駅伝の話題を期待して購入しましたが、思わぬ方向で感銘を受けました。これは単なる駅伝の本ではなく、マネジメント論の本でもあります。学生時代にリーダーとして、実業団時代にコーチとして、そして東洋大の監督に至るまで「ボクは運動部の監督をやってました」という観点で書かれたマネジメント指南の本です。「もしドラ」じゃないんです。本当にやっていた人なんです(笑)。
わかりやすい言葉で、等身大の表現で語りかけてきますし、すべてが事実にもとづいているので説得力が段違いです。「プレイング・マネージャーのあるべき姿」という、現代社会のビジネスマンにも通用する話題も載っています。この著作をドラッガーの「マネジメント」に匹敵する名著であると評価しても、決して誉めすぎではないと思います。
私自身もマネージャーの役割を任されるようになり、いろいろ悩んでいました。しかしこの本を読んで、道筋が見えたように思います。駅伝に興味のある方はもちろん、ドラッガーでは敷居が高いと思っていらっしゃる方がマネジメントを考えるときにとても役立つと思います。
2009年の箱根駅伝、1年生だった柏原竜二選手の大活躍で、それまで苦手としていた山登りの5区を克服した東洋大は、劇的な初優勝を遂げます。しかし、胴上げはありませんでした。胴上げすべき監督がいなかったからです。その日の夜、OBを交えて慰労会が行われたそうです。この慰労会のエピソードを読んで、私は涙を抑えることができませんでした。2012年に1区をつとめた宇野君が1年生だったときのエピソードあたりから涙腺があやしかったのですが。2012年箱根駅伝における東洋大圧勝の根源はこの人にあったんだ、と思いました。
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監督‐挫折と栄光の箱根駅伝‐ 単行本 – 2009/8/5
川嶋 伸次
(著)
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2008年12月、部員の不祥事により監督を辞任。明けて2009年1月、箱根駅伝で手塩にかけたチームは往路・復路を制覇し悲願の完全優勝を果たす。シドニー五輪男子マラソン代表選手にして元東洋大学陸上競技部監督、川嶋伸次が綴る「走り」へのオマージュ。悲運の将、川嶋伸次が、自らの体験を通して描いた指導者の在り方、組織づくり、コーチング、そして「走ること」の素晴らしさ。特上のノンフィクション。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社バジリコ
- 発売日2009/8/5
- 寸法13.6 x 2.1 x 19.4 cm
- ISBN-104862381383
- ISBN-13978-4862381385
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商品の説明
著者について
1966年東京都生まれ。飯野高校時代にはインターハイ1500mで2位、1984年全国高校5000mランキング1位。鳴り物入りで日本体育大学に進学しトラックでは3000mSC、駅伝では箱根駅伝復路6区の山下りで区間賞を取るなど同大学の躍進に大きく寄与。
1989年旭化成陸上競技部に入部、各種駅伝大会などで活躍しミスター駅伝の異名をとる。1996年2月東京国際マラソン6位、同年8月開催のアトランタオリンピック男子マラソン補欠。2000年3月びわ湖毎日マラソンで2時間9分4秒の自己ベストを出し日本人選手トップの2位、同年10月開催のシドニーオリンピック男子マラソン代表となり17位(日本人選手3人の内トップ)。
2001年、現役を引退。
2002年1月、東洋大学陸上競技部の監督に就任。チームの大胆な改革を行い箱根駅伝出場に導く。2008年12月、陸上部部員の一人が痴漢行為で逮捕され、その責を負い監督を辞任。翌月の2009年箱根駅伝では、東洋大学が悲願の初優勝を果たす。
1989年旭化成陸上競技部に入部、各種駅伝大会などで活躍しミスター駅伝の異名をとる。1996年2月東京国際マラソン6位、同年8月開催のアトランタオリンピック男子マラソン補欠。2000年3月びわ湖毎日マラソンで2時間9分4秒の自己ベストを出し日本人選手トップの2位、同年10月開催のシドニーオリンピック男子マラソン代表となり17位(日本人選手3人の内トップ)。
2001年、現役を引退。
2002年1月、東洋大学陸上競技部の監督に就任。チームの大胆な改革を行い箱根駅伝出場に導く。2008年12月、陸上部部員の一人が痴漢行為で逮捕され、その責を負い監督を辞任。翌月の2009年箱根駅伝では、東洋大学が悲願の初優勝を果たす。
登録情報
- 出版社 : バジリコ (2009/8/5)
- 発売日 : 2009/8/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4862381383
- ISBN-13 : 978-4862381385
- 寸法 : 13.6 x 2.1 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 771,226位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年3月11日に日本でレビュー済み
