノ氏等の実験音楽や日本のアーティストの前衛音楽について詳しく書いてあります。

第三章ではエレキ・ブームの来歴等について触れられております。

第四章ではグループ・サウンズの歴史について、加山雄三氏の功績や各グループの足跡等が書かれております。

第五章ではグループ・サウンズの後のニュー・ロックのついて各アーティストの結成の経緯や歩みが駆け足で辿ってあります。

第六章では日本のZeppを目指したフラワー・トラベリン・バンドとプロデューサーだった内田裕也氏と折田育造氏の関係をアルバムごとに記述してあります。

第七章では裸のラリーズについて、結成からメンバーがハイジャックで北朝鮮に行ってしまい、他のメンバーが潜伏生活を余儀なくされた経緯等が書かれております。

第八章ではガレージ・ロック風だったというスピード・グルー&シンキの陳信輝氏がドラムのジョーイ・スミス氏を発見した経緯等が書かれております。

第九章ではタージ・マハル旅行団の前衛風の音楽に関してこういう音楽性になった経緯等が書かれております。

第十章では特異な音楽性だったというJ・A・シーザー氏の音楽と寺山修司氏の関係とシーザー氏の過去について書かれております。

第十一章では佐藤允彦氏と氏のジャズ風音楽との事が書かれております。

第十二章ではプログレ系のファー・イースト・ファミリー・バンドの結成から解散に至るまでの事等が書いてあります。

原著の最後に、著者の日本ロックのベスト50作が掲載されております。

日本語版にこの後、フラワー・トラベリン・バンドとスピード・グルー&シンキに関わった折田氏のインタビューと、近田春夫氏とマーティ・フリードマン氏との対談が掲載されております。

総じて、よくここまで(事実誤認、出鱈目、勘違いが多いにしろ)調べたなぁ、書いたなぁと思いました。ミュージシャンの喜多郎氏が在籍していたプログレ・バンド等はこの本で初めて知りました。

私の場合、日本のロックに興味があった訳ではなく、Julian Cope氏の音楽のファンなので、その興味で読みましたが、日本人でもここまで出来ない事をここまで書いたのはのには頭が下がります。内田裕也さんについては「シェイクハベイベー」の人とかいう先入観がないので、ある意味日本人ではないのでここまで書けたかもとも思います。

また、YMOやはっぴいえんどについても名前の言及があるので知ってはいる様ですが、敢えて書かなかった様でもあります。音楽性を過小評価した訳ではないと思いますが、よく知られているアーティストは抜いた様です。

個人的な雑感では、裸のラリーズの所が面白かったです。ロックのミュージシャンに左翼っぽい人は多いですが、ハイジャックまでは・・・とか面白かったです(当事者の方々は迷惑だったそうですが)。

この間、フラワーのジョー山中氏と内田裕也氏が他界されたそうで、一回オリジナルのフラワーとか観たかったです。

兄がロックを好きなので誕生日に贈ったのですが、未だに読んでいないそうです。読みたいけど、読めないとか。確かに文章が長くて、常套句を使わない独特な表現が多いので読み難いかも。私は3回読みましたが。

日本人ではないから書けた力作。必読。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1位 フラワー・トラヴェリン・バンド 「SATORI」
2位 スピード・グルー&シンキ 「イヴ 前夜」
3位 裸のラリーズ 「HEAVIER THAN A DEATH IN THE FAMILY」
4位 ファー・イースト・ファミリー・バンド「多元宇宙への旅」
5位 J.A.シーザー 「国境巡礼歌」

本書巻末の「著者のトップ50」に掲げられた上位のアルバムを見ただけでも、ジュリアン・コープが日本のどのようなロックに関心を抱き、評価しているのかがわかると思います。

本書では、日本の1960年代から1970年代後半にかけてのアンダーグラウンド・ロック・シーンが体系的に説き明かされています。
日本の音楽誌が重きを置きたがるはっぴいえんどやYMO等には全くといっていいほど言及がなく、内外のサイケ・プログレ系リスナーに人気の高いフラワー・トラヴェリン・バンドや裸のラリーズ、J.A.シーザー、マジカル・パワー・マコといったミュージシャンの解説に多くの熱意が注がれています。

音楽性についての評価にも日本の音楽誌のような遠慮がなく、良し悪しの基準がはっきりしています。例えば村八分に対しては終始(極めて)否定的なトーンですし、一方で外道については、彼が当初村八分に期待していたサウンドを持っていたと持ち上げています。あえて名前を挙げませんが、コレクターマーケットで高値がつくいくつかのミュージシャンのアルバムを「クズ」とこき下ろしてもいます。
ただ、スタンスが明快なことから、読み手が著者との音楽的嗜好の距離感を測りやすく、否定的な評価があっても不愉快な感じは受けません。むしろ痛快に感じる部分が多いです。

