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不安型ナショナリズムの時代: 日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 (新書y 151) 新書 – 2006/4/1

2.9 5つ星のうち2.9 17個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 洋泉社 (2006/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 255ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4862480195
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4862480194
  • カスタマーレビュー:
    2.9 5つ星のうち2.9 17個の評価

著者について

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高原 基彰
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新書であるから奇説、珍説もOKな世界かもしれないが、この本は残念ながら、全体として学術書としては合格点に成り得ない奇説の上の分析の展開に留まっているように思える。私の専門は国際関係学であり、国内の社会学の動向に必ずしも詳しくはないのだが、一見上手くまとめているようだが、無視された隠れた問題は大きいようだ。文体や叙述の仕方など誠実な感じはあり、全体のテーマを忘れ、個別の部分に限定する見方で読めば、それなりの分析もないわけではないのだが、そもそも学術として土台となるべき仮説、その展開に大きな欠点がある。この世界で大事であるはずの序章だけでも大きな方向性の誤りが多々ある。これは短期的な成果は上がっても(例 本のセールス、知名度)、長期的には行き詰まるものであろう(例 学術として残る価値、国際性)。まず大枠としてある「開発主義」モデルを日本、韓国、中国に、等しくパラレルにあてはめようとするのは、少なくとも国際関係学等の世界では(90年代であっても)、欧米のそれなりの大学の学部、修士課程の授業レポートでさえもNGであろう。「中間層」の議論も、当然という感じで欧米のモデルと国内での一部の「中間層」肯定論を無批判に受け入れているだけのようである。中国への当てはめは簡単にできるものなのか?また、「60年代ー70年代の左翼が社会の主流意見」という視点から現代の右翼化を言うのは、あまりに粗雑な議論であろう。ただ誠意ある文体は救いである。一般の読者には、個々の丁寧に感じる分析だけでも素晴らしく見えなくはないと思われるが、学術としては疑問符を付けざる得ない。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我が国では、フリーターやニート問題がかまびすしい。なぜこれほどまでに騒がれるかというと、それはかなりの数の若者が「中流」からこぼれ落ちつつある、と認識されているからである。どうやら我が国では「中流」は善きものと見なされているようだが、いったい我が国の「中流」の内実とは何だったのだろうか?

この書物は、以上の問いを、中国や韓国における「中流」の内実と比較するなかから解き明かそうとする。高原がうまく論じているように、中国や韓国の「中流」はけっして日本のように善きものではない。たとえば中国の若者は「貧困の平等」を招いた「中流意識」を唾棄してさえいる。

中国や韓国の若者が、資本のゲームで「伸るか反るか」で躁気味になっているのにたいして、日本の若者は「中流からの没落」に鬱々としている。そのずれ具合が東アジアのナショナリズムを作り上げているという指摘はたいへん勉強になった。

高原氏の今後の比較社会論の展開に期待したい。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月25日に日本でレビュー済み
グローバル化の進展に伴い「社会流動化」が進む中で、「越境的、同時代的なナショナリズム」が形成されつつある。それは中間層の形成を通じて国家統合を図った20世紀国家のナショナリズムとは異なる。そうしたグローバル化への恐怖や期待がない交ぜになった「不安型ナショナリズム」の形成は、マスメディアとは異なるインターネットの普及と関連する。著者はこの仮説について中国、韓国、日本を事例に実証を試みる。だが、説得力は弱い。文献解釈以上には出ていない。実際、鈴木謙介『ウェブ社会の思想』は統計調査を引用して「日本の若者は右傾化していない」と全く逆の結論を引き出す。近年、比較社会論が増えているが、外国を議論するときには綿密な社会調査の設計や統計の利用が欠かせない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月5日に日本でレビュー済み
 儒教や中華秩序に着目する、思想史をベースにした東アジア論の限界に気づかせてくれる。小倉紀蔵や古田博司の議論も各国内の利害対立への配慮が足らず、著者流に言えば「ナショナリズムの玉突きモデル」ということになるだろう。

 本書の狙いの核心は、日韓中における近年のナショナリズムの潮流をローカルな歴史認識問題から解き放ち、「社会流動化」をキーワードにして世界史水準の変動の中に位置づけようというもの。70年代以降の新自由主義拡大により個人を保護していた組織が流動化し、「個別不安型ナショナリズム」を惹起するのだと言う。

 ただし「社会流動化」はともかく、「個別不安型ナショナリズム」概念がもうひとつ鮮明な像を結び切れていないように私は感じた。

 例えば本書における韓国と中国各々の反日ナショナリズム分析は説得的だが、その際、両国の歴史的・社会的状況の固有性の方がむしろ印象的だ。社会流動化の様相も個別不安の所在も異なる以上、図式としては成り立っても「だから何?」という疑念がなくもない。まして日本の状況は、中韓とは懸隔があるのではないか。著者の言う「高度成長型ナショナリズム」と「個別不安型ナショナリズム」の差異と共犯性に関して、もう一歩踏み込んだ理論化が必要なのではないか。

 付言すれば、著者は「擬似問題としてのナショナリズム」とは言っていても「擬似ナショナリズム」という表現は用いていない。これは「真のナショナリズム」という概念を斥ける立場(p242)から当然導かれるもので、ここを読み違えると著者の構想を捉えそこなうと思う。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月10日に日本でレビュー済み
>しかしながらいわゆる「右傾化」には、確かに問題もあります。
>それは「韓国や中国の国民が一丸となって“反日”を掲げている」と見なしがちなところです。
>すべての国民を単一の考えの持ち主と捉えてしまう。