スポーツで功を成した方の作品が好きです。
道を究めた方の迫力があると思います。
箱根駅伝で成果を出し、
マラソンランナーとしてオリンピックにまで上り詰めた方。
さらには、監督としても東洋大学の箱根初優勝まで成し遂げた方。
面白くないはずがない題材だと思います。
そして、題材という表面に留まる事なく、なぜ出来たのか、なぜ出来ない事があったのか、
を深く深く掘り下げ、それを分かり易く解説して下さっていると感じました。
有益な作品だと思います。
アスリートにも、指導者にも、さらには、ビジネスマンにさえも、道を示してくれている、と感じました。
道を究めた方の迫力があると思います。
箱根駅伝で成果を出し、
マラソンランナーとしてオリンピックにまで上り詰めた方。
さらには、監督としても東洋大学の箱根初優勝まで成し遂げた方。
面白くないはずがない題材だと思います。
そして、題材という表面に留まる事なく、なぜ出来たのか、なぜ出来ない事があったのか、
を深く深く掘り下げ、それを分かり易く解説して下さっていると感じました。
有益な作品だと思います。
アスリートにも、指導者にも、さらには、ビジネスマンにさえも、道を示してくれている、と感じました。
2015年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭はもう少し客観的に表記されるべきだと思いました。受け取り方によってはマイナスになります。そこだけが残念でした。
2010年1月14日に日本でレビュー済み
私が最も印象に残ったのが、川嶋氏が東洋大学の監督に就任した際、解任され
失業した前任の監督をコーチとして迎え入れ、川嶋氏個人の収入からギャラを
1年間負担したという話(その後は大学と正式にコーチ契約)
前任の監督の人柄やスカウト面での能力を活かしたかったと述べているが、
普通は自分がやりやすいようにするために前任者は残したりしないと思う。
ましてや、自身の身を削ってまで残ってもらうという行動からは、川嶋氏
の走ることに関する仕事に対しての真摯な姿勢が伝わってくる。
また本書はテレビだけでは分からない、箱根駅伝や長距離選手の実状も、
リアルかつユーモラスに描かれており、東洋大学が2009年、2010年
と箱根駅伝連覇を果たした今読むべき最も旬な本だと思います。
失業した前任の監督をコーチとして迎え入れ、川嶋氏個人の収入からギャラを
1年間負担したという話(その後は大学と正式にコーチ契約)
前任の監督の人柄やスカウト面での能力を活かしたかったと述べているが、
普通は自分がやりやすいようにするために前任者は残したりしないと思う。
ましてや、自身の身を削ってまで残ってもらうという行動からは、川嶋氏
の走ることに関する仕事に対しての真摯な姿勢が伝わってくる。
また本書はテレビだけでは分からない、箱根駅伝や長距離選手の実状も、
リアルかつユーモラスに描かれており、東洋大学が2009年、2010年
と箱根駅伝連覇を果たした今読むべき最も旬な本だと思います。
2010年1月3日に日本でレビュー済み
いわゆるマラソン本、ランニング本の類書の中でも非常に読み応えある内容です。
サブタイトルには「挫折と栄光」に「箱根駅伝」とありますが、内容的には一般的な「監督論」として優秀な正攻法的構成で、著者の真面目で真摯な姿勢がよく伝わってきます。
読み出してしばらくすると著者の筆力に深く感心させられます。読書が好きだ、と自身でいわれている通り、よくものを読んでいる、ゆえに考えの深い人だということが分かります。最後のエピローグにも「言葉の力」という節があって、走ることと言葉の関係、そして人間としての成長をいつも見据えている、そのことを著者自身が実証されています。
部員の不祥事の責任を取って辞任する迄の東洋大学監督としてのメインテーマはもちろん、自身の競技生活、社会人生活、補欠と正選手の二度のオリンピックの経験、視覚障害者の伴走、駅伝を通じての教育論、人間論・・・と、一冊にとどめるのは惜しいくらいの魅力が詰まっています。著者の人間性の深さ、広さが伝わってきます。
サブタイトルには「挫折と栄光」に「箱根駅伝」とありますが、内容的には一般的な「監督論」として優秀な正攻法的構成で、著者の真面目で真摯な姿勢がよく伝わってきます。
読み出してしばらくすると著者の筆力に深く感心させられます。読書が好きだ、と自身でいわれている通り、よくものを読んでいる、ゆえに考えの深い人だということが分かります。最後のエピローグにも「言葉の力」という節があって、走ることと言葉の関係、そして人間としての成長をいつも見据えている、そのことを著者自身が実証されています。
部員の不祥事の責任を取って辞任する迄の東洋大学監督としてのメインテーマはもちろん、自身の競技生活、社会人生活、補欠と正選手の二度のオリンピックの経験、視覚障害者の伴走、駅伝を通じての教育論、人間論・・・と、一冊にとどめるのは惜しいくらいの魅力が詰まっています。著者の人間性の深さ、広さが伝わってきます。
2021年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
川嶋元陸上競技部監督のチームの再建にかける思い入れ、未来へ託した思い等、なかなかメディアでは表面化されない中身の濃い話が執筆されておりチームをまとめる事の大変さが伝わってきた。頑張れ、東洋。