原書を読んだ時点で気になってはいましたが、事実関係の誤認は非常に多いです。日本版では明らかに誤っている箇所については注記が付されているほか、こうした疑問点に関しての折田育造氏(日本音楽業界の重鎮)へのインタビューが加えられています。折田氏は原書に対しかなり辛口の意見を述べられています。また近田春夫氏とマーティ・フリードマン氏の対談も加えられており、面白い読み物になっています。
日本版は日本の音楽事情に通じた編集部の監修による丁寧な造りですが、原書にあった索引は残してほしかったと思います。

結論めいたことをいいますと、とてつもない労作だということです。日本にはこれまで類書は皆無といっていい状況でした。言葉の壁もあり、資料を掘り起こすのもとてつもなく困難な作業だったと思います。またこうした日本のロックの海外への紹介は本来日本の音楽評論家が果たすべき役割であったはずです。その意味でも本書には批判より賞賛が向けられてしかるべきかと思います。海外で今後本書が日本のロックについての基本的な解説書になるであろうということには、一抹の不安を覚えないでもないですが。
167人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月27日に日本でレビュー済み
「ジャップ」は差別用語じゃないの?
公然と差別用語が書名に使われている書籍を販売しているAmazonのコンプライアンスはどうなってるの?
日本人差別に対して無頓着な社会に腹が立つ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず冒頭紹介される日本の近代史のトンデモぶりに苦笑する。いわゆる「東京裁判」で戦勝国に捏造され、戦後左翼に支えられた戦前日本悪玉論そのまま。著者の本国イギリスでは未だに通用する歴史観なのでしょう。

次に挙げられているバンドの音源をYouTubeで聴いてみると、正直どれもサバスやクリムゾンの焼き直し以上のものが感じられず、面白いと感じられない。この時点で読む気が失せてくる。

この当時の日本のアンダーグラウンドのバンドは「新左翼」のムーブメントと結びついたものらしい。つまり著者のイギリス人と同じ冒頭の歴史観をもとに、こういうバンドを真剣にやっていたのである。

本書は間違った歴史観と間違った思想にかぶれた当時の若気の至りとして読むことができる。そういう歴史があったのだと確認する意味では意義があるかもしれない。しかし今更この本を間に受けて若者が左翼にかぶれることはないと思う。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は手ばなしで賞賛します。読んでいてアドレナリンが噴出してしまいます。ちょっとですが、「人生を変える事になった書」です。グループサウンズブームの終焉にあたって、当事者達は歌謡曲に流れた組と、ロックを追及しアンダーグランドに潜った組があった。歌謡曲組は皆さんご存知の人達。一方、アンダーグランドに流れた組は、当時海外でデビューした、LED ZEPPELINやBLACK SABBATHの様なヘビーロックやプログレッシブロックを追及していた。
本書はこのアンダーグランドに潜った、いわゆる「ニュー・ロック」と呼ばれる人間達のロック道を追った、学術書である。これまで当事国の日本にも、この時代を明らかにした書は無かったという。誰も手をつけなかった、まったくの空白期間だったのである。それは、今常識になっている、グループサインズ(GS)の名前の由来について、誰もしらなかったことからも理解できる。(本書では明快に現されている)その空白期間を、なんと外国人のジュリアン・コープが我々日本人にも読んで理解できる書に仕上げたことに感動を覚える。日本のロックをここまで語れる外国人がいたことが奇跡である。日本人にもできなかった、あるいは、やらなかった事をである。
ここに上げられたアルバムを一つでも聞いてほしい。因みに私は一枚も聞いたことがなかった。そのサウンドは正しく、時代を切り開いていくんだ、とロックの先駆者たる自覚に溢れた創造性の高い音楽である。いままでパンクロックやヘビーメタルを中心に聞いてきたが、その取り掛かりはやはり、「新しい」ということに尽きたのだと思う。その新しい感覚が、心を揺さぶったのである。今回、作者のNO1である、FLOWER TRAVELLIN'BANDのSATORIを早速聞いてみたのだが、その圧倒的なエネルギーにやられてしまった。最初のジョー山中のシャウト一発で、彼等の凄さを理解できた。そして東洋と西洋の融合に成功したと言われる彼等のサウンドは、実際に聴いて見なければ判らない迫力であった。
本書は冒頭にも記したが、私の人生をチョット変えてしまうぐらいの力があった。今後しばらくはこの時代のロックを聞いて、先達の切り開いた平地を確認していこうと考えている。ほんと衝撃を受けた書である。
36人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月10日に日本でレビュー済み
30、40年後、間違いなくこの外国人が作った本は、文化学・芸術学などの学問の場で名が上がります。
日本の商業芸術文化をメタ的にとらえた試金石とも呼べる一冊として。

そして、そのようなことを戦後から現在までずっと許してこなかった日本人の事無かれ主義と(本質はあさましい)win-win文化はようやくメタ的視点において批判されることでしょう。
戦後20世紀〜21世紀初頭の日本人の気質は、ポピュラーアートには向いていなかったのです、と。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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