惜しい。その反日を止めない韓国人は「消極的な反日行為を行っている」のだ。
水曜デモに居る慰安婦は調べれば分かるが偽物だ。挺身隊という売春に関わっていない人だ。
その偽物を祀り上げていないと生活が出来なくなる人が居る。
これは国から金が出ているからだ。はっきり言えば、「韓国人は何かの形で反日に少なからず関わっている」というのが本当の所だ。
これは韓国で実地検証をしていないからだろう。
日本からみた視点でしか書かれていない。本当に惜しい。
韓国語が理解できて韓国に住めば韓国人が日常的・無意識に日本人への憎悪を吐き出しているのが理解出来るハズなのだが。

まぁこの本は、浅い知識の上辺だけの解説本といった所だろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月5日に日本でレビュー済み
中国や韓国の反日は国策の産物であり、政府が国民を飼い馴らす為に生み出されたものであるという見解は
もう誰もが弁解できないほどに定着しているものだと思います

近年の日本でも直接政府が関与せずとも間接的またはある組織や団体やネットによって
こういった他国特に中国韓国北朝鮮の3国を敵に見立て(特定アジア)
国内の矛盾や政府や政治家の問題を逸らそうとする動きが非常に活発になってきていると思い大変に不安です…
将来本当に戦争にまで繋がっていくのではないのか?とも思ってしまいます

特に日本の嫌中嫌韓の感情は中国韓国の反日感情の物とは違い真実である事が多く中々反論できない事が多々あります
実際に国も関与していないし何故こういったことが近年において行なわれるようになったのかわかりにくい所もあるでしょう
しかしそうなってくると日教組など問題はあっても周辺国とあまり溝を空けない自虐史観の教育政策も
ある面では正しいとは思います「教え子を戦場へ送るな」というキャッチフレーズもその通りだと思います

私個人の見解では若者達が将来の見通しや未来予想図を描けないまたは汚い暗い物しか想像できなくなってきた為に
それを逸らし精神的苦痛やストレスから逃れる精神の安定装置としてナショナリズムが沸きだって来たのだと思います
日中韓ともにそうです。中韓と違い日本は90年代までナショナリズムはほとんどありませんでした
それだけ安定し豊かな社会で将来の道筋も見えたからです。安定した将来設計未来予想図を描けました。
しかし今は…かなりの割合でそうでないことが多くなってきています。

ですから一つの原因として不満がたまりはけ口が必要となりナショナリズムが高騰してきたのでしょう。
実際、私にもそういう時代はありましたが、やはりそういった事をネットで主張したり
デモを行ってもどうしようもなく、自分自身の将来や先の事を考えるしかなく、政治家や官僚に任せる。
そして何と言われようと外交努力でしか物事は解決しない、という事を思い知りました。

日本は周辺国から侵略を受けているのは事実ですがだからと言って戦争や紛争や争いを起こして更なる多大な国益の喪失に繋げる事はあってはなりません

日中韓の支配階級層及び欧米世界支配層達が真実、嘘、右翼、左翼、格差、負け組、下流層、といった様々な
思想やシステムを巧妙に使い分け緻密に計算しアジアを支配し本物のアジアの敵、若者達の敵を見えなくして
アジアの未来を担っていく若者達を支配する為に編み出された煙幕である事を私達はしっかり認識しなくてはいけません

しかし自民党政権時代かつ中韓と距離があった時代には左傾化した者達が異物の如く扱われあまり相手にされず
近年での自公連立政権⇒民主党政権かつ中韓と非常に距離が近くなった今では、逆に右傾化した者達が異物の如く扱われることが多くなった
何だか時代的な皮肉を感じますね…自らの主張や思想と時代背景が反比例って言う事への…
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月5日に日本でレビュー済み
詠めども読めども、どこからか拝借してきたような頭でっかちな理屈ばかりで、
著者自身の社会生活上の実感や、自ら足を運んで得た情報がない。
頭でっかちで自意識過剰で、まるで学生の卒論のよう…

と感じてから著者のプロフィールを見たら、「30歳の学生」だった。
「社会に出ていない人間が精一杯背伸びして、部屋から一歩も出ずに社会を語ってみました」
という印象しか残らなかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年4月12日に日本でレビュー済み
総平等社会が最近になって階級社会化しつつあるという既に社会学では10年以上前に通り過ぎた議論が押さえられていない。つまり階級社会化したのではなく(もともとそれをいうなら階級社会だった)て、単に平等幻想が崩壊したというだけのこと。

そこを見誤っているので韓中と同様の眼差しで、社会に対する不満から日本の若者にナショナリズムが勃興していると過大視することに繋がっていると思います(少年犯罪の動向と同じで社会に対する不満から過激な思想には繋がりません)。嫌韓・嫌中でヘイトスピークを繰り広げているなんて、それこそ絶滅しかかっている左翼と同様に一部のことですよ。単に韓流の熱狂に対する反動や、向こう側の反日行動(それが単なる国内問題に過ぎなくても)に嫌気がさしている、あるいはネタにしているといった程度のことだと思います。

ただポストモダンの再評価、社会労働環境という視点から様々な若者論を整理しなおしている点はとても読みやすい。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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